ミネラルウォーターの消費量は16年間で約2.5倍に
コロナ禍で低迷していたといわれる飲料市場のなかでも「水」の売上は伸びています。
一般社団法人日本ミネラルウォーター協会が発表したミネラルウォーターの1人当り消費量の推移によると、ミネラルウォーターの消費量は2005年から2021年にかけて約2.5倍となっているそう。これに伴い、ミネラルウォーター類の国内生産量も増加傾向なのだとか。
多くの人が水を買う時代、その味わいを決める要素は何? 味香り戦略研究所が味覚ビッグデータを駆使して分析・検証した結果を見てみましょう。
水源の違いは産品の味に影響する? 米の味わいは「水源×土×気候」=「産地」で変化?
水の味わいは「産地」、いわゆる「水源」がその性質に大きく影響を与えており、味わいにはそれぞれ個性があります。
では、その水源によって育まれる「米」の味わいにも影響があるのでしょうか。
味香り戦略研究所で保有している「コシヒカリ」の味データベースを基に、全国6種のコシヒカリの味のバランスを検証しました。
今回分析したコシヒカリは、大きく3つの味タイプに分類され、大まかに地方ごとの特徴が見出される結果となりました。
赤色グラフは、味わいしっかりタイプ。「コク・厚み」「味の濃さ」「後味」が特徴的で、全体的なグラフのバランスも大きいことから、米らしさをしっかりと感じられる味わい。このようなタイプの米は、日本穀物検定協会による特Aランク米など、ランク上位品であることが多いです。
黄色グラフは、余韻タイプ。「深み」「後味」が強く、味わいの余韻が広がります。
青色グラフはまろやかタイプ。「うま味」や「余韻」が特徴的な味わいです。
同じ銘柄の米でも、産地によって特徴が違う!
銘柄に注目が集まりやすい米ですが、同じ銘柄であっても味わいは異なり、そのタイプは地方ごとに大別されます。米の味わいを決める要素はひとつではありませんが、水源や土壌、気候などが大きく影響し、それらが産地ごとの特徴となって表れているのでしょう。
米を選ぶときには、銘柄だけでなく産地にも注目し、その米が育まれる「水源地」なども知ることで、味の特徴を掴むことができそうです。これまでより選択肢が広がりますね!
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