ブルーボトルコーヒー取締役・井川沙紀さん(37歳)の場合
転職活動で約50社受けた経験が、やりたいことへ突き進む指針に。
20代後半のころ、将来のキャリアがみえず漠然と転職活動をしたという井川さん。「結婚の予定もないのに、『出産しても働き続けられる職場へ』と、育児支援制度の整った大企業ばかり受けました。でも働きたいと思える会社に出合えず、転職は断念。約50社受けて初めて『女性なら結婚や出産も経験しなきゃ』という強迫観念にとらわれていたことに気づきました。また私はスタートアップに関わって事業の発展に貢献したいという思いも再認識しました」
その後、いくつかのベンチャー企業を経て現職に。「今、望んでいた環境でやりたい仕事を追求できるのは、あのときの失敗があるからです」
井川さんにとって失敗とは…
「起こった失敗は変えようがない過去。むしろ失敗したときを起点に、その後どう動くかで未来は変えられる」
Oggi3月号「アラサー世代は、失敗適齢期」より
撮影/伊藤翔(天津さん) メイン画像/Shutterstock デザイン/スズキのデザイン 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
井川沙紀
いがわさき/新卒で大手人材派遣会社に入社。その後、インキュベーション会社、米国のソフトプレッツェル専門店の立ち上げ、ハワイでのレストラン事業展開などを経て、’15年より現職。