“0”の読み方ってなに?
突然ですが、みなさん、「0」をなんと読みますか? ゼロ? それともレイ??
ゼロは英語、レイは日本語だった!
0を読む時、私はゼロと読んでいたのですが… 実はゼロは英語、レイはいち、に、さんなどと同様に中国から入ってきた漢語を日本語に取り入れたものなんです。
たしかに洋画などで、「スリー、ツー、ワン、ゼロ!」のカウントダウンを耳にしますので、ゼロは英語に納得です。しかし、数を数える際に、いち、ツー、さん… と日本語と英語が混ざっていたら違和感を覚えそうですが、ゼロについてはそんなことない方が多いのではないでしょうか。
ゼロとレイは使い分けられている!
デジタル大辞泉によると、ゼロとは「1 整数の一。正でも負でもない実数。何も存在しないことや、位取りで空位を示すのに用いる。0。零(れい)。2 試験や試合で、得点のないこと。零点(れいてん)。3 何もないこと。また、価値のないこと。」とあります。
一方、レイとは「1 ある数からそれと等しい数を引いたときの数。整数に含まれる。ゼロ。2 位取りで、空位であること。」とあります。
これだけではあまり違いがわかりませんね。
レイは漢字では“零”と書きます
零はゼロという意味の他に、わずかという意味も持ちます。零細(きわめて細かいさま。数量や規模のきわめて小さいさま)などに使われていますね。ゼロが何もないのに対し、レイはわずかにあるという意味も持ち合わせているんですね。
そのため、テレビやラジオなどでは、0を数字として読み上げるときは、いち、に、さん、という読み方にそろえて、レイと読むことが多いのですが、無いということを強調する際にはあえてゼロと読むんだそう。例えば、交通死亡事故ゼロなどは全くなかったことを強調しているんですね。
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いかがでしたか? 数字として読み上げるときは日本語の読み方であるレイ、全く無いことを強調したいときはゼロ、と読むという使い分けがされていたなんてびっくりですね。
耳にする時はそのニュアンスの違いを味わい、文字で読む時はレイなのかゼロなのか考えてみると面白そうですね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!