「無駄遣い」をする人の割合は?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に「無駄遣い」をしたことがありますか? と尋ねてみたところ、はい… 41.7%/いいえ… 58.3%との集計結果に。
全体の4割ほどが「はい」との回答。学生時代のちょっとした無駄遣いから、社会人になってからの大きな無駄遣いまで、金額はそれぞれ。
「そのときは無駄遣いのつもりはなくても、後々考えたら無駄遣いのように感じた」という後悔の意見もチラホラ。
「無駄遣い」する人の特徴とは?
無駄遣いする人には共通の特徴があるようです。今回は皆さんのアンケート結果から、特に多く意見があげられた特徴を6つピックアップ。自分にも思い当たる部分があるようならば、早めに解決して行きましょう。
【1】計画性がない
計画性がない人は、後先のことを考えずに「今欲しい」という気持ち一心で、高価な買い物でも即決してしまう傾向があります。
そういった人は貯金も苦手であることが多く、いざというときの備えがないので、何かあってもすぐ対応することができません。そういった状況の際に後悔することも多いでしょう。
「計画性がない人。思いのままに購入してしまう人」(20代・北海道)
「先の事を考えずにあるだけ使ってしまう」(30代・愛知県)
「即決する人」(30代・大阪府)
「計画的な買い物を好まない」(30代・大阪府)
【2】トレンドに流されやすい
ミーハーな性格でトレンドに流されやすく、SNSで話題のお店や人気の商品がつい気になってしまうタイプ。
本当に欲しい物ではないのに、「みんな持ってるから自分も買わないと!」と購入してしまう場合が多く、結果的には無駄遣いになってしまうのです。
「あまり考えずに衝動買いする」(30代・愛知県)
「すぐに新商品を買う」(30代・奈良県)
「本当に必要なものなのか考えずに『話題だし欲しい』の思いだけで購入してしまう」(30代・東京都)
「欲しいものを我慢しない」(20代・東京都)
【3】安い物をすぐ買う
ちょうど欲しいと思っていたものが、安く売られていたら購入すると思いますが、特に欲しい物でなくても安いという理由だけで購入してしまうのは無駄遣いかも。
いつ使うか分らぬ物を購入しては、使わずそのまま… なんてこともよくあるパターン。
「安いからとネットでたくさん買い物をする」(30代・東京都)
「高いものは買わないが、手の届く範囲の値段のものはすぐに買ってしまう」(20代・埼玉県)
「買う予定はなかったのに、安くなっていると言ってなんとなく買い物カゴに商品を入れている」(30代・神奈川県)
【4】コンビニでの買い物が多い
コンビニはなんでも揃っていて、深夜や早朝にも気軽に立ち寄れるのでとても便利。ただし、スーパーやドラッグストアよりも割高になってしまうデメリットも。
無駄遣いしている自覚がある人は、必要なときに、必要な物だけを購入する意識を身に付けて、緊急時以外は使用を控えるのもひとつの手段かもしれません。
「とりあえずコンビニに行く」(20代・宮城県)
「コンビニによく寄る。財布にあればあるだけ使ってしまう。セールに目がない」(30代・山形県)
「暑いと言って、コンビニでばかり割高な飲み物ばかり買う」(30代・群馬県)
【5】お金がかかる趣味が多い
自分の趣味や大切にしている物があるのは良いことですが、それがお金がかかる場合、後に無駄遣いだと感じてしまう瞬間が訪れることも。
新しい趣味を始める時に、形から入って道具を揃えるもののすぐに飽きてしまう… というのもその一例。熱中しすぎず、客観的に自分を見られるようになると、失敗は少なくなるでしょう。
「車をかっこよくするために部品を沢山買ってしまう」(20代・愛知県)
「ギャンブルが趣味」(30代・東京都)
「家具にこだわりが凄く家に不要な椅子がふえていること」(30代・埼玉県)
【6】遊ぶのが好き
交友関係が広く、お誘いも多い人は余分な出費も多いでしょう。一緒にいる友達と合わせてお金を使う必要が出てくるので、無理をしたり見栄を張ってしまって、後から出費の多さに驚くことも多いはず。
飲み会などの席では、酔った勢いとその場の雰囲気で、さらに金銭感覚を失ってしまうこともあるので要注意!
「遊び好き」(20代・秋田県)
「ギャンブルが好き」(20代・埼玉県)
「交友関係広い」(30代・東京都)
「無駄遣い」をやめるための方法は?
無駄遣いする人の特徴が分かったところで、無駄遣いをやめるためには、どんな習慣や心持ちが大切なのかチェックしてみましょう。少し意識してみるだけで、無駄遣いも少しは減るかもしれませんよ。
【1】消費グセを直す
若い時期に身についた浪費グセが関係している可能性もあるでしょう。
本気で無駄遣いをやめようと思うのであれば、その場の感情に支配されている自分に向き合わなければなりません。「無駄遣いしない」という気持ちを強く持つことを常に意識して。
モノだけではありません。趣味や付き合いで発生する交際費なども、大きな支出です。本当に必要な交際か、心から楽しんでいる趣味か、ひとつずつ丁寧に考えてみるのも大切。
「何かを買う前にそれが本当に必要なものかどうか、もう一度冷静になって考える」(20代・埼玉県)
「目先のことだけ考えない。無駄なのかどうか判断できる力や、そういうように考えられる習慣が必要」(20代・栃木県)
「買う前に必要性や、買った後の生活を考える」(20代・神奈川県)
「衝動買いをしない。一旦立ち止まってよく考える。財布を持たない」(30代・千葉県)
「本当に欲しいものかしっかり考え、まず人に相談する」(30代・三重県)
【2】支出をアプリや家計簿で管理する
自分が何にいくらお金を使っているか状況を把握できていないと、無駄遣いをしているという自覚もできないはず。
そんなときは、アプリや紙の家計簿をつけて、1ヶ月に1回確認してみると◎! 無駄の根源をしっかり理解することで、少しずつ無駄を省いていけるようになるはずです。
「家計の管理をする。家計簿をつけて家計を見直す」(30代・兵庫県)
「支出を随時確認していく。生活費以外の出費を見直す」(30代・大分県)
「1ヶ月に使えるお金をしっかり管理する。使ったお金を把握する」(20代・東京都)
「収支を算出し、カテゴリごとに使えるお金を制限する」(20代・北海道)
【3】家族やパートナーと話し合う
お金については、自分の価値観が正しいと思っていてもズレている場合もあるので、周りの意見や考えを聞いて参考にしたり、話し合ってみるのも効果アリ!
お金の管理が苦手な場合は、ひとりで抱え込み過ぎずに家族やパートナーの力を借りて、マイナスな方向に進まないように注意しましょう。
「計画的に使えるように話し合う」(30代・東京都)
「将来についてしっかり考える。退職金や年金など、将来自分がもらえるかどうか理解してもらう」(30代・千葉県)
「何にいくら使って、どのぐらい必要なのかを先に考えておく」(30代・愛媛県)
「お金の使い方に優先順位をつける」(20代・京都府)
【4】現金やカードを持たない
財布に多めにお金を入れておいたり、クレジットカードを入れておくと心に余裕を持つことができますが、それが原因で使いすぎてしまう場合も。
必要最低限の現金しか持たない! 必要な場合以外カードは持ち歩かない! などと徹底できれば、無駄遣いできる隙さえ与えずに済むハズ。
「お金を最低限しか持って出かけない」(20代・愛知県)
「予算以上の現金を持たない」(20代・神奈川県)
「クレジットカードを使わない」(30代・徳島県)
「無駄にお金を渡さない。カードを持たせない」(30代・愛知県)
【5】使える額を決めておく
あらかじめ、使えるお金だけを分けておく、上限を決めておくなど、それ以上使えないような環境にしてしまうのも、無駄遣いをなくす方法のひとつ。
決められた金額で生活できるように、自分で計画性を持って行動するクセを付けるのが大切です。
「お小遣い制にして、キャッシュカードやクレカを回収」(30代・熊本県)
「毎月この金額で生活するというラインを決めておき、その金額内で生活を実際にしないと罰が与えられる」(30代・新潟県)
「上限を決めておく。使いすぎたらその分はマイナスで繰り越していく」(30代・山形県)
「月に使える金額を決める」(30代・愛媛県)
【6】貯金する
目標を作って、それに向けて貯金を始めてみませんか? 今の生活だと、ダラダラ目先の欲しいものに惹かれてしまっているのかもしれません。
「絶対これが欲しい!」という明確な目標ができることによって、無駄な買い物をしたいと思ったときにしっかり自分の感情をコントロールできるようになるでしょう。
「小銭を貯める」(20代・北海道)
「貯金の目標を立てる」(30代・東京都)
「毎月の貯金額を先に決めておく」(30代・岐阜県)
「先取り貯金する」(30代・神奈川県)
貯金術も確認しよう
「貯金をしたいけれどもすぐに挫折してしまう…」「どんな方法が一番長続きするか知りたい!」と貯金術に興味がある人は多いはず。ここでは、貯金が苦手な人でもチェレンジしやすい貯金術を紹介します。
【1】給料を先取りして貯金する
貯金ができる人は「お給料が入ったら、毎月決まった額を別口座へ!」「つみたて定期預金で自動的に毎月定額を定期預金へ」と貯まる仕組みをあらかじめ導入しています。
彼女たちは手元に残ったお金をやりくりしながらお買い物や趣味を楽しみ、かつ貯金も行っているというわけです。
「給料が入ったらまず貯金!」こういった習慣をつけることで、自然と毎月お金が貯まっていくはず。
【2】ボーナスがある月は貯金に回す額を増やす
ボーナスなど収入が増える月は、貯金に回す金額も増やしましょう。
たとえばボーナス月は、先取り貯金の額の最低3倍を貯蓄へ回すなど。残りは楽しむことやご褒美に使うなど、ストレスなく貯金していけたらいいですね。
【3】自動積立貯金を活用する
ライター・コラムニストであるコマツマヨさんは、銀行の自動積立貯金サービスがおすすめだといいます。
「銀行の自動積立を利用すれば、毎月決まった日決まった額を、自分の口座から自動で貯金をしてくれるという便利なサービス。口座にお金さえ入っていればあとは何もしないでOK。寝ていてもお金が貯まっていく、まさにズボラさんにぴったりの貯金方法です」(コマツさん)
お金を引き出してしまう心配がある人に向けた設定もできるよう。
「いつでも引き出せるタイプのもありますが、引き出してしまう不安がある人は、満期にならないと引き出せない定期預金タイプを選んでもいいかも。まずは2〜3万程度の少ない額から始めてみて」(コマツさん)
【4】「つみたてNISA」などの制度を活用する
長期的な目線で資産を増やしていきたいという人には、「つみたてNISA」などの資産運用もおすすめ。
「あくまでも投資なので運用の仕方や市場次第では元本を下回る可能性もありますが、10〜20年という長期で資産を形成するので、株価の下落などの影響を受けにくいこと、利益は非課税であることや、つみたてNISAの銘柄は比較的安定した銘柄が多いことなどメリットも。今すぐではなく、少し先の将来のために貯金をしたいという人にオススメです」(コマツさん)
【5】無理せずに貯まる「小銭貯金」
余った小銭を貯金に回す「小銭貯金」。これなら無理なく始められますね。
「おすすめは50円玉貯金。以前、1000円貯金をやったときは負担が大きすぎて続かず…。50円玉はなくてもそれほど困らないし、生活をおびやかさないのでちょうどいい!」(兵庫県・36歳/公務員)
「金額や期間を細かく決めず、小銭が増えて財布が重いと感じたら貯金箱に入れている。ゆる~いルールなので劇的には貯まらないけれど(笑)、一年間で3万円貯まりました」(群馬県・28歳/美容師)
「500円玉貯金で年間30万円貯めている。最初は面倒に感じるときもあったけれど、慣れてしまえば大丈夫。もう5年続けていて、一年ごとに銀行口座に預けています」(香川県・31歳/コンサルタント)
「夜、財布の小銭を全部出す。500円玉があると結構貯まるし、翌日財布が軽くなってスッキリ♪ 貯金箱に1枚ずつ入れていると『半分残そうかな…』などと迷ってしまうので、箱にザザッと入れるのがコツ」(富山県・28歳/営業)
【6】自炊で浮いた食費を貯金に回す
外食が続くと、意外と大きな出費になりますよね。自炊で浮いたお金を貯金に回す。女性にとっては一番手っ取り早く貯金ができる方法なのかもしれません。
「洋服代を切り詰めるとストレスがたまるので、貯金したいときは食費を抑える! 私はランチ代を浮かせるため週4日はお弁当を持参。土日につくり置き&冷凍しておけば、忙しい平日でもラクちん」(福岡県・30歳/秘書・受付)
「毎朝凝ったお弁当をつくる時間がないので、職場に持って行くのはおにぎり&スープジャーに入れたお味噌汁だけ。これなら無理せず続きます。浮いたお金は貯金しつつ、たまに大好きなコスメを購入」(京都府・25歳/一般事務)
「夕飯を自炊したら、1回500円の〝ごほうび貯金〟をしている。これを始めてから外食が減り、無理せず貯金できています。貯金箱がいっぱいになったら貯蓄用の口座に入金して、またイチからスタート!」(滋賀県・32歳/専門職)
「平日は外食が多くなりがちだけれど、週末は必ず自炊。テレビや雑誌でおいしそうな料理を見つけたら、マネしてつくって家族や彼氏にふるまっています。料理の腕を磨きつつ、貯金もできて一石二鳥!」(福島県・28歳/派遣社員)
最後に
人それぞれ「無駄遣い」の定義は違うので、相手に「無駄遣いしている!」と言われても、自分では重要な買い物をしていると感じるときもありますよね。
大切なのは、自分自身の収入に見合った買い物ができているか、無駄遣いをしたときにその事実に自分で気付くことができるかという所。
たとえば、「絶対に必要な物」「合った方が良い物」「なくても大丈夫だけど欲しい物」のように、ジャンル分けしてみてはどうでしょうか。その中から、優先度が高い物を順番に買い物をしたり、今後買う予定を立ててみましょう。
貯金に関しては、目標などを設定して、それに向けてコツコツと貯めていくと成功しやすいでしょう。
サブスクや保険の見直しなどを定期的に行ってみると、削れる部分も見つかるはずなので、その分を貯金に回してみるのもおすすめです。
TOP画像/(c)Shutterstock.com