島根のとっておきスポット&手土産リスト
島根県といえば、縁結びと福の神が集まることで知られる「出雲大社」が有名ですが、その他にも絶品グルメや開運パワースポット、美肌温泉など魅力的な場所がたくさん。今回は「出雲大社」と一緒にぜひ訪れたい松江市のとっておきのおすすめスポットをご紹介します! 筆者にとって初めての島根旅、日本は広い! 知らなかったこと、ものだらけでした。
文化ごと味わい尽くすグルメ
◆出雲そば
国宝・松江城のお堀近くにある本格的な手打ちの出雲そばが楽しめる「八雲庵」。武家屋敷を改装しており、店内は一気に江戸時代にタイムスリップした雰囲気!
メニューは、おつまみにぴったりな松江名物のあご野焼(590円)、一番人気の三段の割子そば・えび天・かき揚げ・名物の鴨汁が付いた天ぷら割子そば(2,200円)など。お酒との相性も抜群な割子そばが有名ですが、地元の方には「鴨南蛮そば」も人気。
関東風とはまた違う、鴨の旨みがたっぷりの透き通っただしの上品な味わいはここでしか味わえない一品です。
◆和菓子・お茶
京都、金沢と並んでお茶文化も盛んな松江。松江藩七代目の藩主・松平治郷氏は不昧公(ふまいこう)の名で、江戸時代を代表する茶人としても知られ、松江に茶の湯と和菓子の文化を広めた人物でもあります。そして、その不昧公(ふまいこう)のお茶会に献上するために和菓子職人の技術も磨かれ、松江市内には多くの和菓子店も多く存在しているんです。
散策で疲れた時の休憩スポットでおすすめなのがコチラ! 松江歴史館内の入場無料スペースにある「喫茶きはる」では、松江城や日本庭園を畳敷の和室でゆったりとくつろぎながらお茶と和菓子を楽しむことができる空間。現代の名工・伊丹二夫氏が作り出す、季節を感じる上生菓子を味わうことができ、美しい和菓子が作り出される工程も見学可能です。
◆かに
山陰地方、冬の名物と言えば! 「松葉がに」と「紅ずわいがに」。とっておきの冬の味覚を味わうことができる「かに小屋」も見逃せません! ひっそりと佇む毎年冬の時期、100日間しか営業していない冬季限定の「カニ小屋」で身の締まった上品な甘さのカニを堪能するのはいかがでしょう?
「かに小屋」では、島根県の隠岐諸島近海や鳥取県沖で捕れた質の高い新鮮なカニを、気軽に味わうことができ、カニの旨味や柔らかい身を堪能できる「山陰かに鍋」(5,000円~)を始め、ボイルされた「浜茹紅ズワイガニ」(時価)「浜茹松葉かに」(時価)もあり、食べ比べもラインナップ。松江市内にある蔵元の地酒も揃っていて、カニと一緒に楽しむのもおすすめ! 値段も良心的です。
取材で伺った日も満席。年々人気が増してきているので予約はマストです。シーズンが終わるまでにぜひ行ってみてください!
(現在営業中~2023年2月28日(火)まで営業)
日付指定で訪れたいパワースポット
神様の神話が多く残る松江には、様々な言い伝えのある開運パワースポットもたくさんあります。
◆ピンクの幸運のポスト
市内中心部のカラコロ工房にある「ピンクの幸運のポスト」は、このポストと一緒に写真を撮ると幸せになれる、ポストから手紙を送ると送った人、送られた人どちらにも幸せが運ばれる♡ と言われています。
◆宍道湖うさぎ
宍道湖畔に建つ「水との調和」をテーマにした島根県立美術館は、世界有数の北斎コレクションを見ることができる美術館としても有名。そんな島根県立美術館の前は、宍道湖に沈む美しい夕日を楽しめる人気のビュースポットで夕暮れ時には多くの人が訪れます。
また、美術館前〜宍道湖畔の芝生には噂の良縁結びのスポット、12羽のうさぎのブロンズ像『宍道湖うさぎ』があります。カーブを描いてうさぎが跳びはねる様子は、かわいく見ているだけでも癒やされます。ちなみに、湖側から2羽目のうさぎの像を、西を向いてやさしく撫でると、良縁が舞い降りると言われているんですよ(西には出雲大社があります)。夕日を見ながら今年の干支でもある、かわいい「うさぎ」を撫でて素敵なご縁を呼び込んじゃいましょう♡
◆美保神社
海の香りがただよう港町に建つ厳かな雰囲気の「美保神社」は、出雲大社とセットで参拝する両参りで運気UPが期待できると言われている、日本有数のパワースポット。国の重要文化財に指定されている、本殿は美保造りと呼ばれ、大社造りを2棟並べた珍しい建築様式です。
えびす様は「海上安全、大漁満足、商売繁昌」の神様として知られていますが、美保神社はなんと! 全国に3385社あるえびす様の総本宮。毎月7日の「七日えびす祭」では、手に「鯛」を持たれたえびす様と「稲穂」を持たれた三穂津姫命、それぞれの神様の象徴を模した諸願成就のお守「金色の鯛守」(数量限定)が人気。7日を目指して旅行の予定を組むのもいいですね◎
また、出雲大社の大黒様、美保神社のえびす様とあわせて参拝することを「えびすだいこく両参り」と呼び、両方合わせてお参りすることで仕事での良いご縁や商売繁盛にご利益をいただけるそうです。
お土産編
旅に行ったら欠かせないのがお土産! ということで、ここからはとっておきのお土産も紹介します。
◆島根県物産観光館
色々まとめてお土産を買うなら「島根県物産観光館」がおすすめ。地元の人も県外に旅行に行く際にお土産を買いに来るという「島根県物産観光館」は、お菓子、お蕎麦、お茶、お酒など島根のお土産がほとんど揃えることができちゃいます!
松江の銘菓、彩雲堂の「若草」は、現在発売されているものと、江戸時代後期の製法で作られた復刻版の2種類が手に入ります。両方買って食べ比べてみるのも楽しい!復刻版の緑(向かって右)は、現在のものよりも深い緑で素朴な印象。
柔らかな風味が特徴的で最近人気の「和紅茶」も種類豊富! 紅茶の産地としても有名な島根県産の茶葉としょうがを使った「しょうが紅茶」は、無糖なのにほんのりした甘さとしょうがの力で飲むと体がポカポカと暖まります。値段もお手頃なのでお土産にもオススメ。
他にも、出雲はぜんざい発祥の地とも言われており「出雲ぜんざい」も種類が豊富。もちろん「出雲そば」もあります。
◆高麗人参アイテム
知る人ぞ知る! 通っぽいこだわりのお土産を探すなら、松江市の中心部から車で約30分ほどの中海に浮かぶ牡丹の苗と高麗人参(雲州人参)の産地「大根島(だいこんしま)」へ!
「大根島」は牡丹の苗の栽培と江戸時代から高麗人参の栽培が盛んな地域。会津、信州と共に日本の三大高麗人参の産地とも言われ、「大根島」で作られる高麗人参は世界でも一級品と認められるほどの品質なのだそう。その「大根島」の魅力を一度に体験できるのが、四季折々の彩りと雲海やイルミネーションも楽しめる回遊式日本庭園「由志園」。
園内には、日本庭園を眺めながら高麗人参やウナギなどの郷土料理を味わう食事処やカフェ、高麗人参の加工過程が見学できるスペースもあり、館内のお土産物ショップでは、こちらでしか買うことのできない上質な高麗人参を使用したアイテムがずらりと揃います。
お湯に溶かして飲むと身体の中からポカポカ温まる高麗人参エキス。腸活や温活にもいい酵素サプリメントや高麗人参スープは健康意識の高い友達へのお土産にもピッタリ。
薬草感のある独特な味が苦手で飲むのはちょっと… という方にも喜んでもらえるのが、高麗人参エキス入りのハンドクリーム。さらっとした軽いつけ心地なのに塗った後はしっとりすべすべになりました!
庭園だけでなくお買い物も気になるアイテム盛り沢山の「由志園」も要チェックです。
◆空港でも帰るお土産
帰りの空港でも買えちゃいます! 山陰地方と言えばのカニや高級魚・のどくろを使ったお土産も豊富。
贅沢カニディップを付けていただく地域限定の「じゃがりこ 贅沢カニだし味」や、「かにみそバーニャカウダ」、テレビやSNSでも話題になっている万能調味料としても便利な「のどくろだし塩」や一気に上品な味になるパックの「焼きのどくろだし」なども揃います。かさばったり、重さがあったりするものは空港で調達するとよいでしょう。
2日間の滞在では、まだまだ発見できてない魅力盛りだくさんの島根県。季節ごとに様々な楽しみ方があるので、ゆっくり時間をかけて訪れてみてください。
大雄寺幹子
女性誌の制作に15年以上携わり、常に情報のシャワーを浴び続けるデザイナー。
職業柄見た目も重要だけど、味が一番大切。「手土産はコミュニケーション」を信条としている。学生時代にデパート地下のお菓子売り場でアルバイトをしたのをきっかけにデパ地下の魅力に取りつかれる。
以来、20年以上最低でも週に3回以上(多いときは週5日)はデパ地下に通うマニア。今までに手土産、お土産、自分へのご褒美に費やした総額は高級外車が買えるほど。(現在も金額は日々更新中!)
365日手土産、お土産、お取り寄せ、自分へのご褒美情報を仕入れ、デザイナーとしての仕事の他、手土産の相談を受ける日々。手土産は貰うのもあげるのも大好きで365日、何かしら甘いものを食べるスイーツマニアでもある。