明日から使える「お天気トーク」ホリデーシーズン編♡
働く私たちにとって、今や「天気」は切っても切れない、毎日の関心事! だからこそ、いつでも、だれとでも、会話のきっかけがつかめるようになる天気の話は知っておいて損はなし♡ 今の時期だからこそ使える天気の雑学を、天気予報士の杉江勇次さんの解説付きで紹介します。
▲天気予報士・杉江勇次(すぎえ・ゆうじ)さん
1968年生まれ、千葉県出身。1995年に気象予報士の資格を取得し、1996年にウェザーマップに所属。主な出演番組に、日本テレビ系『ズームイン!!サタデー』『news every.サタデー』など。
東京のホワイトクリスマスは激レア!?
クリスマスに東京で雪が降る確率はわずか5%程度だとか。そのレアさをアピールすると、相手も会話により引き込まれるはず。
12月25日に東京で雪が降った最後の年は1984年。なんと38年前!
「クリスマスイブに限ると、東京で最後に降雪があったのは1965年と57年も前のこと。東京で雪が降るには、寒気に加えて東京の南岸に低気圧が必要。一般的な冬型の気圧配置では、どれだけ寒くても雪が降る可能性は低いんです」(杉江さん)
紅葉のクリスマスツリーが登場する?
今、私たちが当たり前のように楽しんでいる“季節の風物詩”はとても貴重な光景なのかも!? クリスマスのイルミネーションを見ながら紅葉狩り… なんて日がやってきたらびっくりですよね。
理由は温暖化! 桜の季節は逆に前倒し中
「このまま地球温暖化が続くと… という前提ではありますが、数十年後にはクリスマス前後に紅葉の見ごろ情報をお伝えする可能性が! 同時に、桜の開花は早まっており、紅葉から桜までの期間がどんどん縮まってきています」(杉江さん)
星がキラキラする夜、翌日は寒くなる?
冬の夜空って、とてもキレイ。その中でも、特に星がキラキラと輝いて見えるときがありますよね? そんな夜の翌日は、寒くなりがち。ふと見上げた夜空に星が一段と輝いていたら、「今夜は星がキラキラしているから、明日はおうちで暖かく過ごしたいですね」と一言使ってみて。
冬の寒い日に星がキラキラと輝くのは、上空で強い風が吹いているから!
南下した偏西風が上空で強く吹く冬。強風が起きることで空気が動き、空気の密度にムラができます。目にまっすぐ届くはずだった星の光が、その空気を通過すると、複雑な動きを起こして屈折。すると、光が点滅しているように見えるんです。これが星がキラキラと瞬く理由!
▲強い風によって光が屈折
また偏西風があるということは、寒気が流入しやすい状況であるとも言えます。翌日には上空の強風が降りてくることもあり、より厳しい寒さを感じられることが多いんです。
2023年Oggi1月号「天気の雑談力」より
撮影/谷口 巧(Pygmy Company) スタイリスト/久保コウヘイ ヘア&メイク/塩田勝樹(Sui) イラスト/mollydomon 構成/旧井菜月
再構成/Oggi.jp編集部