お見合い結婚は十人十色!? 彼氏の弟と結婚をした女性
恋愛結婚が主流になってもなお、“お見合い”で結婚するイマドキ女性も。
お見合いは出会う前からプロフィールを詳しく知ることができることもあって、アプリ・オンラインなどの手軽なお見合いも人気ですよね。今日はお見合いスタイルで驚愕の結婚を遂げた女性を紹介!
『兄さん、彼女をください!』(T美さん・31歳)
「27歳の時、生まれて初めて“お見合い”をしました。私の両親も見合い結婚、ついでにいうと姉も見合い結婚です。一般的な恋愛がダメな家庭ではなかったけれど、25歳で結婚相手がいなければお見合いをするのが両親との約束。
初めてのお相手は地方銀行重役の息子で同い年、ちょっと地味なタイプだったけど真面目そうな人でした。『結婚は恋焦がれてするものではありませんよ』と母に教えられた私は、トキメキさえもなかったけれどきっとこの人と結婚をするんだろうなと、結婚を前提とした交際にハイと返事したんです。
お見合いのあと1度だけ彼とデート。映画を見て彼が好きだという古書屋さんに行って食事をして。ただ彼とデートしたのはその1度きりで。2度目は彼の実家へご挨拶に伺ったんです。
そのときに『弟です』と、紹介されたのは社会人になったばかりの彼の唯一の兄弟、“ケイイチくん”。お見合い相手の長男とは印象も異なり、弟くんはスポーツマンタイプで少し筋肉質。爽やかな青年という感じでした。
それ以降もデートという名のご実家通いがほとんどで、彼のご両親はもちろんケイイチくんとも夕食をいただくことが多く親密に。私としては彼の家族と仲良くなっていくのは嬉しかったけれど、ケイイチくんはそうじゃなかったみたい。
ある日、彼が夕食でお酒を飲んだから私を車で送れないってことがあったんです。なので弟のケイイチくんが車で送るよと言ってくれて、車内で初めて2人きりに。
それなりに楽しく会話をしながら送ってくれていたケイイチくんだったけれど、『正直に言っていい? はじめて見た時から好きだった。だから付き合ってた彼女とも別れた。兄さんと別れて俺と付き合ってほしい』
ケイイチくんからのぶっきら棒で熱烈なアタックに、お見合い相手の彼にはないトキメキを強く感じちゃいました。否定できずに、考えさせてって言ってしまったんです。
その後もこれまで通り実家へお邪魔して、ケイイチくん含め食事をしました。私はずっと悶々としていましたね。そしたらケイイチくんが『兄さん話があるんだけど。彼女をその… 俺にくれないか? 俺に、ください!』ってテーブルに頭を擦り付けてお願いしたんです! もうびっくり!
ご両親はびっくりしていたけれど、お兄さんである彼は薄々気が付いていたみたいで。私はご両親や彼に弁解できずずっと黙っていて、追い出されるように彼の実家を出て、追いかけてきたケイイチくんと駅まで歩くことに。
そこで私は自分に正直になり、ケイイチくんと交際をしたいと話しました。まぁ両親や仲人さんはカンカンに怒っていたんですけどね…。
そして去年、私の両親とケイイチくんのご両親、そしてお見合い相手だった彼から許しを得て結婚することができました。ちょっとどころかだいぶ変わったお見合い結婚? をした私。まさか自分がこんな波乱に富んだ結婚をするとは思わなかったけれど、これも人生なんでしょうね」
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幸せな結婚は必ずしも順風満帆な道のりではありません。多くの困難を乗り越えるからこそ“幸せ”な結婚ができるのかもしれませんね。まさに結婚は十人十色!
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪