夏に必須のエアコン冷房、設定温度や男女別体感を調査
生活者一人ひとりの暮らしを見つめた生活者研究をおこなう、花王の「生活者情報開発部」が、「くらしの研究」サイト読者を対象に、自宅リビングのエアコン利用と足元事情について調査を実施。
リビングの冷房の快適温度とおもいには男女差があることが分かりました。
エアコン冷房の設定温度は「27℃」以上が過半数
まずは、自宅の居間やリビングでの冷房の設定温度を調査したところ、最も多かったのが「27℃」次いで「28℃以上」「26℃」という結果に。
25℃以下に設定するという人は少数派で、この傾向には男女差はあまり見られませんでした。
2005年から始まったクールビズでは「職場の室温28℃」が推奨されていますが、家庭では住宅構造や外気温の影響も大きいため、エアコン冷房の設定温度は26〜28℃が一つの目安とされていたり、2020年は新型コロナウイルスの流行で、リモートワークや学校のリモート学習などもあり、おうち時間が増えて節電が意識された影響が考えられます。
《回答者からはこのような声が》
・「旦那と子どもは暑がりで、私は冷え性でエアコンが苦手。旦那は扇風機1台を自分用に使い、私は足首に薄手のレッグウォーマーを愛用しています」(36歳・女性)
・「家族の一人ひとり快適温度が違うので、誰かに合わせざるを得ないのが困りごと」(52歳・男性)
同じ温度設定でも「暑い」男性、「涼しい」女性
一般的に女性は男性より筋肉量が少ないので、体のなかで熱を生み出せる量も少なく、冷えやすいと言われています。冷房設定温度別の体感を男女で比較すると、同じ設定温度でも感じ方に差がある結果となりました。
いずれの設定温度でも「ちょうど快適」と回答する割合は5〜7割と最も多い傾向に。
その一方で、同じ設定温度でも「涼しすぎる」「やや涼しい」と感じている女性は男性より多く、「暑すぎる」「やや暑い」と感じている男性は女性より多い傾向にあり、男女の体感温度の違いが垣間見られました。
冷房の体感の差が、リビングで素足になるかどうかにも影響
高温多湿の日本では「夏は裸足で過ごしたい」という人が多く、「夏にリビングや居間で過ごすときの足元は?」というアンケートでは、男女ともに「素足」が6割を超えています。
しかし、男女の冷房温度の体感の違いの影響に加え、素足になることで床が汚れやすくなることを気にする配慮もあってか、女性の4人に1人は夏でもスリッパ着用(男性は2割未満)という結果でした。
現代の生活では夏にエアコンなしで過ごすのはなかなか難しく、熱中症対策のためには適度に活用することが推奨されています。エアコンは「1℃上げて、扇風機と併用」「風向きを水平方向に調整」「2週に1度フィルター掃除」などの節電工夫があります。また、暑がりさんは「涼感商品を併用」するという手も。「我慢よりも賢く省エネ」を心がけ、節電しながら上手にエアコンを利用して快適にこの夏を乗り越えましょう。
【調査概要】
「自宅リビングのエアコン利用と足元事情について」
◎2020年8~9月/インターネット調査/「くらしの研究」サイト読者/男女12,469人
「生活者定点調査」
◎2022年5月/インターネット調査/首都圏在住/20~60代既婚女性500人
TOP画像/(c)Shutterstock.com
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