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2022.07.18

「捨て印」とは? 正しい押し方やメリット・デメリットなどを解説

「捨て印」とは、あらかじめ文書の余白部分に押しておくハンコのこと。銀行の手続きや結婚届など様々な書類に押す機会がありますが、その役割について理解していますか? 今回は、「捨て印」のメリットやデメリット、トラブルを防ぐポイントを解説します。

契約書の端に押印することが多い「捨て印」。署名・捺印の他に、どうして押す必要があるのだろう? と疑問に思ったことはありませんか。「捨て印」は、その後の手続きをスムーズに行えるというメリットがありますが、言われるがままに押印するのはトラブルにつながる可能性も…。大人の基礎知識として、「捨て印」の役割やメリット・デメリットについて理解しておきましょう。

「捨て印」とは?

「捨て印」とは、あらかじめ文書の余白部分に押しておくハンコのことです。契約書などの内容に誤りが見つかったときに、訂正印として利用できるという役割があります。本来であれば、誤りがあったら本人が訂正印を押して修正をしますが、書類がすでに相手の元にありすぐに訂正することができないという場合もあるでしょう。そんなときに、あらかじめ「捨て印」を押しておくことで双方の手続きの手間を省くことができるのです。

「捨て印」が用いられるケースとしては、銀行の口座振替や婚姻届、引越し手続き書類などが挙げられます。

(c)Shutterstock.com

「捨て印」の正しい押し方

「捨て印」は、文書の上にある余白部分に押します。もし、文書内に「捨て印」を押すための捺印欄がある場合にはそちらに捺印をしましょう。契約書で訂正印を押す場合には、契約書で使用した印鑑を使うのが一般的です。そのため「捨て印」も、契約書に使ったのが実印であれば実印を、認印であれば認印を使いましょう。

契約書が複数枚あるとき

契約書が2枚以上ある場合には、どのページに訂正が出るかわからないため、原則全てのページに「捨て印」を押しておきます。受け取り手が確認しやすいよう、押す場所は全ページ同じ位置に統一するのがマナーです。

契約書に複数名の署名・捺印があるとき

婚姻届など、契約書によっては2名以上の署名者がいるケースもあるでしょう。この場合は契約者全員が「捨て印」を押します。万が一、訂正があったときに、誰かが勝手に訂正したのではないことを示す必要があるため、全員の「捨て印」が必要となるのです。2名以上の場合も同様、文書の上の余白部分に押します。

「捨て印」を押すメリット・デメリット

「捨て印」を押すことで便利なことがある反面、場合によってはトラブルにつながるケースも。大人の基礎知識として、「捨て印」を押すことのメリットとデメリットを把握し、契約に臨むようにしましょう。

(c)Shutterstock.com

メリット

「捨て印」のメリットは、文書に誤りが見つかったときに、相手方が訂正を行うことができるという点です。誤字・脱字程度の修正をするためにわざわざ本人が足を運ぶ必要がなく、手続きをスムーズに行うことができるということが大きなポイントとなります。

デメリット

このように「捨て印」には、不要な手間を省くことができるというメリットがある一方、こちらが意図しない訂正を加えられてしまう可能性があるというデメリットがあります。例えば、誤字・脱字のみの訂正だと思っていたら、契約金額が書き換えられていた、契約期間が延長されていた、ということも。契約者本人が訂正内容を確認できないことがリスクであると考えられます。

「捨て印」でのトラブルを防ぐには?

結婚や引っ越し、会社の契約など人生の大事な場面ほど、文書に署名・捺印をする機会が多いもの。契約内容でいざこざが起きる前に、あらかじめトラブルを防ぐ方法を知っておくと安心です。ここでは主な方法を3つ紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:「捨て印」の用途をあらかじめ確認する

「捨て印」による訂正は、文章の誤字・脱字などに限られ、契約内容の重要な部分を「捨て印」で訂正することは原則認められていないようです。しかし、契約者本人による訂正でない限り、リスクが全くないとは言い切れません。書面が訂正される場合、どの範囲まで行われるのか、事前に取り決めをしておくといいでしょう。

2:「捨て印」を押した書類の写しをとっておく

大事な契約を交わしたときには、事前に書類のコピーをとっておくことも一案です。万一自分にとって不利益な訂正が行われたとしても、書類のコピーがあれば有力な証拠となります。第三者が見ても無断で書き換えられたことがわかるように、写しを持っておくと安心です。

3:「捨て印」であることを明記しておく

「捨て印」を押した横に「捨て印」と明記しておくことも、トラブルを未然に防ぐ方法の一つです。自分で押す訂正印とは違い、「捨て印」の場合相手が訂正内容を記入することになりますが、「捨て印」と明記しておくことで、契約内容を不正に書き換えることを防止することができるでしょう。

「捨て印」を押したほうがいい書類とは

役所や銀行などの信頼できる公的機関の書類については、「捨て印」を押して問題ありません。むしろ、役所や銀行の手続きにおいては、「捨て印」を押さないと書類が受理されないこともあるため「捨て印」を押さないことにこだわってしまうと、先方に迷惑をかけてしまうことも。

このような機関において「捨て印」は、誤字・脱字の修正のみにしか使用しないという利用用途が定まっているため、臨機応変に対応したほうが良いでしょう。

「捨て印」で文書の訂正を行う方法

(c)Shutterstock.com

契約者本人の代理として、文書の訂正を行うときの方法を紹介しましょう。「捨て印」は、誤りがあったときに訂正印として使用するハンコなので、基本的に訂正印と同じ対応になります。

(訂正の方法)
1. 誤字・脱字などの誤りのある箇所に二重線を引く。

2. 近くに正しい内容を記入する。

3. 「捨て印」の近くに、二重線で消した文字と、追加した文字数を書く。
(例:○文字削除 ○文字追加)

最後に

「捨て印」とは、文書の余白部分に押しておくハンコのこと。契約の場面では当たり前のように「ここに捨て印を押してください」と指示されることもありますが、きちんと「捨て印」の役割やデメリットを把握した上で押印することが大切です。契約相手やその内容が信頼できるかどうかを見極めて、適切な対応をとっていきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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