2008年、杏さんが『Oggi』の新たな表紙キャラクターに就任!
1月号から新・表紙キャラクター&専属モデルを務めた杏さん(2008年1月号〜2010年5月号まで)。
当時は海外のコレクションで活躍後、日本でも広告に起用されるなど、若くしてトップモデルの貫禄を漂わせていました。
2007年には女優デビューもした杏さんが『Oggi』に登場したときは、大きな話題を呼んだのでした。
圧倒的オーラを放つ杏さんですが、素顔は時代小説好き、趣味は山登りとギターなど知性にあふれつつも親しみやすいキャラクター。
今ではすっかり知られていますが、当時はそんなギャップも魅力的でした。
美人力を鍛える企画が続出! 1ヵ月コーディネート企画もハイブリット化
2008年はトレンド感があって着回し力がある優秀アイテムを“○○美人”と命名する企画が多数出現。
美人カジュアル、お仕事美人、手元美人、ギフト美人などの表現が登場し、「美人力」を鍛える企画がブームに。
人気モデル達による「1ヵ月コーディネートスペシャルBOOK」も登場!
人気の1ヵ月コーディネート企画がハイブリット化した年でもありました。
2008年の注目記事をピックアップ!
1月号「スタイリスト4人の『こだわりドコロ』詳細レッスン」
流行も出そろった冬、読者がいちばん知りたいのは着こなしをブラッシュアップさせるひと手間!
『Oggi』で人気のスタイリストの高橋リタさん、高橋裕美さん、金子 綾さん、望月律子さんからレクチャー。
リタさんはこの冬の流行色だった黒をリッチに仕上げるために、ナイロン素材やパテント素材をミックスして軽やかで品のある黒の着こなしを提案。
神は細部に宿る。そんなプロならではの「こだわり」が詰まった提案は、コーディネートを格上げしてくれると大好評でした。
3月号「髪も、メークも、肌も… 恋を呼ぶ! “ハッピー・ビューティ”大作戦」
男性に媚びるというわけではないけれど、オフィスでキラリと光る存在の女性でいたい。
当時は「モテ」ブームが全盛期でしたが、“恋を呼ぶ女性像”という視点で『Oggi』流の「モテ」を研究。
25歳から35歳の100名に緊急アンケートを実施した結果、思わず男性が「恋してしまいそう」になる女性とは…。
学生時代のように顔とスタイル重視ではなく、一緒にいて安心できて楽しい人がいいという意見が多く、意外なほどしっかり内面もチェックされている様子。
また、「キレイな目」「キレイな肌」「キレイな髪」と、きちんと手をかけている女性が好まれる傾向にあることがわかった調査結果をもとに、恋を呼び込む通勤メイクやスキンケアを指南!
自己流で思い込みの強いメイクや髪型になっていないか、改めて自分を振り返ることもできる内容です。
男ゴコロもしっかりキャッチしながら、キレイになることで自分もご機嫌になれる“ハッピー・ビューティ”という発想は、モチベーションUPにも繋がると人気に。
6月号「ここまで進化を遂げている! 最新版『お見合い』事情ファイル」
不況や格差社会が深刻化していた’08年当時は、不安感からか安定志向や結婚願望が高まる傾向にあり、そこへ「婚活」なんて言葉も出始めたころです。
合コンよりも真剣、だけどカウンセラーが立ち会うようなお見合いよりカジュアルということで、「お見合いパーティ」の需要が高まっていました。
この企画では、実際にVIPな男性が参加するお見合いパーティと習い事をしながらコミュニケーションを深める参加型お見合いパーティなどに潜入。
’13年には「婚活助成金」が出されるなど、この後、お見合い市場は政府をも巻き込んだ国家プロジェクトにまで発展するのでした。
7月号「心に“エコ”を…『私たちの小さな行動』」
地球温暖化、ゴミ問題、水質&大気汚染などの環境問題は、日常生活にも大きく直結します。
だからこそ、ひとりひとりの心がけが大きな力になるということで、Oggiモデルズやスタッフの“エコ”なアクションを徹底取材。
モデルの杏さんは、「みんなが心地よく、自然に優しく暮らしていた江戸時代を見習いたい」と幕末フリークらしい意見。
今では当たり前になったエコバッグやマイボトルなど、当時から取り組んでいる人も。
「これならできそう」と思えることが大切で、『Oggi』で定期的に発信される、こうしたロハスやエコの企画も、きっといいアクションに繋がっているはず。
9月号 別冊付録「Oggi WEDDING」
ウエディングドレス、リング、会場など花嫁目線の情報を『Oggi』がプロデュースしたウエディングの別冊付録。
『Oggi』だからこそできる、働く女性のツボを心得た洗練ウエディングの提案が大好評でした。
「自分史上最高のきれい&HAPPY」をテーマにした一冊で、美しい口絵写真から始まり、ヘア&メイクや引き出物、新生活グッズまで幅広く紹介してきました。
ここから毎年、ウエディング別冊企画が始まったのでした。
10月号「『最高美脚パンツ』で、ほっそり秋通勤にシフトしよう!」
人気復活のテーラードやきれい色のルーズニットなど流行アイテムが出そろった秋冬シーズンは、すっきり知的なパンツをベースにトレンドを取り入れることを提案。
スリムパンツに押され気味だったブーツカットパンツ、トレンド感のある着こなしができるスティックパンツ、ヒップからストンと落ちる太めシルエットが女らしいセミワイドパンツがマストハブ。
やっぱりOggiスタイルには美脚パンツがマスト!
10月号 別冊付録「杏・ヨンア・ケリーが主演! 1ヵ月コーディネートスペシャルBOOK」
Oggiモデルズがオフィスでリアルに働く女性を演じる、大人気の1ヵ月コーディネート企画がスペシャル版になって登場!
杏さんは上品シンプル派でラジオ局アナウンサーの大江戸 杏。「F906」のワンセグケータイとデジカメがマストな働きマン。
ヨンアさんはひとさじモード派で総合商社勤務の白鳥ヨンア。“ロエベ”のミニバッグ「ナッパアイレ」に小さめサイズの“エルメス”の手帳とメイク直しアイテムがぎっしりで女子力高め。
ケリーさんはきれいめジャケット派で外資系銀行勤務の神宮寺ケリー。電話もメールもスケジュールも「BlackBerry」で管理するスマートガール。
それぞれに同僚や恋人、上司、ペットまでキャスティングされ、リアルに働く女性の日常を読み物としても手の込んだ構成に。
1ヵ月コーディネートのハイブリット化がここから始まります!
11月号「秋買い“絶対美人”アウターはここにある!」
初秋に着たい最旬アウターを特集した企画。
「○○美人」ブームだったため、この企画では“絶対美人”になれる太鼓判をもらったアウター4つを紹介。
まずは人気が復活していたテーラードジャケットで、カラーは正統派のグレーをチョイス!
そして、かっこいいモード感を捻出できるスポーティ・カーキブルゾン、大人クールなスパイスを盛れる黒のライダース。
旬カラーのパープルが華やかなロングカーディガンという4スタイルを提案。
今すぐ買いたくなるアウタースタイルが満載でした!
iPhoneが登場した2008年、リーマン・ショックで金融危機に
アメリカの大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻がきっかけとなり、100年に1度の歴史的な金融危機が発生。
日本でも経営に大打撃を受けた企業が雇用を維持できず、非正規社員の雇い止めや派遣切り、正社員のリストラが社会問題化したのです。
景気後退感が強まり消費者マインドが冷え込む中、「ヒートテック」が大流行した“ユニクロ”は好業績を記録。
既におなじみだった“GAP”や“ZARA”に加え、’08年から’09年にかけて“H&M”と“フォーエバー21”も日本進出し、ファストファッション市場が加熱したのです。
そして、ついにiPhoneが登場! 当時の携帯電話にはなかったマルチタッチを搭載するなど、画期的な操作方法に感動したものでした。
2008年の時事トピックまとめ
「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻/米大統領選でオバマ氏が当選/秋葉原通り魔事件発生/岩手・宮城内陸地震発生/北京・オリンピック開催/麻生太郎内閣発足(9月24日〜)/東京メトロ「副都心線」池袋駅〜渋谷駅開業/「赤坂サカス」が開業/“H&M”が初上陸し銀座店、原宿店をオープン/「iPhone」(3G)が日本で発売/「Facebook」、「Twitter」の日本語版が開始/北京オリンピック開催/浅田真央さんが世界フィギュアスケート選手権で初優勝/嵐『One Love』、GReeeeN『キセキ』などがヒット/ドラマ『CHANGE』、『ラストフレンズ』、『流星の絆』放送/映画『おくりびと』、『つみきのいえ』公開
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文/HATSU