創刊30年スペシャル企画! Oggiが歩んだ30年を振り返ります!
2022年の10月号(8月26日発売予定)で『Oggi』は創刊30年を迎えます! 記念すべきアニバーサリーイヤーのカウントダウンとして、1992年から2022年までの『Oggi』の誌面や当時の社会情勢を振り返っていきます。
Oggi創刊の1992年は、バブル崩壊後の不況にありながらも、グローバルに働く女性たちが輝いていた時代
『CamCan』の増刊号が前身で、大学や短大を卒業した働く女性に向けた総合ファッション誌として1992年に創刊した『Oggi』。そんな記念すべき創刊号の表紙を飾ったのは、真紅のドレスをまとい、凛とした美しさを放つヒロコ・グレースさん
当時の日本はバブルが崩壊した後で、不況が深刻化していた時代。男女雇用機会均等法が施行されてはいるものの、女性が社会に出て働くことが今ほど当たり前ではありませんでした。
そうした一方で、時代をリードし、キャリアに邁進する女性たちが輝いていた年代でもあります。
初代カバーモデル、ヒロコ・グレースさんとは?
アメリカ国籍ではあるものの、日本生まれ日本育ちというヒロコ・グレースさんは語学が堪能でグローバルな視点をもちながら、日本的な感覚も併せもつ等身大の女性。まさに『Oggi』が目ざす「知的美人」の象徴的存在でした。
働く女性たちに向けて、通勤ファッションの着こなし方はもちろん、自立した女性がポジティブに前に進むためのキャリアの身につけ方にも着目した『Oggi』。リアルに役立つ情報を発信するという誌面づくりの精神は、今も変わらず続いています!
1992年の注目記事をピックアップ!
10月号「ベーシックスーツ 大人の選択」
今と同じく、当時の『Oggi』でもセレクト基準は「ベーシック」が基本。
バブル期のブランドブームが落ち着き、年齢相応で適正な価格帯の服選びをすることに気づき始めた時代ということもあって、ベーシック回帰をしていた時期でもあります。
エレガントなスーツスタイルを特集した創刊号では、パープルやアイスブルーのスーツなど、今よりも大胆な色を取り入れているところが新鮮。
この先、働く女性がどんどん元気になっていくという、気概にあふれたエネルギッシュな誌面が印象的です。
10月号「キャリアアップ留学で『サクセス』を手に入れる!」
当時の憧れは、世界にも通用する知性あふれるキャリア女性たち。
この特集では、海外留学経験を生かして最前線で働くキャスターとして、田丸美寿々さん、安藤優子さん、小池ゆりこさん、石井苗子さん、宮野比呂美さんにインタビュー。
勇気ある決断で留学を成功させた先輩キャリアに、成功の秘訣を伺っています。
11月号「セックスレス時代の恋愛白書」
高視聴率を記録した連続ドラマ『ずっとあなたが好きだった』などの影響から、攻めた読み物企画も。佐野史郎さん演じる「冬彦さん」はこの年の流行語にも選ばれ、日本中に強烈なインパクトを残したのでした。
11月号「いい女とタバコのいい関係」
少しずつ禁煙ムードが広まっていた当時の日本ではありますが、パリやNYに目を向けると喫煙カルチャーはまだまだ根強く、むしろタバコは「キャリアを感じさせる小道具」(!?)になりうるとの分析。
12月号「気品で着こなす知性派スーツ」
パーティシーズンの12月号らしい「華やかなシーンで目立つ5つの演出法」という大特集内の企画。
鮮やかな発色がきれいなミックス・ツイード、大振りなアラベスク柄など攻めのスタイリングが新鮮! ウエストを少し絞ったジャケットや膝上丈のスカートなどがエレガントな雰囲気で、今よりも大人っぽい着こなしが目立ちます。
12月号「イラストレーター斉藤木綿子の探訪記 カフェで出会った普段着のパリ」
人間観察が好きで旅のエキスパートでもある、イラストレーターの斉藤木綿子さん(通称・モメンコ)による旅連載。
毎月、旅先で出会う味わい深い人々を独自の視点で書き下ろしたイラストと共に紹介する旅エッセイは、普通のガイドブックにはない、その土地の空気感を味わえると人気に。書籍化もされました。
1992年はこんな時代! 時事トピックまとめ
バブル崩壊で不況深刻化/バルセロナ・オリンピック開催(14歳の岩崎恭子さんが金メダル)/宇宙飛行士の毛利 衛さんが米スペースシャトルで宇宙へ/女子高生にポケベル大流行/“アニエス・ベー”人気でフレンチ・カジュアルブーム/米米クラブ『君がいるだけで』、サザンオールスターズ『涙のキッス』、DREAMS COME TRUE『決戦は金曜日』などがヒット/ドラマ『愛という名のもとに』が放送
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文/HATSU
Oggiと共に懐かしい時代やファッションをプレイバック!