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2022.11.22

【どうする家康】2023年大河ドラマは徳川家康! ゆかりの地を巡る静岡旅<Oggi専属読者モデル大枝千鶴>

「2023年の大河ドラマは徳川家康! そして家康役が松本潤さん! ということでとっても楽しみです♪ 家康ゆかりの地である静岡市では大河ドラマスタートとほぼ同時に新しく博物館がオープン。プレオープンスペースや城跡を見に行ってきました」専属読者モデル・オッジェンヌの大枝千鶴が日々のコーディネートや働く女子としてのリアルな私生活を紹介するブログです。

オッジェンヌ 大枝千鶴

松本潤さんが演じる家康が楽しみ! 来年の大河ドラマ

徳川家康といえばどういうイメージでしょうか。何かの小説か漫画で読んだ影響か、私の中では背が高くて目が少し茶色くて、鷹を飼っていて、織田信長や豊臣秀吉のように我が強くパワフルな武将とはちょっと違って、地に足がついた大人なイメージがあります。若き頃から苦労した人、忠義の人、という印象も。

来年の大河はそんな家康が主人公! 「どうする家康」の主演が松本潤さんということで話題ですね。今クライマックスを迎えている「鎌倉殿の13人」も人気なので終わってしまうのが寂しいですが、早く家康の大河が観たいという気持ちでわくわくしています。

徳川家康像

大河ドラマの放送と同じ頃に、家康ゆかりの地である静岡市では新しい歴史博物館もオープンするそう。今回はひと足先にプレオープンエリアを見に行って来ました。そして最近の発掘で新発見があった駿府城(すんぷじょう)公園では、お堀を舟で一周する「葵舟」にも乗船。東京から新幹線で1時間ちょっとで行くことができる静岡のおすすめスポットを紹介します。

2023年1月13日オープンの「静岡市歴史博物館」

2023年1月13日のグランドオープンに先駆け、プレオープンしている「静岡市歴史博物館」。プレオープンで公開されている一階部分を見てきました。

静岡市歴史博物館の外観

なんとこの博物館、建設前の発掘調査で、戦国時代にあった長さ33メートルの道と石垣の遺構が発掘されたとのこと! この道を戦国時代の人々や武将が歩いたんだと思うとなんだか不思議な感じ。博物館建設しようと思って掘ってたら道が出てきた! なんてびっくりですよね。展示では、その発掘された道と石垣を見ることができます。

遺構

こちらがその道! 本物の遺跡なので当然ですが、実物大です。徳川家康が最初に駿府城を築いた頃の道だと考えられているそう。駿府城があるエリアに博物館が位置しているので、お城に向かう人達が歩いたのかな、と色々想像が膨らみます。上の写真の左下にある、ロープで囲われているところは降りる事もできて臨場感がありました。

博物館のギャラリースペース

道の遺構の隣にはギャラリーが。静岡市の時間の流れと空間の広がりを表現しているコーナーには昔の静岡を描いた図があり、今の自分の家のあたりは昔どんなだったのかな? と見るのが楽しくて地域の方々に好評だそう。一月のグランドオープン後には、徳川家康に関する展示や、家康を育てた駿河の名家今川氏に関する展示、静岡の歴史・発展の経過がわかる資料が展示されるとのこと。実際にオープンするタイミングは大河ドラマのスタートとも重なるので、歴史好き、家康ファンに人気スポットになりそうです。

家康公が大御所として過ごした駿府城公園で舟遊び

お城の堀をぐるっと一周する「葵舟」。こういう舟に乗る系のアクティビティ、大好きです! 水辺から見上げる櫓(やぐら)はかなり迫力がありました。晴天の中、まったり舟にゆられるのは特別感があります。

駿府城の堀を遊覧する「葵舟」

この葵舟は、約一年半前から運航が始まったそう。基本的には土日祝の営業ですが、平日も予約すれば貸し切りで乗る事ができるとか。

一周1.6km。400年前から変わらないお堀をぐるりと一周することができます。また、この堀と石垣は一年未満で作られたそう。石垣は地震などで崩れたところがあり、その時の技術で積み直されています。一周まわって見る中でもすき間がなく石の一つ一つ小粒であってもしっかりしている箇所があったり、大きな石の間に小さな石が詰められていたりと、技術が違う点を感じる事ができます。

自撮りをする女性

舟の乗船料金は、大人1,000円、子供500円。堀を一周する間には銀杏の木、桜の木、さまざまな木々が見られました。どの季節もきっと綺麗だろうな…。桜の花びらでピンクに映えている水面を舟で進むのも素敵だし、銀杏の葉の黄色が映るのもきっと綺麗。

記念写真

こちらは出発するときに撮影してくれた写真。一周戻ってくるまでに現像されていて、記念に頂きました(^^)

東御門・巽櫓(たつみやぐら)

駿府城公園は、城跡を緑豊かな公園に整備。復元した東御門・巽櫓(たつみやぐら)では駿府城の歴史展示があり、見応え十分。こちらの門の上部分の建物内に入る事ができて、博物館のようになっています。

静岡市所蔵

駿府城の模型も。駿府城は漢字の「回」のように、3重の堀に囲まれた「輪郭式」のお城です。どの方向からも同じように本丸を守る事ができるのが特徴で、前の時代は山や砦に作る事が多かったことから珍しかったのでしょうか。この時代には平地に作った平城が一般的だった? そんなことを思いながら、展示を見ました。

実際に家康がこの駿府城で使った技術は、他のお城にも活かされたと言われているそうです。

静岡市所蔵

展示はお城の説明だけでなく、発掘された瓦や食器も見られます。駿府城はとっても豪華なお城だったようです。家康が豊臣家臣だった40代に築いた駿府城の天守は、当時の大坂城と同じサイズだった可能性があり、「支店だけどすごい大きくて豪華」みたいな感じだと思います。印象的だったのは鯱(しゃちほこ)。

静岡市所蔵

駿府城二ノ丸東御門の大棟にのっていたとされる、青銅製の鯱がありました。お城の天守には粘土で焼いて作った瓦が使われていたのですが、駿府城は鉛を含んだ青銅の鯱。屋根瓦にも銅や鉛が使われていたそう。家康が青銅や鉛を使っていた理由は、金箔瓦を用いた織田・豊臣の城にとらわれない造り方、ひいては脱却の姿勢を示したのでは? という話が印象的でした。

勝手なイメージですが、我が強くて強烈な織田信長や秀吉のもとで、したたかに天下を狙っていた家康の野心のようなものを感じました。

発掘調査で新たな“発見”!?

明治時代に一度は陸軍基地を作るために取り壊されてしまった駿府城あと天守台ですが、最近発掘調査が行われました。今回の発掘調査で新たに分かったことがたくさんあるそうです。400年も前の事なのに、2022年の今わかることがあるなんてロマンがあるなと思いました。

発掘調査の様子

発掘現場の様子です。発掘調査によってこれまで謎だった駿府城の歴史が判明したそう。現代の駿府城は江戸時代につくられたものですが、その前の戦国時代末期につくられた別のお城があることがわかりました。江戸時代にそれをまるっと埋めて、上書きのように建てたのが駿府城だったとか。

その証拠に石垣の内側に別の石垣が埋まっていて二重になっている箇所などを発見。もともとあったものを活かすのではなく、埋めて上書きしてしまう。というところに、よっぽど恨みでもあったのかな… と思ってしまいますが、そういう所が家康の器量、どしっとした芯の強さ、ちょっとブラックな強さのようなものを感じました。

* * *

気持ち良い秋晴れの中、舟に乗ったり城跡を散策したりする中でふと思ったことがあります。それは、お城は大きいな、季節の自然が綺麗だなと十分リフレッシュできるのですが、こうして勉強できたり、深く知ったり、よく調べたりしてから同じものを見ると、見え方や凄みを感じる温度感が全然違うなという点。

言葉で表すのが難しいですが、「より深く、より感動できて、より味わい尽くせる」という感じでしょうか。色々と思いを馳せるのが心の栄養になるし、ストレスが癒やされる感覚です。今後の旅行も、せっかくだったら訪れる場所の背景も調べていこうと思ってます(^^)

静岡市歴史博物館

駿府城公園

歴史文化のまち静岡さきがけミュージアム

オッジェンヌ・大枝千鶴さん

オッジェンヌ 大枝千鶴

2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な34歳。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:@chizuru_oeda

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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