気象予報士・天達武史さん(42歳)の場合
勉強も部活も中途半端、23歳になってもやりたい仕事が見つからずフリーターだった天達さん。「自分を変えたい!」と考えていたときに、気象予報士という存在を知ったそう。
気象予報士の試験に6連敗するも、今や大人気の気象予報士に
「合格率4~5%の難関に合格すれば自信がつくかも、とスクールの受講料30万円を一括で支払いました。でも、授業が始まってみたら難しくて全然理解できず、休日に10時間復習してもついていけない。半年に1度の試験は当然、6回連続で不合格でした。『僕は何をやってもダメなのか!? 30万円が…』と諦めかけていたとき転機になったのが、『週に1日10時間の勉強より、1日30分でも毎日』という理系の友達からの助言。素直にやってみたら、少しずつわかるようになったんです。――僕は、努力の方法を間違えていたんですね。物ごとにはそれぞれ適したやり方があるし、やみくもに頑張ることだけが正解ではないと学びました」
アルバイトで食いつないでいた20代前半
学生時代から9年間続けたファミリーレストランでのアルバイト。12~22時のシフトだったので、10時から図書館へ行きコツコツと気象予報士の勉強をしていた。
失敗しても諦めず挑戦し続ければ、必ず夢は叶う
その後7回目の試験で合格した天達さんは、さらなるチャレンジを。「『とくダネ!』のオーディションです。以前の僕なら『どうせダメだろう』と逃げていたかも。でもあのとき、成功するまで失敗を続けた経験があるから、恐れずに挑戦できたし、その勇気は今も僕を支えてくれています」
天達さんにとって失敗とは…
「〝成功〟という花のための『種まき』です。小さい種をたくさんまいて、努力という水をあげると芽が出て実を結ぶ」
Oggi3月号「アラサー世代は、失敗適齢期」より
撮影/伊藤翔(天津さん) メイン画像/Shutterstock デザイン/スズキのデザイン 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
天達武史
あまたつたけし/気象予報士。『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)のお天気コーナーで活躍し、13年目。’17年「好きなお天気アナ」第1位。自分の服装も天気の参考になれば、と毎日私服で出演している。