「モード」って実は何なの?ファッションの特徴やおすすめコーデを紹介【スタイリストが解説】 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ファッション
  3. feature(fashion)
  4. ファッション用語
  5. 「モード」って実は何なの?ファッションの特徴やおすすめコーデを紹介【スタイリストが解説】

FASHION

2023.08.11

「モード」って実は何なの?ファッションの特徴やおすすめコーデを紹介【スタイリストが解説】

モード系ファッションというとALLブラックやモノトーンコーデを思い浮かべますが、そもそも「モード」とはどのような意味なのでしょうか? 似ているけれどちょっとニュアンスの異なる「モード」と「モード系ファッション」の違いや、モード系ファッションのポイントなどを解説します。

【スタイリストが解説】モードとは?

モードスタイル

「モード」というと、辛口でスタイリッシュなイメージ、光沢感、モノトーンなどを思い浮かべる人が多いと思いますが、その言葉の定義や流行の背景、モード系ファッションの特徴をご存知でしょうか? 今回は、ファッション好きなら知っておきたい「モード」の基礎知識や着こなしのコツについて、スタイリスト・城長さくらさんに教えてもらいます。

飯豊まりえが新鮮に着こなす、辛口モードな「白」の装い

言葉の定義について

「フランス語で『流行』や『型』を意味する『モード(mode)』。ファッション業界では、最先端の流行という意味で使われていることが多いです。でも、日本で『モード』というと、スタイルのひとつである『モード系ファッション』を思い浮かべる人もいるのでは? フェミニン系、清楚系、アメカジ系、カジュアル系といったファッションのジャンルの一種として、よく使われる言葉でもあります。でも実は、この『モード系』という言葉、日本でしか使われていません。海外では通じないので注意してくださいね 」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

海外で使う「モード」と、日本で使われている「モード系ファッション」ではニュアンスが少し違うようです。

流行の背景

「1980年代、『Yohji Yamamoto』と『コムデギャルソン』が、パリコレで反抗や反逆を意味する『黒』を全面に出した作品を発表したことが、モード系ファッションの始まりと言われています。当時はALLブラックのスタイルは世界的に見てもとても珍しかったため、ファショニスタ達がこぞってそのルックをマネしていたとか。全身黒尽くめの人々は『カラス族』と呼ばれ、日本では一大ブームに! そのスタイルがベースとなって、日本独自のモード系ファッションに発展していきました」

モード系ファッションの特徴

1|ベースはモノトーン

「ALLブラック、ALLホワイト、モノトーンなど、黒と白でつくるスタイルがメイン。色味を統一するだけでもモードな雰囲気を楽しめます」

2|アシンメトリーデザインやオーバーサイズ

「デザインはどこか奇抜なデザインが入っているものが多いですね。アシンメトリーデザインや構築的なシルエットであえて統一感を乱したり、オーバーサイズのたっぷりとしたデザインが多く見られます」

3|ジェンダーレスアイテムやシアー素材を使うのがトレンド

「オーバーサイズとも重なりますが、最近ではジェンダーレスなアイテムを使うことが増えています。また、トレンドのシアー素材やメッシュ素材などの透け感のあるアイテムを取り入れる傾向が強まっています」

【2023年最新】モード系ファッションのポイント

これだけは押さえておきたい、モード系ファッションを楽しむための3つのポイントをご紹介します。気になるコーデがあったら、記事リンクをTAPして詳しく見てみてください。

POINT1|ビッグシルエットのワントーンスタイル

ビッグシルエットのモノトーンスタイル

「トップスかボトム、もしくはどちらもビッグシルエットのアイテムを選び、ゆるっとずるっとしたシルエットにすると、モード感が高まります。色はワントーンかモノトーンでまとめてください」

飯豊まりえが新鮮に着こなす、辛口モードな「白」の装い

POINT2|異素材合わせの黒コーデ

シアーニットでつくるモードスタイル

「ベースカラーに黒をもってくることが多く、異素材合わせで表情を出しているのがポイント。シアー素材×ニットだったり、シャツ素材×レザーといった大胆なMIXスタイルもモード系ならでは」

トレンドのシアーニットでカッコいい私!

POINT3|ヘアメイクもファッションの一部

モード系ヘアメイク
「ヘアやメイクも服に合わせて変えてみてください。メイクは濃いかノーメークのようなあえてのナチュラルメイク。ヘアは真っ黒やシルバー、金髪など、目を引くカラーが多いのも特徴的です。ふんわりヘアというよりは、引っ詰めヘアやタイトなヘアアレンジが多いですね。日本のモード系はアクセサリーも斬新なデザインが多く、独特な世界観を漂わせています」

飯豊まりえが新鮮に着こなす、辛口モードな「白」の装い

【アイテムごとの着こなし】おすすめコーデを厳選

カリッとしたジャケットやボリュームスリーブブラウスなど、大人にも取り入れやすいモード系アイテムの着こなしをご紹介します。

ジャケット|ドライなリネンが辛口モードな着こなしを実現

ジャケットコーデ
ジャケット、ショートパンツともにリネン素材。媚びのない黒だから、夏の肌見せもピリッと辛口に引き締まる。腰に巻いたボーダーカットソーや白小物で抜けを出し、夏らしく装って。

肌見せを辛口にシフトするなら、黒のリネンショートパンツが有効

ブラウス|インパクトのあるブラウスを黒パンツで端正に

モード系ブラウスコーデ

エッジの効いたボリュームスリーブブラウス細身のパンツでキリッと引き締めて。ブラウスの裾をタックインすることできちんと感もアップ!

ワンツーコーデでのこの華やかさ! フェミニン気分の日、黒パンツには×○○!

スカート|シックな黒をシルエットや素材選びで大胆に装う

モード系スカートコーデ
アイテムの選びしだいで、圧倒的な存在感を放つブラック。光沢のあるパフスリーブのトップスにボリューミィなフレアスカートを合わせてドレスライクに。あえて小物やアクセサリーまで黒で統一し、モードに仕上げて。

華やかに着こなす春のスカート3選…美シルエットでセレクト!

ワンピース|存在感のある艶ワンピをデイリーに落とし込んで

モード系ワンピーススタイル
黒ニットにシャーリングデザインが華やかなマキシ丈ワンピースをレイヤード。ゴツメのブーツを合わせて、特別感のあるワンピースをカジュアルダウン。

ドラマティックワンピを旬バランスで着こなして

【季節ごとの着こなし】おすすめコーデを厳選

素材選びやレイヤードテクニックを駆使してALLシーズン楽しみたいモード系スタイル。女っぷりの高いコーデから辛口スタイルまで、季節に合わせた着こなしをお届けします。

春|ジレ×ベルトで魅せるモードな表情

モードなジレコーデ

トレンドのジレを太ベルトでキュッと締めてトップス感覚で着こなしたスタイル。ボトムにはベージュのワイドパンツを合わせて緩急つけるのが大人っぽく着こなすコツ。

“プラダ”のベルトが、ジレの着こなしをモードへと導く要に!

夏|黒×黒の合わせは素材を吟味

モード系夏コーデ
ニットベストにレザーのロングタイトを合わせた着こなし。同じ黒でも素材が違えばまったく表情が変わるので、異素材を組み合わせてコーディネートに深みを出したい。

オール黒コーデは異素材合わせで奥行きを出すのが正解!

秋|マニッシュ&クリスプな素材を重ねて、凜と着る白

ジャケットコーデ
ゆとりあるスタンドカラーが顔周りを印象的に引き立てるほんのりモードなシャツと、ジョッパーズ風パンツ。パリッとした素材感と立体的なフォルムを共通項にした、クリスプな白の組み合わせ。そこに、マニッシュで形のきれいなジャケットを肩掛けして、ミルキーなトーンをプラス。白のシンプルなアイテムだけでつくるコーディネートに、豊かな表情と奥行きが備わる。

飯豊まりえが新鮮に着こなす、辛口モードな「白」の装い

冬|クリーンなオーバーシャツでつくる辛口モノトーン

モード系秋コーデ
Iラインが際立つモードな着こなしに、白のトップスがクリーンな抜け感となってかわいげを与えてくれる。ベロアのカチューシャやニーハイブーツのエレガントな小物でクラス感もUP!

冬だからこそフェミニン要素にトライしたい!

最後に

「モード」というと尖ったアイテムが多く、着こなしにくいイメージがあったかもしれません。でも、きれいめなジレやボリュームブラウスで取り入れてみたり、ALLブラック、ALLホワイトといった色味で表現するなら、臆することなくモード系ファッションにも挑戦できそうですね!

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

▼スタイリスト解説シリーズを読む

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。