目次Contents
カフェで見る「デカフェ」ってなに?
▶︎前回記事:何気なく入れてない? コーヒーの名脇役! ミルクと砂糖の使い方にはコツがある!
みなさんは、カフェメニューで「デカフェ」という言葉を目にしたことはありませんか? 実は、カフェインを90%以上除去したコーヒーに対して、「カフェインレス」「デカフェ」と表示ができるという決まりがあります(※レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約)。
実はカフェイン量が、「0(ゼロ)」という意味ではないんです。
「デカフェ」と呼ぶときにはコーヒーを指すことが多いですが、実はそれ以外のカフェインを含む飲み物(お茶やコーラなど)にもデカフェのものが製造されているんですよ。
また一方で、カフェインが一切入っていない飲み物を「ノンカフェイン」と呼びます。ローズヒップティーやルイボスティー、麦茶などは「ノンカフェイン」の代表例です。
ちなみに、「タンポポコーヒー」という商品は、タンポポの根から作られる飲み物で、ノンカフェイン。イタリアでは「オルゾコーヒー」という大麦を焙煎してエスプレッソマシンで抽出した飲み物もあります。いずれもコーヒー豆を使用しているコーヒーではなく、コーヒー風のお茶になり、味も様々。たくさんの種類があるので、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
デカフェはおいしくない!? 巷に広がるうわさをプロが解説
◆デカフェは味が薄い?→ウソ
「コーヒー豆からカフェインを抜く処理をする際に、カフェインと一緒にコーヒーの成分も抜けてしまう、ということはコーヒーの味や香りが弱くなってしまうのでは?」と考える方もいるかもしれません。
実は最近のデカフェは、カフェインの抽出法や原料、焙煎方法にもこだわることで、普段のコーヒーと変わらないおいしさを楽しむことができるんです。
◆妊娠中に飲んでも大丈夫?→ホント
カフェインが微量しか含まれていないデカフェは、妊娠中でカフェイン量を気にされている方にも安心して飲んでいただけます。
ただし、まったくカフェインが入っていないというわけではないため、気になる方は医師にご相談いただくと安心かもしれません。
寝る前やリラックスタイムにも! 様々なシーンでデカフェが大活躍♡
デカフェは、実は生活の様々なシーンで活用している方が多く、「コーヒーは毎日の生活には欠かせないけど、カフェインの摂りすぎはちょっと気になる…」「寝る前やくつろぎタイムにコーヒーを飲みたいけど、眠れなくなるのが心配」などの声に応えています。デカフェには利尿作用も控えめになることから、長時間のドライブでの気分転換に活用しているという方も。
私も仕事柄、日常的にコーヒーを飲む機会が多いので、夜はデカフェにするなど、普段のコーヒーにデカフェを取り入れて楽しんでいます◎
デカフェは「おいしい」時代へ
UCC上島珈琲にはデカフェのシリーズがあります。今回はおいしさにこだわった2つのシリーズを紹介します。気分やシーンに合わせて楽しんでみてください。
◆UCC「おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズ
「おいしいカフェインレス」シリーズは、新たにコク深めが仲間入りするなど、味わいや香り、コクがしっかり楽しめるようになりました。
◆COFFEE STYLE UCC「CAFE@HOME」デカフェシリーズ
シーンに合わせて楽しめる3種のブレンドをご用意しました。品質にこだわり、コーヒー本来の香りはそのままに。どんなタイミングでもあなたに寄り添う1杯です。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員