10月号で創刊10周年! アニバーサリー・イヤー!
1992年の創刊から10年。働く女性に向けたファッション誌として、Oggiは不動の地位を確立していきます。
アニバーサリー号は、長谷川理恵さんの凛とした表情が印象的で話題となりました。
カジュアルアイテムが通勤服の定番に。シルエットも洗練され、よりシャープでかっこよく進化
通勤スタイルの傾向としてはカジュアルが定着し、ジャケットは「デニム」や「コットン」といった軽やかな素材へのニーズが高まりました。
そしてパンツ好きのOggi読者の心をとらえた旬ボトムといえば、「クロップドパンツ」と「セミワイドパンツ」。シルエットが洗練され、脚長効果の高い通勤ボトムとして定着します。
カジュアル傾向にあったスカートもシーズンごとに丈が短くなり、この年はひざ丈が主流になっていたのでした。
2002年の注目記事をピックアップ!
1月号「長谷川理恵流 ワードローブ こだわりの冬支度」
長谷川理恵さんの私物公開は、毎回読者からの問い合わせが多く大評判! 1月号でもオール私物で冬支度を紹介。
彼女のワードローブは「一生もの」(=一生使う覚悟のこだわりアイテム)、「3年アイテム」(=毎日活躍するシンプルなベーシックアイテム)、「1年アイテム」(=旬のトレンドをスパイス的に取り入れるアイテム)という、3つに分けられると分析。
長谷川さんいわく、自分のワードローブを知ることで、抑えどころやハズしどころがわかり、バランスのいいラインナップが実現するのこと。
そしてシンプルなものが多いからこそ、ごまかしがきなないので、生き方や内面も磨いていきたいとも。
そんな彼女の哲学からは学びも多かったのでした!
2月号「Oggiスタイルの“指名買い”法則」
読者1,000人の声からわかった通勤スタイルを元に、編集部がトレンドの傾向や買うべきアイテムをラインナップ。
読者から絶大なる支持を得ていたのは、ベーシックアイテムの宝庫“Theory”。
そして流行アイテムはセレクトショップで選び、普段使いしたいものは信頼感のある国産ブランドで選ぶという結果に。
そんな中で“ユニクロ”、“無印良品”、“NICE CLAUP”、“J,CREW”などの「プリティプライス(当時はこう呼んでいた)」を通勤服にも活用していたことが、当時の新潮流としてありました。
4月号「『ふんわり女神メーク』で愛される顔になる」
数年前から流行り出した“癒し系”をミューズにも求めるようになり、井川 遥さんなどがその代表格でした。
時代背景としては、長引く不況や前年に発生したアメリカ同時多発テロ事件などの緊迫した世界情勢も相まって、どこかほっとできる顔を求めていたのかもしれません。
そんな中、『Oggi』ではただ求められるブームをなぞるだけではなく、知性美としての「女神メーク」を提案。
井川 遥さんのように、ふんわりした印象でも礼儀正しく、知性を感じられる女性をイメージしていました。
4月号「結婚前から考える“将来の離婚”」
女性の経済力が上がってきていることもあり、離婚に対するハードルがどんどん下がり、幸せのカタチもそれぞれだという価値観が広まりつつあった’02年。
結婚願望を深掘りするより、なぜ離婚するかを考えることで「自分にとっての幸せのカタチ」を探ろうとした企画。
離婚経験者の女性3人の対談からは「人に幸せにしてもらおうという考えは甘い。自分の人生は自分で選択すべき!」という格言も! なんとも、かっこいい!
5月号「“スーツ・カジュアル”でかっこよさを磨く」
仕事に取り組む姿勢を伝えるひとつの手段として“プレゼン服”というテーマを掲げた特集。
通勤服のボーダーレス化が顕著になったからこそ、改めてスーツスタイルの原点に立ち返り、今の時代にあった「スーツ・カジュアル」として方向性を探ります。
この特集で登場するのが、“theory”のプレス・根本久仁子さん。スーツなのに軽やかで、さりげない個性を感じさせる“力の抜きどころ”が絶妙でした。
また、スーツではないけれど、上下同色素材を組み合わせた「バーチャル・スーツ」も’98年以来の再提案。
異素材をミックスするなど、スーツ以上にかっこよく見せるテクニックとして好評でした。
8月号「今、ニューヨークで行きたい15軒のレストラン」
衛星放送でしか見られなかった『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』のVHS&DVDがリリースされ、さらなる盛り上がりを見せていた‘02年。
ニューヨークのマンハッタンを舞台にした「SATC」に登場する、数々のおしゃれなレストランに注目。
実際にドラマに登場したレストランの紹介もあり、見ているだけでワクワクします!
10月号「長谷川理恵流『センスの極意』」
Oggi創刊10周年の記念号となった10月号で話題だった企画は、長谷川理恵の私的ファッションからライフスタイルにまで迫った20ページの綴じ込みブック。
センスのいい私服はもちろん、野菜ソムリエやマラソンランナーに挑戦する、彼女の生き方も読者にとっては憧れの対象でした。
続く11月号では「理恵と野菜のいい関係、『ソムリエ的野菜生活』」という企画も。もはやモデルという範疇を超えた存在として、『Oggi』の人気を支えてくれました。
11月号「『これが一生変わらないマイ・シンプル・スタイル』極上指南」
スタイリスト高橋リタさんの「シンプル」&「ベーシック」な着こなしは、今も昔も変わらず普遍的な魅力にあふれています。
そんなリタさんのおしゃれスピリットを学ぶための私物公開&1ヵ月コーディネート企画。
細リブのタートルネックニット、ひとクセスカート×乗馬ブーツの組み合わせ、ミラノ風味のシンプルコート… どのアイテムも永遠の定番。
この企画が読者の大反響を呼び、その後の人気シリーズ「リタ・ベーシック」へと続くのでした。
12月号「“高過ぎない優秀アイテム”情報連絡網!」
SNSが普及していなかった当時、誌面で展開されるモデルたちのデジカメ日誌やバックステージコラムなどで発信される私物や行きつけのお店などからトレンドをチェックしていたものでした。
「高すぎないのにセンスがいい服」という企画のPart2になるこのページでは、そんな情報通のモデルたちのおしゃれ連絡網を誌面で展開。
モデルなら持っていなければもぐりとまで言われた“ガルシア・マルケス”のバッグは、当時を象徴する流行アイテム! モデルたちの交流録までわかる楽しいページでした。
日本中がサッカーW杯に熱狂した2002年!
日韓共同開催となったサッカーW杯で日本中が沸いた2002年。ロシア戦では日本が1-0でW杯初勝利を果たし、フジテレビではスポーツ中継歴代2位となる66.1%を記録。老若男女、日本中の人々がサッカーに夢中になったのでした。
2002年の時事トピックまとめ
日韓共同開催サッカーW杯が開幕/ソルトレークシティ・冬季オリンピック開催/小柴昌俊がノーベル物理学受賞/田中耕一がノーベル化学賞受賞/全国初の歩きタバコ禁止条例/ゆとり教育で公立小中学校完全週5日制/「丸ビル」リニューアル/多摩川にアザラシの「タマちゃん」が現れる/浜崎あゆみ『Voyage』、宇多田ヒカル『traveling』、元ちとせ『ワダツミの木』などがヒット/ドラマ『ごくせん 第1シリーズ』、『ランチの女王』放送/映画『ハリーポッターと賢者の石』、『ロード・オブ・ザ・リング』公開
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