死ぬ前に絶対行くべき&見るべき場所、モルディブへお得に行く方法 Vol.1
これまで400回近く海外取材に出かけてきた自分が、「死ぬ前に行くべきいくつかの場所は?」と聞かれたら、その中の一つとして間違いなくモルディブ(モルジブではなく、モルディブ)を加えます。
モルディブと聞いて多くの人が思い描くのは、「サンゴに囲まれた美しい海に浮かぶ小さな島々」。
実際それはそのとおり。1190もの数の珊瑚の島々が海に点在する、美しくも不思議な光景を見ることができるのは、おそらく世界でもここだけだと思います。
島の数は1190ですが、地元の人々が暮らしているのは188の「有人島」。モルディブ共和国の首都があるのは標高1メートル、面積約7k㎡のマレ島です。歩けば1時間半ほどで一周できてしまうこの島に、全人口50万人の3分の1にあたる17万人が暮らす、世界最大級の人口密度の島… と聞けば、頭に思い描いていたモルディブのイメージとは大違いですね。
観光客が主に行くのは、それまで人が住んでいなかった無人島にリゾートを建設したリゾートアイランド。政府が観光に力を入れ始めた1972年以降、150を超えるリゾートアイランドが誕生しました。
島の多くが標高の低い小さな島のために、大型や高層の建造物を作ることがでません。結果として一つの島に一つのリゾート=ワンアイランドワンリゾートが、モルディブのリゾートの特徴になっていきました。
日本からのお値段ですか? 正直高いように感じるかもしれません。加えて直行便がないため、乗り継ぎ便利用で約15時間と、まぁまぁの時間を要します。しかしそれでも行くべきだし、行く価値がある! と断言します。
では早速お値段を見てみましょう。
平均価格は6日間で1人30万円〜40万円というところでしょうか。
覚えておきたいのは、モルディブはシーズンによって金額の差が激しいということ。10月から3月のオフシーズンは、同じ内容のツアーでもハイシーズンと比べて10万円ほど安くなり、20万円代のツアーを見つけることも可能です。さらに島にこだわらず、マレ島あたりのコテージに宿泊するツアーなら、10万円代のものも登場してきます。
この価格差を利用して検討したいのが、モルディブまでの行き方。
日本からの直行便がないモルディブへは、シンガポール、スリランカ、バンコクなどアジアの都市を経由して行くことになります。どの都市を経由するかにより所要時間や料金に差がある中、今回選んだのはカタール航空を利用した成田→ カタール→ マーレというルート。
選んだ理由はビジネスクラスがお得、だから。正直若干遠回りになるのは事実です。ですが、イギリスのSKYTRAX社が運営するWorld’s Best Airlines(世界最高の航空会社賞)で過去6度も1位を受賞した「世界最高級」のビジネスクラスなら、所要時間と料金のバランスからしても乗り得感ありのコースです。
「ビジネスクラス」(Qスイート)と呼んでいるものの、実際のサービスとシート周りの設備の内容は、ほぼファーストクラス。食事は好きなときにオーダー可能なアラカルト形式だし、シートもビジネスクラスとは思えないほど広く、さらにドアを閉めれば、ほぼ完全なプライベート空間。パーティションを可動させることで、新婚さんにもご機嫌な2人掛けに。仲間同士の旅行なら快適な4人掛けのプライベートスイート空間へと早変わり。麻雀好きにももってこいですね?
▲パテーションを下げて対面4人空間
▲1人で個室占領
▲隣が空いていれば1人でダブルベッド、さみしんぼう状態
▲個室状態にして2人で籠もればこんな感じ
加えてカタール航空のビジネスクラスの運賃は種類と値段が多種多様。座席指定不可のビジネスクラスやラウンジが使えないビジネスクラスなどがあり、上手に選べば、他社のエコノミークラス並みの料金で乗ることも可能。また、近頃高額になりつつある燃油チャージも、日本発着の場合は無し!
▲好きなものを好きなときに何度でも。そんなオンデマンドオーダーがOK
▲巨大! ハマド国際空港のラウンジ。
モルディブのゲートウェイとなるマーレから先のリゾートへは、島の場所によって水上飛行機やボートタクシー、ホテルの送迎ボート、国内線利用など様々な方法とルートで向かいます。
空からリゾートへと向かうなら、マストで窓側の席をキープ。まさにここでしか見ることのできないインド洋に浮かぶ島々の絶景が展開されます。
モルディブに泊まるなら、水上コテージ? オンザビーチ?
個人旅行で行く場合に気になるのは、アコモデーションの料金。ツアー同様、オンシーズンがオフシーズンかで大きく料金が変動することに加え、水上コテージかそれ以外かによっても料金が大きく異なります。
水上コテージは確かに憧れです。しかし水上コテージでないとモルディブステイが楽しめないのか? というと、必ずしもそうではありません。オンザビーチのコテージもまた憧れではないですか?
そもそも日本人に馴染みのあるハワイやバリ、グァムでオンザビーチのコテージに泊まったことがあるという人がどれほどの数いますか? というより、そもそもオンザビーチに存在しているコテージそのものがないじゃないですか。仮にマウイ島あたりに存在しているとしても、モルディブでの金額ではとても収まらないと、断言します。
▲ビーチまで0秒。ヤシの木の間に隠れるようにして建つコテージ。
オンザビーチというのはまさにこういう状態のことです(メルキュール・モルディブ・クッドゥー・リゾート)。
▲ビーチが庭。自分のコテージの前のビーチにドリンクを持ち出し過ごす午後であります。
次回「モルディブ、オールインクルージブ。そのゴージャスな内容と魅力」へと続きます。
協力:メルキュール・モルディブ・クッドゥー・リゾート
プルマンモルディブマームーター
カタール航空
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.