恋は落ちるもの!? 彼ナシ女性が“落ちた恋”
彼氏がいない、彼氏がいてもマンネリ、と、なかなか次の恋愛に進めないというアラサー女性たち。
久々にときめいた、これが“恋”の本来の姿? 久しぶりに恋に“落ちた”アラサー女性たちのその瞬間を紹介!
「女として扱ってくれた彼に落ちました」ナツキさん(仮名)33歳
「私の彼氏いない歴は5年。プライベートでは趣味のスポーツを通じて、男友達や飲み友達はいるんですけど、彼らからすると“男友達”に近い感覚で相手にされるので恋愛感情なんて皆無。体育会系のノリが好きな私にも責任があるかもしれません。その辺の男性より二の腕がたくましいですし(笑)。
つい先日、そのスポーツ仲間の男性たちとゴルフにチャレンジし始め、ようやくコースに出られるようになりました。そしてある友人が連れてきたゴルフ経験豊富な男性に恋に落ちたんです。
まず重たいゴルフバックを抱えていた私に『女の子がこんな重いの持ったらだめだよ』と、ひょいと私の分まで持ってくれたり、コース慣れしていない私に丁寧に教えてくれたりと、仲間の男友達が絶対にしないような“女性扱い”をしてくれたんです。
顔がめちゃくちゃ好みでもないけれど、“恋”ってこうやって落ちるんだっけ♡ とスペックなんて気にせず数年ぶりにときめいてしまいました。彼とはまだ恋愛に発展している訳ではありませんが、この冬も一緒にコースに出ることが決まり、彼の沼にますますハマりそうです」
「人混み・血だらけ状態の中で落ちました」ハルナさん(仮名)31歳
「もう彼氏がいなくて何年になるかも覚えていないくらい恋愛から遠ざかっています。ただ先日、思わぬ形で“恋”に落ちました。通勤途中、大きなターミナル駅での乗り換え。大混雑の中、目的のホームまで階段を降りていた時のことです。
その日は、連日残業の影響で疲労困憊&眠気の限界。体もボロボロでつい階段を踏み外してしまったんですね。幸い真ん前には人はいなかったのですが、疲れからか咄嗟に反応ができずにホームへ顔面ダイブ。
そういう時ってすぐに周りの人が助けてくれるものだと思っていたら、全員が横目で見るだけでスルーする上に『うわー』と引くような声まで。確かに通勤途中であまり関わりたくないのはわかりますが、精神がすり減っていたこともあり涙がこぼれそうに…。
しかしそんな状況の中、私に駆け寄ってきてくれた男性がいたんです! 爽やかな声で颯爽と現れた彼は、なんと男子高校生!! 人の優しさに触れて、お姉さん、恋に落ちちゃったって感じですよね(笑)。
なんとそのまま駅員室まで私を届けてくれたのですが、ふとガラス窓に反射する顔面を見てびっくり! 私、血だらけだったんです。こんな血だらけアラサー女に優しくしてくれて本当にありがとう(涙)。
せめて私もJKだったら自己紹介できたんだけど… たった数分で終わった“恋”になりました(笑)」
「大雪の夜に現れた王子様」サヨさん(仮名)36歳
「数年前のこと、私は天気予報で雪になるかもしれないという情報を無視して無謀にも車で外出したんです。すると夕方になり大雪に…。それでも帰宅せねばと気をつけながら運転していたのですが、なんと家まであと数百メートルというところで車がスタック。それも急勾配の坂道で(汗)。時間は深夜1時。
どうにかしないとと、アクセルを踏むと車がズルズルとすべり、ガードレールまであと数センチという大ピンチ。ロードサービスを呼ぼうにも、都心の大雪で私のような状態のドライバーが多いのか4、5時間は待っててもらわなくちゃ行けそうにないと言われるし、友人を呼ぼうにも深夜1時では誰にも助けを求められず、ここで夜を明かすのかと悩んでいました。当時彼氏はいたんですが、遠方住まいだし、気がきかないやつだったので、連絡しても意味ないなと電話もせず(苦笑)。
そんなとき、坂の上からトレンチコートを着た一人のサラリーマン風男性が。とっさに窓を開けて「すいません、スタックしてしまったんですが、助けていただけませんか?」と声をかけてみたんです。すると彼は「いいですよ。僕の鞄を助手席に置かせてください。車を押すのでアクセルを踏んでください」と、即座に状況を理解し、動いてくれたんです。そして、車の後方にまわり、大雪が降りしきる中、車を押してくれて…。
無事に私の車は、坂の上までたどり着くことができました♡ と、同時に彼に恋に落ちてました。同世代でトレンチコートを颯爽を着こなしている感じも素敵だし、状況を即座に理解し、大雪の中でも気にせず男らしく行動してくれて、、、まるで王子様♡ そんな男性に惚れないわけないですよね。
でも、パニック状態だった私はどうお礼をしていいかわからず、とっさに財布から1万円札を取り出し「ありがとうございます。助かりました。これでタクシーで帰ってください」と、色気のないお礼しかできず(恥)。彼はすごく遠慮していましたが、私が無理やりお金を握らせ、終了。
友人たちからは「なんで、後日お礼がしたいからお名刺をいただけますか? と言わなかったの?」を散々からかわれました。本当はそうしたかったけれど、恥ずかしくて言えなかったんです。それにとっても素敵な男性だったんで、きっと既婚者だったと思います。どこの誰だったんだろうなぁと雪が降るたびに毎冬思い出しますね」
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マッチングアプリをはじめ、多様な広がりを見せる結婚相談所や時代に合わせたお見合いが盛んな現代、もしかしたら“恋をする”ことが少なくなってきているのかもしれません。しかし彼女たちのように恋は自ら進んでするものだけではなく、ふとしたきっかけで“落ちる”時もあるのかも!
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪