■1:「彼と一緒に起業して、別れるのにかなり苦労しました」(35歳/フリーランス)
「起業したてのときは、家でもオフィスでも彼と一緒にいられて幸せの絶頂でした」(K絵)
K絵「私は31歳のときに、結婚を考えていた彼と一緒に起業したんですけど、一緒に会社をやっていく中で考え方の違いがたくさん出てきてしまい、不仲になりました。同棲していたし会社のことがあるしで別れるのをためらっている間に、彼に浮気までされて、散々な目に遭ったんです(泣)」
編集部「それは散々でしたね。どんなところが一番大変でしたか?」
K絵「彼が浮気して、相手の女のところに家出しちゃってからが大変でした。結局、半年以上揉めた挙句に会社は彼が経営することになり、私は今フリーランスとしてひとりで仕事しています。もともと起業のアイディアやお客さんは全部私の関係だったので、まだ諦めがついていません」
編集部「確かに複雑ですね。当時のK絵さんがひとりで起業していたほうが、結果としてはよかったのかもしれませんね…」
■2:「彼氏の会社と取引して大トラブルが…」(29歳/会社員)
「彼をうちの社長に紹介したときは、取引もスムーズに決まり雰囲気もよかったのですが」(G美)
G美「彼が営業職で取引を頼まれたので、ウチの会社の社長に紹介したら、トントン拍子で話が進み、取引先になったまではよかったんですが…彼の会社の製品に欠陥が多く、取引を解消することになったので参りました」
編集部「それは、彼と気まずくなりそうですね」
G美「はい。ウチは社員7人ほどの小規模な会社で社長と社員の仲も近いんです。トラブルが発生したときの彼氏の対応が悪くて、社長から『ああいう男はやめたほうがいい』って言われるようになりました。彼は彼で『お前のとこの社長はダメだから転職しろ』とか言ってくるので、両者を繋がなければよかったと後悔しています」
編集部「それはそれは…一難去ってまた一難ですね…」
■3:「友達の身内を雇ったら友情が壊れました…」(37歳/経営)
「面接のときに実は一抹の不安がよぎったのですが、友人を信頼していたので雇ったんです。あのとき自分の経営者としての直感を優先すべきでした」(Y沙)
Y沙「私は小さなデザイン会社を経営しているのですけど……で、学生時代からの友人に頼まれ、友人の姪にあたる若い女の子を雇うことになったのですが…困ってしまって」
編集部「なにがあったのですか?」
Y沙「入社した途端に『自分は社長の友達の身内だから』って社員の前で公言し、仕事を選り好みしたり締め切りを破ったりを繰り返すようになって。取引先との打ち合わせをドタキャンするようにもなり、しまいには会社にも出てこなくなりました。解雇しようとしたら、その子が友人に“ないこと”ばかり吹聴して、友達との間に誤解が生じている状況です」
編集部「あ~。『私は悪くなくて会社が悪いんだ』的な感じですかね?」
Y沙「その通りです。おかげで長年の友情にヒビが入りました。一応、話はしたんですけど、その件が起きてからは女子会することもなくなり、その友人と距離が生まれちゃいました。すごく仲が良かっただけに残念です」
編集部「うーん、困りましたね…」
「公」と「私」を一緒にしてしまったがゆえに、災難な出来事を経験してしまった女子も。スマートに仕事を進めていくためには「公私混同」は、やっぱりできるだけ避けたほうが無難です。
初出:しごとなでしこ