お金の通貨にまつわる雑学 〜¥って何?〜
連日、円安という言葉がニュースを賑わせていますね。家計にダイレクトに影響する問題だから、気になりますよね。
今回は、お金にまつわるお話をお届けします。
¥(円マーク)というマークはどうやって決まったのでしょう。
通貨は通貨コードを持っている
通貨には「ISO 4217」という国際規格によって定められた通貨コードがあります。
外貨両替所の掲示板で日本円をJPYと表示しているのを見たことがあると思います。
通貨コードは2文字のアルファベットの国コード+通貨名称の最初の1文字のアルファベット3文字で表され、以下のように表示されます。
JP(日本)+Y(yen)=JPY(日本円)
US(米国)+D(dollar)=USD(米ドル)
¥は円の頭文字から作られた?
上記のように、通貨コードがあるものの、より簡単に通貨単位を表示できたら便利ですよね。そこで使用されるのが通貨記号です。
円における通貨記号が¥です。
「¥」という表記の誕生は、明治時代に国際取引で通貨記号を使用する際、海外の通貨記号にならって、Yenの頭文字Yに横線を引いて記号としたと言われています。
現在は縦に線が一本の$が使われていることが多いですが、かつてドルは縦二本線で表記されていたんですよ。
アルファベットではなく、通貨記号と判別しやすくするため、横線や縦線を追加することが一般的なんですね。
ちなみに、中国で使われている人民元の通貨コードは「CNY」。これは「Chinese Yuan」の略です。表記がYで始まるほか、発音も日本の円と似ており、通貨記号には「¥」が使われているのです。通貨が元なのになぜ「Y」かというと、もともと中国の通貨単位であった「圓」(Yuan)に由来していることから、そう表記されるようになったのだそうです。
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身近なお金の話題でも実は知らないことがたくさんあります。また次回もお金にまつわる話をお届けします。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!