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2022.05.03

「課長」ってどんな人? 年収や年齢、「課長代理」との違いや英語表現も解説

「課長」とは、官庁や会社などで、課を統括したり管理したりする役職のこと。中間管理職のポジションでもあり、「業務管理スキル」「部下育成スキル」など様々なスキルが求められます。当記事では、「課長」の年収や年齢のほか、「課長代理」との違い、英語表現まで解説します!

「課長」とは?

「課長」になれる人とはどんな人なのでしょうか。「課長」の役割などを見ていくと、そのヒントが見つけられるかもしれません。ここでは、「課長」の意味から役割、仕事内容まで紹介していきます。

意味

「課長」とは、官庁や会社などで、課を統括したり管理したりする役職のこと。「課長」になると、一般社員から管理職へと変わります。そのため、管理職手当がついたり、マネージャーとしての役割を担うようになったりと、給料や実際の働き方が大きく変わることがほとんど。求められることや責任も増えますが、やりがいも大きくなるといえるでしょう。

(c)Shutterstock.com

ちなみに、「課長」といえば、漫画『課長島耕作』が浮かぶ人もいるのでは? これは、大手電器メーカーに勤めるサラリーマン・島耕作が社内派閥に奮闘したり、ビジネスを成功させていったりする様子を描いたもの。ちなみに主人公・島耕作は、一般社員から、課長→部長→取締役→常務→専務→社長と、最終的にはトップにまで上り詰めたようです。

そのほかの「課長」に関連する漫画には『課長バカ一代』もあります。こちらは、家電メーカーに勤める主人公と、彼を取り巻く社員たちによるコメディ漫画です。

役割

次に「課長」の役割を見ていきましょう。まず、「課長」は自身の課全体を管理し、部下を動かすなどの「現場責任者」としての役割を持ちます。また、「課長」は中間管理職のポジション。そのため、会社の経営陣と一般社員の間の「橋渡し役」としての役割も。さらには、自身の部下を引っ張っていく「教育者・指導者」としての役割も担います。

仕事内容

「課長」の仕事には「組織のマネジメント」があります。会社の方針を理解した上で、担当する課はどれくらいの数値目標を設定するべきか、目標達成のためにはどのような戦略を立てるべきかなどを考えるのです。そして、この組織の目標と戦略が決まれば、メンバーに共有し、意思統一をはかります。

次に、「業務のマネジメント」です。組織目標が決まったら、実際に現場のメンバーの人材配置や、業務の分担を決めます。それぞれの社員がどのような業務についたら、現場の業務がスムーズに進むのかを考えながら、業務全体を管理していくのです。

(c)Shutterstock.com

最後に、「人のマネジメント」。「課長」は、一緒に働くメンバーの育成や評価、労務管理などのマネジメントを行う必要があります。ただ組織目標を達成すればいいということではないのが難しいポイント。たとえば、それぞれのメンバーの強みを生かした業務分担をすれば、目標を達成しやすいでしょう。

しかし、それでは、社員の成長にはつながらないことも。より高度なスキルを身につけてもらうために、あえて様々な業務を経験させたり、実力以上の業務を任せたりするなど、「育成」の視点を持つ必要があります。関連して、各メンバーの到達目標を設定したり、定期的な評価も行ったりなどの仕事もありますね。

「課長」の年収や年齢とは?

「課長」と呼ばれるポジションは、一般的にどれくらいの年収なのか、何歳くらいなのかも気になりますよね。ここでは、「課長」の年収や年齢を見ていきましょう。

年収

厚生労働省が調査した「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、「課長級」の賃金は、女性は44万3,100円、男性は49万9,000円でした。一般社員や係長、部長の賃金もあわせて紹介するので、参考にしてみてください。

(c)Shutterstock.com

<女性>
一般社員:24万8,100円
係長:33万7,300円
課長:44万3,100円
部長:52万500円

<男性>
一般社員:29万8,300円
係長:38万1,700円
課長:49万9,000円
部長:60万1,700円

年齢

続いて、「課長」の年齢を見ていきましょう。「課長」級の年齢は、女性は49歳、男性は48.5歳でした。勤続年数と一緒に、一般社員や係長、部長の年齢も紹介しましょう。

<女性>
一般社員:40.5歳(勤続9年)
係長:45.7歳(勤続16.4年)
課長:49歳(勤続18.5年)
部長:52.2歳(勤続18.2年)

<男性>
一般社員:40.8歳(勤続11年)
係長:44.8歳(勤続17.9年)
課長:48.5歳(勤続20.6年)
部長:52.9歳(勤続22.3年)

参考:令和2年賃金構造基本統計調査

他の管理職との違いは?

会社には様々な管理職があるため、それぞれの違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、「課長」とその他の管理職との役割などの違いについて解説します。

部長

「課長」はどちらかというと、現場寄りのポジションですが、「部長」は経営層寄りのポジションであるといえます。そのため、経営層のサポートを行うほか、必要な人材や予算の割り振りなど、部署全体の方向性や戦略を考える役割も。また、「部長」は、「課長」に比べると、プレイングマネージャー要素が薄くなります。そのため、「部長」になると、メンバーとの関わりも少なくなる場合が多いようです。

課長代理

「課長代理」とは、その名の通り、「課長」の代役的なポジションのこと。「課長」ではありませんが、「課長」と同じ業務ができたり、同じ決裁権を持っていたりします。ちなみに、「課長代理」のほかに「課長補佐」というポジションも。「課長補佐」は「課長」のサポートを行いますが、「課長代理」と違い、「課長補佐」には決裁権がありません。

係長

「係長」は、「課長」に比べると、さらにプレイングマネージャー要素が強いポジションといえるでしょう。チームの目標達成のために、自らも現場で成果を出しながら、メンバーを引っ張っていくリーダーのような存在です。また、「課長」に比べると、部下の育成や管理などの業務をより多く担当します。

英語表現とは?

最後に、「課長」を英語で言いたい場合の表現を紹介しましょう。「課長」の英語は、「Section Manager」「Section Chief」「Section Head」などです。「section」とは組織のなかの「部」や「課」のこと。なお、「部長」を英語で言いたい場合は、「課長」と区別して「Department Manager」「General Manager」「Head of Department」などと表現しましょう。

ただし、組織によって管理職の種類や、呼び名も異なります。そのため、名刺に書かれている英語表現をそのまま使うほうが無難でしょう。

最後に

経営層と一般社員の中間に位置する「課長」。そのため、「課長」に求められるスキルは「業務管理スキル」「部下育成スキル」「リスク管理スキル」など多岐に渡ります。業務の幅も広がり、責任も大きくなるポジションですが、それだけにやりがいのあるポジションといえるでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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