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2022.09.27

プロゴルファー・宮里美香が考える「これからの30年、どう生きていきたいか」インタビュー

Oggi創刊30周年を記念して、30代を中心としたニューオピニオンリーダーに「これからの30年、どう生きていきたいか」をインタビュー! お笑い芸人、ミュージシャン、アスリート、起業家などのみなさんから、7人7様のメッセージとエールが届きました。今回は、プロゴルファーの宮里美香さんにお話を伺いました。

プロゴルファー宮里美香さん、「これからの30年、どう生きていきたいか」をインタビュー

高校卒業後、単身でアメリカに渡り、プロゴルファーとして9年間を現地で過ごした宮里さん。拠点を再び日本に移した際に、感じたのは生活の快適さだったそう。

「街も公共施設もとても清潔ですし、だれもが時間にきっちりしていますよね。

アスリートとして大事な食に関しても、近所のスーパーに行けばなんでも手に入るし、おいしいものがたくさんある。これは当たり前のことじゃないんです。食に対するストレスがないのは本当にすばらしいこと。日本は何不自由なく生活できる恵まれている国だなと感じます」

周りと比べるより、自分はどう過ごしいかにもう少し目を向けても

「その一方で、現在や未来に対してネガティブな意見も多く聞こえてきます。

人がこうしているから自分もこうしなくちゃいけないとか、国民性もあるのかもしれませんが、日本人は周りに左右される傾向が強いと感じますね。

私は小さいころからゴルフをやってきて、“自分は自分”と前向きに考えるクセがあるんです。そうじゃないと挑戦や決断ができないですから。アメリカでチャレンジしたのも、今までだれもやっていなかったから。

周りと比べて不安に思うより、自分はどう過ごしたいか、どう楽しむかということに、もう少し目を向けてもいいんじゃないかな、って思います」

歳を重ねてれば、考えることも増える。でも、それすらも前向きに、全力で乗り越えたい!

ライフステージが変化して、ひとりで決断できないことも増えた

それでも年齢を重ね、出産を控えた今、不安に思うことも増えたそう。

「アスリートにとって30歳はひとつの節目の歳。

20代は競技ひと筋で走り続けていればよかったのが、いざ30歳が迫ったときに、『これから先、どうすればいい?』となって。

昔から『30歳で結婚したい!』ってぼんやり考えていたのですが、子供が欲しいんだったら体力面や競技への復帰のことも考えて何歳までには産んだほうがいいかな、そしたら結婚は何歳までにはして… と具体的に考えるうちに、一年一年がリアルに感じられるようになって、漠然とした不安がクリアになっていったんです。

そして31歳で結婚して32歳で妊娠とライフステージがどんどん変化して、自分以外のことを考える時間や、ひとりで決断できないことも増えた。

すべてが新しく、これから始まる育児に関しても手探りで戸惑うことは多いと思いますが、持ち前のポジティブさを生かして全力で楽しみたいと思っています」

身近なことから変えていけば、未来はいい方向に進む

「海外では、知らない人同士でも当たり前のように挨拶したり、そこからなにげない会話が始まったりするけれど、日本だと怪しまれることのほうが多いですよね(笑)。

でも、困っているおばあちゃんがいたら声をかけるとか、知らない人にも手を差し伸べたり、コミュニケーションが取れたりするようになると、世の中の閉塞感も和らぐんじゃないかな。

だれかに親切にされたら、自分も親切にしてあげたいって思うもの。そうやって連鎖していくとステキですよね。

5年後10年後の未来なんてどうなっているのか、だれにもわからない。

だからこそ漠然と不安を抱くより、ちょっとしたことでもいいから自ら行動を起こして変えていく。そうすれば未来はいい方向に進むはず。

私自身、出産後の復帰は現実的に考えて2年後の予定。ゴルフ界も次の世代がどんどん出ているし、簡単ではないけれど、また一から優勝を目指したい。

そして30年後は、地元の子供たちにゴルフの楽しさやチャレンジすることの意味を伝えたり、チャリティ団体を立ち上げたり、何かしらの方法でゴルフに携わっていきたいですね。

どのように行動に移していくのかは今後の課題。

今は目の前にあることをしっかりやって、めいっぱい楽しむ! そうすれば、おのずと道は拓けると信じています」

●服・小物/すべて本人私物

2022年Oggi10月号「私たちの未来予想図2022」より
撮影/為広麻里 ヘア&メイク/yama(インテンション) 取材・文/森本恵子 構成/スタッフ・オン
再構成/Oggi.jp編集部

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宮里美香(みやざと・みか)

’89年生まれ。ニチコン所属。14歳のとき日本女子アマチュア選手権にて最年少で優勝し18歳で渡米。’10年、’13年の日本女子オープン、’12年の米セーフウェイクラシックで優勝を果たし、’18年から活動拠点を日本に。現在は第一子の出産を控え産休中。


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