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2022.12.25

2023年大河ドラマ【どうする家康】にちなんで… 家康ゆかりの地を巡る静岡旅<Oggi専属読者モデル大枝千鶴>

「前回のブログでは、家康の建てた駿府城跡とその周りを巡る葵舟について書きました。城跡だけでなくその他にも観光名所を巡ったので紹介します!」専属読者モデルオッジェンヌの大枝千鶴が日々のコーディネートや働く女子としてのリアルな私生活を紹介するブログです。

オッジェンヌ 大枝千鶴

前回記事はこちら

【徳川家ゆかりの地を尋ねて】庭園が素敵な浮月楼

浮月楼

渋沢栄一氏が1年間過ごし、徳川家最後の将軍・徳川慶喜公が1867年(慶應3年)に大政奉還した後、21年間を過ごした邸宅がこの浮月楼(ふげつろう)。なんとなく、大政奉還後の将軍の居場所… という事で少し暗い場所をイメージしていたのですが、暗さを全く感じないどころか、温かみを感じる風流なお屋敷でした。

館内には、慶喜公の趣味に関する展示もされていて、当時は珍しかった自転車やカメラなど、実は結構楽しんで過ごしていたのかも、とほっこりした気持ちになれました。

浮月楼の館内の様子

浮月楼には庭園があります。近代日本庭園の先駆者とされる、京都の作庭家・小川治兵衛氏を呼び、凝りに凝ったお庭だそう。とても素敵で、建てられた当初はなんと4,000坪もあったとか! 今は約2,000坪ですが、それでも広々としていて気持ちが良い空気が流れていました。

浮月楼の庭園

慶喜公が過ごした後は、明治24年に迎賓館として営業を開始。今では料亭として営業しています。結婚式場として使われたり、かしこまった接待の席として使われたりしているとのこと。静岡駅に近い場所にあるのですが、すごく静かでここだけ時が止まったような空間。私はお昼に訪れたのですが、夜のライトアップも素敵。HPに写真が載っているので、ぜひ見てみてください。

浮月楼 公式HP

浮月楼の縁側の様子

またいつかここでゆったりと食事をしたいな。かなり非日常が味わえると思うので、おすすめです。

徳川家祈りの象徴「静岡浅間神社」

徳川家康公が14歳の時に元服式を行った神社、静岡浅間(せんげん)神社。神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の3本社と麓山(はやま)神社・八千戈(やちほこ)神社・少彦名(すくなひこな)神社・玉鉾(たまぼこ)神社の4境内社の7社が鎮座する、総漆塗りの豪華な神社群です。とにかくたくさん神様が祀られている! ということですごくスペシャルな感じ。漆塗りの鏡面仕上げの輝きと、彫りの飾りの豪華さ、技術が圧巻でした。

静岡浅間神社の楼門

漆塗りは、門だけでも3年かかるそう。漆は高価で黒なら1キロ10万円、赤は1キロ15万円もするそう。更に「漆塗り」の工程は35~40工程もあって、塗って研いで、塗って研いでを繰り返して最後は海女さんの髪の毛で作られた刷毛で仕上げるという手間がかかる作業なのだとか。塗りたての箇所は鏡面仕立てになっていて自分の姿が映るほどでした。この贅沢さは、権威の象徴だなと思います。

静岡浅間神社の叶え馬

境内を歩いてみると、縁起のよいスポットがちらほら。こちらは何でも願い事を叶えてくれるという家康公ゆかりの「叶え馬」。

静岡浅間神社の目覚め猫

徳川家康が眠る日光東照宮のような、鮮やかに色付けされた彫り物の飾りが至る所にありました。こちらは人気の「目覚め猫」。日光東照宮の「眠り猫」と対比になっているのかもしれません。配置されるものと意味を考えていくと面白いですよね。

神主さんも「神社の彫刻は、意味があってそこに配置されています。意味を読み解いていくと、その神社の言いたいことがわかる」と話していました。

ほかにも、本殿の両サイドで屋根を支える力士の彫り物は、片方がムキムキの若者力士。もう片方が少し筋肉は衰えた年寄の力士。これは、力と経験値で守り支える、という事を意味しているそう。

プレスツアー当日は、普段入る事ができない本殿を見せていただき、お話を聞く事ができました。毎日公開しているわけではないけれど、お祭りの時などは近くで見る事ができるということで、そのタイミングを狙って訪れてみるのも良いのかもしれません。

また能の始祖である観阿弥が生涯最後の舞を舞ったと言われている舞殿では、実際に舞を見る事ができる神事もあるそう。豪華絢爛な神社の真ん中で、美しい装束で舞う姿を見るのも風流だと思います。

家康が幼少期「竹千代」時代に学んだ臨済寺

臨済寺

臨済寺は、家康公(竹千代)が今川家の人質時代に出入りしたお寺。実際はお寺の近くに暮らし、このお寺に通って学んだそうで、修行道場であるため普段は拝観不可ですが、今回見せていただく事ができました。一般向けの特別公開は年2回、春の今川義元の命日5月19日と、徳川家康が信奉した開運の「摩利支天像」の祈祷に合わせて10月15日に行われるそうです。

臨済寺を俯瞰した写真

今回、一番見ることができて嬉しかったのが、竹千代の勉強部屋。そこに向かう階段はなんと当時のままだそうで、まさに幼少期の家康が歩いた階段を登る事ができました。

臨済寺の竹千代の部屋

この階段を登って、勉強部屋に向かいます。

竹千代の勉強部屋

この4畳半の小部屋が、竹千代の勉強部屋だったそう。人質といえど、閉じ込められているわけではなく、普通の生活を送っていたとされていますが、父親を亡くし、自分が人質で無力なせいで家臣が辛い境遇なのだという悔しい思いから勉学に励んだり、多感な少年時代、これからのことを考えたりしながら、この場所にいたに違いありません。

家康公は優秀だったのでそれを見込まれて今川氏より教育を受ける事ができ、後に天下を統一する人物になった。その礎だったと思うと、幼い「人質」の少年をしっかり育ててくれた人たちも、歴史に偉大な功績を残した人々だなと思います。

臨済寺の前で自撮りをする女性

お寺は当然ですが観光客がいないので、本当に厳格な雰囲気。現在ではだいたい3年程修行するそうなのですが、この日も修行僧の方がお庭を綺麗に掃除していました。葉1つ落ちていないまっさらな境内の澄んだ空気がとても印象的でした。

静岡は夜景も有名! 日本平でハイティーを

静岡市には「日本夜景遺産」に認定された夜景スポットがあります。静岡県立自然公園、日本平。山から見下ろす夜景がとても美しく、今回はそこに位置する「日本平ホテル」で夜景を見ながらのハイティーを堪能しました。

日本平ホテルと夜景

ハイティー

今回頂いたのはこちらのハイティー。軽食とスイーツとシャンパンを頂きました。夜景を見ながらホテルのハイティーでゆっくり。とても贅沢な経験です。高台の上からの夜景は、都会で見るビル群の夜景とはまた違った魅力が。光と闇の配分が素晴らしく、特別感がありました。

日本平から見える夜景

伊豆温泉には宿泊しても、意外と東京からもすぐ行けてしまう静岡、静岡市内にわざわざ泊まろう。とならずにいましたが、実際にそういう人は多いとのこと。こんなに綺麗な夜景がみられるなんて…! 夜まで夜景を見てす過ごして、ここに宿泊する、というプランも素敵だなと思います。

お土産を買うならオススメ! 静岡のお茶が勢揃い

しずチカ茶店 喫茶一茶

静岡駅北口地下にある「しずチカ茶店 喫茶一茶」。静岡茶商工業協同組合が運営する日本茶のカフェです。アンテナショップ的なものでしょ(つまり、お洒落ではない…?)と思ったのですが、個人的に気に入ってしまいました。というのも、約50社のお茶が一堂に介していて、どれもワンコイン=500円で購入することができるのです!

さまざまなお茶が棚に並べられている様子

静岡といったらお茶! でも、お茶って本当にピンキリ。そしてどれが自分の好みに合ったものなのかも、飲んだことが無いとわからないので、色々試してみたいというのが本音です。全て500円均一! ということで、色々な種類をちょっとずつ買う事ができる! というのも知ってほしいです。なので静岡に来た時には地下まで行ってぜひ! お得というのが知れているのか、地元の人っぽい方もここでたくさんお茶を購入していましたよ(^^)

東京から新幹線でたった1時間程度でサクッと来ることができる静岡。そして今回はどのスポットも静岡駅周辺でした。苦労してたくさん移動しなくても、楽しめるスポットがたくさん! というのが嬉しいポイント。ぜひ大河ドラマ放映開始後、博物館のグランドオープンにも合わせてまた遊びに来たいなと思いました。

オッジェンヌ・大枝千鶴さん

オッジェンヌ 大枝千鶴

2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な34歳。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:@chizuru_oeda

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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