ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#138>
前回記事:『彼氏のスマホを盗み見したら、複数男女での旅行が発覚… どう対応する!?』
こんにちは、ライター・安本由佳です。
私のInstagramに届いたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
現在、35歳で年収250万円です。好きな仕事ではあるものの、そもそも業界の給与水準が低く、稼げるのは一握りの人たちだけ。自宅から通える範囲の企業だと、同業他社も条件はそう変わりません。別業界で、正社員で転職できないかチャレンジしてみましたが、未経験だし年齢もあってか書類選考で落とされてしまいました。同年代の友人は高級バッグやジュエリーを身につけているのに、私にはまったく余裕がなく卑屈な気持ちになります。稼ぐ力をつけるため、私はこれからどうしたらいいのでしょうか。
「好き」を仕事にするのは素晴らしいことだけど…
こちらのお悩みは、相談者さんと同じような状況におられる方はもちろん、これから社会人になる学生の方にもぜひ読んでいただきたいと思ってピックアップしました。
世の中にある数多の仕事には、どれもそれぞれに存在意義があります。上も下も、貴賎もありません。
ただし現実問題として、業界の慣習や構造による賃金格差は存在します。
一般的に利幅の大きいビジネスは給与も高くなるし、利幅の小さい業界は給与が低くなる。それは当然のことですよね。あるいは、非正規雇用で収入が安定しないとか、不当に低い給与ベースが敷かれている業界もあります。もしかしたら相談者さんは、そういう業界にいらっしゃるのかもしれません。
そしてこの賃金格差、初任給はそう変わらなかったとしても、30代40代と年齢が上がるとともにどんどん差が開いていきます。
好きなことを仕事にするのは素晴らしいです。ただ、社会で自立して生活していくためにお金は不可欠。現実をしっかり理解した上で、やり甲斐と給与のバランスをとることも非常に大切です。
相談者さんはこれまで、ご自身が身を置く業界の給与水準が低く、このまま働き続けても満足な稼ぎを得られないとわかっていながら、それでも「好きな仕事だし」と続けてきました。そして今、35歳という年齢で方向転換を余儀なくされています。
せめて20代のうちであれば、未経験の業界でも転職の可能性があったと思います。しかし35歳となると…… やはり難しいのが現実。35歳の転職は即戦力としての採用であり、それまでに築いてきたキャリアで判断されるからです。
とはいえ、諦めるのは早いです。稼ぐ力をつけたい―― そう本気で思うなら、今からでもスキルアップしましょう。
「稼ぐ力」をつけるには
まずは、複数の転職サービスに登録してみてください。
その際、履歴書や職務経歴書は適当に書かず、ご自身の経験やスキルをしっかり棚卸して、最大限にアピールして書くようにしてくださいね。
そして、オファーを待つだけではなく、目に留まった求人の募集条件詳細をじっくり読んでみてください。今の自分に何が足りなくて、どんな経験が必要なのか、どういうスキルが要求されているのかが明確にわかるはずです。担当エージェントに相談し、アドバイスをもらっても良いと思います。
重要なのは、募集条件に適合しないからって「私には無理だ」とすぐに諦めてしまわないこと。
年収を上げようとしているのだから、今の自分のままでは通用しなくて当然です。経験が足りないなら、そのぶんスキル(わかりやすい例で言うなら英語力、資格など)を身につけて求められる人材になる努力をしましょう。
スキルアップには時間がかかります。結果の出ない日が続いても焦らず、腐らず、自分を信じて頑張ってください。
大丈夫。アンテナを張って動く人にチャンスは訪れるし、努力や勉強の蓄積は、必ず未来の相談者さんの助けになってくれます。
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お悩み相談は現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。2021年7月 集英社より「恋と友情のあいだで(コミック版)」発売、2022年10月よりフジテレビ(東京ローカル)およびFODプレミアムにてドラマ放送・配信中。