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ニキビケアにおすすめのアイテムとは?
乾燥肌や脂性肌、しわやシミなど、美肌つくりの大敵ともいえる肌の悩み。そんな肌トラブルの中でも、誰もが1度くらい経験のある悩みといえば、ニキビです。肌質や皮脂の過剰分泌、ストレスや食生活の乱れなどが原因とされるニキビを改善していくためには、最も適したスキンケアを実践する必要があります。
とはいえ、具体的には、どのようなアイテムがニキビ対策に効果的なのでしょうか? 気になるニキビケアにおすすめのアイテム、それは、肌に水分や保湿成分を補給してくれる化粧水です。
ニキビケアには化粧水がおすすめの理由
ニキビケアを実践する場合、化粧水による保湿が重要な役割を果たします。乾燥肌のみならず、ニキビと無縁に思えるオイリーな脂性肌でも、化粧水によるケアが欠かせません。しかし、どうして化粧水がニキビ対策に効果があるのでしょうか? ここでは、ニキビケアに化粧水がおすすめの理由を解説します。
肌のバリア機能を保つ
化粧水は、肌のバリア機能を正常に整えてくれます。肌のバリア機能とは、皮膚表面の角質層に備わった肌を保護する働きのことです。おもに、肌の水分蒸発や外部からの異物侵入を防いでくれる役割を担っているのですが、この機能が正常に働かなければ、肌が水分を保持できません。
そうなれば、乾燥する肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌され、皮膚表面の毛穴を塞いでしまい、結果的にニキビの原因となってしまいます。皮脂の過剰分泌を抑制するためには、肌のバリア機能を保つことが重要であり、その方法として化粧水による保湿が効果的なのです。
肌のターンオーバーを促進する
健康な肌の場合、約4週間ごとに皮膚の古い角質層が剥がれ落ち、新しい角質層へと生まれ変わるようになっています。このような一定の周期で起こる肌の新陳代謝がターンオーバーです。
しかし、肌が乾燥してターンオーバーのサイクルが乱れると、いびつな表皮の細胞が次々と生成されてしまい、角質層も乱れてしまいます。しかも、古い角層細胞が剥がれにくくなり、そのまま皮膚表面に残留してしまい、毛穴を詰まらせ、ニキビの原因になってしまうのです。ニキビを予防するためにも、肌のターンオーバーを促進する化粧水でのケアは必須です。
ニキビケアにおすすめの化粧水の選び方
ニキビケアには、化粧水による肌の保湿が効果的な方法です。しかし、実際にニキビ予防をおこなう場合、どのような化粧水を使えばよいのでしょうか? ここからは、ニキビケアにおすすめな化粧水の選び方をご紹介します。
自分の肌質や年齢で選ぶ
ニキビケアに効果的な化粧水を選ぶ場合、自分の肌質で選ぶことです。肌質には、乾燥肌や脂性肌(オイリー肌)、敏感肌などがあります。また、年齢によっても、大人肌のニキビや思春期肌のニキビがあるため、アイテムの選別が大切です。どのような肌質や年齢でも、低刺激の化粧水を選ぶようにしてください。
配合成分で選ぶ
化粧水の配合成分をチェックする方法も、おすすめの選び方です。ビタミンC誘導体・グリチルリチン酸ジカリウム・アラントインなど、ニキビ防止の有効成分や、有機酸・金属塩・植物抽出物など、皮脂を抑える整肌成分が配合された化粧水を選びましょう。
保湿力で選ぶ
化粧水を選ぶ決め手は、何といっても保湿力です。肌のうるおいを保持することが、皮膚表面の乾燥を防ぎ、効果的なニキビケアにつながります。ヒアルロン酸・コラーゲン・リピジュア・各種植物エキスなど、水溶性の保湿成分が豊富に含まれた化粧水がおすすめです。
テクスチャーで選ぶ
毎日使う化粧水だからこそ、その使用感も大切になってきます。たとえば「肌にあわない」「違和感がある」「使いづらい」といった化粧水は、使わなくなる可能性があるため、避けた方が無難です。できるだけ自分好みのテクスチャーを選ぶようにしてください。
ニキビケアにおすすめの化粧水の使い方
ニキビケアには、化粧の選び方以外にも押さえておきたい大切なポイントがあります。それが化粧水を正しくつける方法です。ここでは、ニキビケアにおすすめな化粧水の使い方を見ていきましょう。
使用量の目安
化粧水の使用量は、アイテムの性質によって異なります。さっぱりタイプなら1回分の使用量は500円玉程度を目安にしてください。しっとりタイプなら、それよりも少ない分量でOKです。推奨されている使用量がある場合、そのとおりに使うとよいでしょう。
つけるタイミング
化粧水をつけるタイミングは、洗顔直後がおすすめ。洗顔後の肌は、汚れとともに皮脂などの油分も流されているため、乾燥しやすい状態になっているからです。洗顔直後は、すぐに化粧水で保湿し、さらに美容液やクリームを塗り、肌の水分蒸発を防いでください。
つけ方
手でつける場合、化粧水を顔の中心から、外側に向かってハンドプレスしながら、肌に浸透させていきましょう。このとき、肌を叩かないように、やさしくハンドプレスすることが重要です。コットンでつける場合も、手順は手でつける場合と変わりません。ただし、コットンの裏側までしっかりと化粧水を染み込ませてください。どちらの方法も、分量が少なければ、摩擦や刺激で肌がダメージを与える可能性があります。
ニキビケアにおすすめの化粧水以外の対処法
日頃の生活習慣を見直すことも、スキンケアの実践とともに重要なことです。具体的には、どのような点に注意すればよいのでしょうか? ここからは、ニキビケアにおすすめな化粧水以外の対処法をご紹介します。
洗顔はやさしく丁寧に
化粧水をつける前の洗顔は、やさしく丁寧におこないましょう。毛穴の汚れや肌に残った化粧などが、ニキビを作る原因になるからです。ニキビ肌用のメイク落としや洗顔フォームを使用し、できるだけ擦らずに、洗い残しがないように流すことを心がけてください。
食事は栄養バランスを重視する
ニキビを予防するため、毎日の食事にも配慮が必要です。栄養バランスを重視し、動物性脂肪や糖分の多い食べ物を控え、脂質の代謝を促すビタミンB2やB6などを積極的に摂取してください。また、抗酸化成分を摂ることで、ニキビ跡を残さない効果も期待できます。
質の高い睡眠を摂る
質の高い睡眠を摂るように意識しましょう。肌のターンオーバーを促進する成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるからです。具体的には、就寝3時間前に夕食を摂る、就寝2時間前に入浴を済ませる、就寝30分前からスマホやテレビを控えてください。また、睡眠環境を整え、常に寝具を清潔にしておくことも大切です。
ニキビケアを成功させる秘訣は化粧水の選び方と使い方
ニキビを作る大きな原因のひとつが肌の乾燥です。そして乾燥から肌を守るため、最適な手段が化粧水によるニキビケアになります。化粧水は、肌を保湿し、整え、滑らかにする機能を持っており、水分や保湿成分を補給してくれるアイテムです。ニキビケアをおこなう場合、自分の肌質や年齢、症状にあう化粧水を選び、正しい使い方を実践するように心がけましょう。また、化粧水の使用とともに、生活習慣を改善することも、ニキビケアの大切なポイントです。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
監修者:天下茶屋あみ皮フ科クリニック院長 山田貴博先生
名古屋市立大学医学部卒。NTT西日本大阪病院にて初期臨床研修。大阪大学医学部神経細胞生物学教室助教を経て、阪南中央病院皮膚科勤務。2017年6月天下茶屋あみ皮フ科クリニック開院。