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2022.06.13

「概算」の意味とは?「概算」の使い方や類語を例文を用いながら解説

「概算」とは、大体の数量のこと。上司に「概算でいいから見積書をお願い」などと言われて、「ざっくりしたものでいいってことよね」と考えたことはありませんか? そもそも「概算」とはどういう意味でしょうか。きちんと指示に応えられるよう、正しい意味をおさえておきましょう。

「概算」とは?

(c)Shutterstock.com

「概算」とは、だいたいの数量や金額を計算することです。ビジネスシーンでは「概算を出す」「概算ですが、本件の費用はこのくらいになります」「概算のお見積りをご提出します」などというように使うことがありますね。

言い換えれば、「おおよその見積もり」を指します。「概算の見積書を用意しておいて」と指示を受けたら、予算取りが可能なレベルでおおよその金額を算出しておけばいいでしょう。

「概算」の注意点としては、その数字を出す際にも受け取る際にも、それが「正確な数字ではない」ということを理解しておくことです。提示する側に立った場合には、「概算ですが」ときちんと伝えましょう。逆に、提示される側に立った場合も、正確性を追求しないように気を付けることが大切です。

また、「概算」による数字を提示する際には、算出する際に用いたデータについても明らかにしておきましょう。何を参考にして出したかによって数字は変わってきますし、前提条件が異なれば、概算結果も変わってくるからです。

「概算」の使い方

ビジネスシーンで「概算」を提示する場合などには、どのように伝えればいいのでしょう。

たとえば、「概算ですが、A社の製品に切り替えれば、我が社の製品の原価を15%は削減できそうです」というような伝え方がおすすめです。「概算」であることを最初に伝えたうえで、結果がどうなるのかもしっかり説明することができます。そのほかの例文をいくつか挙げますので、シーンに合わせて使ってみてくださいね。

・新規ロジェクトに取り組むにあたって概算金額を算出することは必須だ。

・家の改築については業者の提示した概算価格をみて判断するが、もし割高ならば新築を建てようと思う。

・天災被害に見舞われたので、保険金の概算払いをしてもらった。

・Aという結婚式場でかかる費用を概算してみたが、このままでは予算オーバーしそうだったので、彼と話し合って会場を変更することにしたの。

・我々の主要取引先が概算数量発注方式を採用するそうだ。

「概算」の類語を紹介

(c)Shutterstock.com

「概算」に似た意味の言葉には、次のものがあります。

1:試算

「試算」とは、試しに行う計算のことです。「試しに」といっても、何の根拠もなく計算するわけではありません。すでに明らかになっているデータや数字をもとに綿密に計算するので、「概算」とは少し意味が違うため区別が必要です。

平たく言えば、「一応の計算で、計算そのものは正確」な数字が「試算」で、「ざっくりと計算した」数字は「概算」ということになります。

2:見積もり

「見積もり」は、ビジネスシーンでは毎日のように聞かれる言葉ですね。「見積もり」とは、「あらかじめだいたいの計算をしておくこと」、または「あらかじめ計算された大体の数字」のことです。

「概算」とはほぼ同義ですが、業界によっては次のように使い分けています。

・「概算」:過去の事例や、似通った事例をもとにおおよその計算を行うこと。実施・実行するかどうかはまったく未定。

・「見積もり」:実際にかかる費用をある程度の精度をもって算出すること。実施・実行することを前提としている。

実施・実行が前提になっている「見積もり」をする場合には、提示金額に漏れがないか入念にチェックしておきましょう。のちのちのトラブルにつながりかねません。

また、「見積もり」には、いくつかの種類があります。「相見積もり」という言葉は聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。同じ案件について、複数の取引先の「見積もり」を取ることです。

では、「あてみつ」は知っていますか? 「相見積もり」をとったにもかかわらず、実は比較する気がない「見積もり」のことを「当て馬」にかけて「あてみつ」ということがあります。

また「すてみつ」という言葉もありますよ。これも「あてみつ」と似ています。最初から捨てるつもりでとった「見積もり」のことです。

3:積算

「せきさん」と読みます。意味は2つあり、ひとつは「集めて計算すること」、つまり累計です。もうひとつは、「事業や工事などの費用を見積もること」という意味があります。後者は「概算」や「見積もり」と似ていますね。

「概算」の方法とは?

(c)Shutterstock.com

桁数の多い数の計算するときには、「概算」が便利です。最近では、何でもスマートフォンに搭載されている計算機を使うという人も多いかもしれませんが、ささっと「概算」ができるとかっこいいですね。

たとえば、36,790円のものと、78,678円のものを購入したとしましょう。正確に計算するには計算機が必要そうですが、「概算」なら暗算でできそうです。

「概算」をするときには、大雑把に計算できるよう、少し数字を変えます。

・36,790円を「37,000円」と考える

・78,678円を「79,000円」と考える

これらを足すと「116,000円」となり、これが「概算」の結果です。

ちなみに、きちんと計算すると答えは「115,468円」となります。「概算」との差は532円ですから、誤差の範囲と言えそうですね。

さらに、もっとざっくりでいい場合には、

・36,790円を「40,000円」と考える

・78,678円を「80,000円」と考える

この場合、「概算」の結果は「120,000円」となります。正しい計算の答えと比較すると、その差は「4,532円」です。「概算」をどの程度ざっくり算出するかは、何を求めるかで変わってきます。

「概算」の英語表現とは?

「概算」を英語で言うと、「approximate」となります。もともとの意味は「近くに引き寄せる」「接近させる」と言う意味です。数値を接近させるというニュアンスから、「概算する」「見積もる」という意味になります。

また、「estimate」、「make(give, submit)an estimate of」という言い方をすることもありますよ。

・高く見積もることは「overestimate」

・安く見積もることは「underestimate」

・いくら少なく見積もっても「at the lowest estimate」

・それを2千万円と見積もっている「We estimate it at twenty million yen.」

このような使い方があります。

最後に

今回は、「概算」について解説するとともに、「見積もり」や「積算」との違い、「概算」の方法などについて解説しました。「概算」と「見積もり」は、同じようでいて、実施を前提としているかどうかという大きな違いがあります。この点で、提示する金額がまったく異なってきますね。算出する前に、状況の確認をしておきましょう。

また、「概算」は日常生活でも役に立ちます。月々の固定費の算出や、大きな買いものをするときなどには、細かな単位までの計算は不要ですね。むしろ、少し多めになるように「概算」しておけば、足が出ることはありません。ぜひ、活用してはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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