明治維新レベルの変革が10年以内に起こるはず
逆境はチャンス! 貴重な時代の立会人に
経済、政治…「これから先の日本は大丈夫なのだろうか」とまるで“沈みゆく船”に乗っているような気分になることがあります。
最近では輸入食材が軒並み値上がりして、戦争の影響などについても不安が募りますよね。
でもその反動で国産の食材に注目が集まっているのは、日本の小規模農家を応援する事業を行っている私にとっては想定外の影響。
日本が本当に沈まないためにはどうすればいいのか、起業家としては逆に燃えています。
歴史を振り返ると、非常事態の後には大きな変化が生まれています。今の日本が沈みゆく船だとしたら、もしかしたら、近々大きな変革期が訪れるかもしれない。そんな期待ももっています。
たとえば、江戸幕府に対する倒幕運動が起きたことで、明治維新は起こりました。そして昭和に入ると日本は戦争に負け、復興に向けて奮起したからこそ高度経済成長期を迎えられた。
そう考えると、近いうちに明治維新ほどのレベルの、世の中がガラッと変わる変革が起こるのではないかと。そんな貴重な歴史的瞬間に立ち会えるかもしれないと思うと、自分自身も何かしたいとポジティブな思考になります。
私たちがカギを握る、面白い時代を生きているな! と思っています
世の中を変えるのは若い人たち
それに今は時代が変わりつつあって、多くの企業が男女関係なく、若い人の意見を積極的に取り入れようという姿勢を見せています。
少なくとも10年前と比べると、その傾向は格段に強くなっていて、日々の仕事の中でもOggi世代にスポットライトが当たる機会が増えているのでは?
追い風は吹いているし、チャンスは転がっている。そう意識していれば、今までやりづらかったことにもどんどん挑戦できるのではないでしょうか。
先ほど例に挙げた明治維新の、立役者と言われた坂本龍馬は31歳で亡くなりました。国を変えたいという思いで仲間たちと奔走したころは、まだ20代だったのです。
私は、いつの時代も、世の中を変えるのは若い人たちだと思っています。
自分の意見を言語化できるようにすることが大切
この先、私が望むのは、若者が物事を推進し、それを経験豊かな上の世代がサポートして間違った方向に進まないように導いていく世の中。
だからこそ私たちは、長いものに巻かれるのではなく、自分の意見を言語化できるようにしておくことが大切だと思います。
私自身も自分の意見を積極的に発信し、思いを実現させていけるよう歩みを進めていきたいです。
2022年Oggi10月号「私たちの未来予想図2022」より
取材・文/田中亜希 構成/スタッフ・オン
再構成/Oggi.jp
秋元里奈(あきもと・りな)
’91年生まれ。ディー・エヌ・エーを経て’16年に起業。’17年に、生産者から直接食材や花などを購入できるオンライン直売所「食べチョク」をリリースし、開始3年で認知度・利用率No.1の産直通販サイトに成長。報道番組「Nスタ」(TBS)レギュラーコメンテーター。