決断後、押し寄せる不安…【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、凍結相談の結果の話をお届けしました。今回は、凍結相談をした採卵3日目の夜の話。
ますますスケジュールが読めなくなる!
採卵3日目、病院で凍結相談をし、全ての受精卵を胚盤胞まで培養することにした私たち。次は採卵7日目にいくつ胚盤胞になったかという結果を聞くだけの診察予約をして帰ることになりました。
私「次の生理って10日くらい早く来るんですよね? もしスムーズにいったら、胚盤胞を凍結しないでそのまま移植ってできないですか?」
凍結相談のあとにもエコー検査をしたので、K先生に聞いてみました。
医師「まだ卵巣が腫れているからやっぱり移植はダメです。万全の状態に体を戻してから移植しましょう。次の生理がきたら、その周期は一回スキップで、来月、また次の生理がきたら移植していくことにしましょう」
私「けっこう先になるんですね…」
相変わらず、気持ちはすぐにでも卵を戻したい感じだったのですが、卵巣が腫れっぱなしなので断念することになりました。仕方ないですね。しかも次回は通常より10日早く生理がきて、さらに次の生理がくるまでまたスケジュール不明…。
急な休みを取りにくい職場環境の女性にとってはかなりしんどい局面です。体外受精のスケジュールは本当に自分の体のリズムに振り回されっぱなし。
採卵3日目の夜、家に帰ると謎の腹痛…
凍結相談の通院が終わり家に帰ると、すでに仕事を終えた夫が帰宅して待っていました。
夫「今日はご苦労さん、一緒に行けなくて申し訳なかったね」
私「いいよ、凍結相談があんなに重要なフェーズだなんて、私も知らなかったし。電話で相談できて本当に良かった。それより、K先生と看護師のKさんに『ご主人の精子、全部受精して優秀』って褒められてたよ」
夫「え!? そうなの!! なんだ、やっぱり今日は行けばよかったなぁ、褒められたかった(笑)」
私は子宮卵管造影検査を受けたとき、医師から子宮を褒められて微妙な気持ちになったけれど、夫は自分の精子を褒められて「そうか~ボクの精子は優秀なのか~」としばらくホクホクしながら嬉しそうにしていました。
私「移植は、次の次の生理のあとになるんだって。だいぶ先になるね」
夫「そっかそっか、焦らないでゆっくりやっていきましょ」
私「それよりさ、先生に卵巣が腫れてるって言われて意識しちゃったせいか、さっきから下腹部がズーンと痛いんだよね」
夫「大丈夫なの?」
私「診察室にいたときはぜんぜん痛くなかったんだけど、困ったな」
採卵後の腹痛。もしやこれがOHSS!?
そうこうしているうちに痛みはどんどん酷くなり、しばらく寝室で休むことにしました。が、夜になってもズーンとした重たい痛みは相変わらず…。何だこれ…。
結果から言うと、翌日から下痢がはじまり、たぶん何か食べ物で当たってしまっただけだと思うのですが、この日は「もしかしたら卵巣の腫れが悪化しているのかも!」とか「卵巣刺激症候群(OHSS)になったのかも!」と、ネット検索して「これ以上ヤバくなったら救急車よんで」などと大騒ぎしてしまいました。
たまたまだと思うのですが、調べれば調べるほど、OHSSの症状に当てはまってしまっている気がして…。勝手にOHSSを疑い、このお腹の痛さ、死ぬんじゃないか… という恐怖にかられていました。
いつもなら気にならない腹痛でも、大事になるのではないかと不安がつきまとう採卵後の体。次回はそんな気持ちの中で迎えた、採卵後のリセット(生理)の様子をお話します。覚悟はしていたけれど、本当に出血量が多くてびっくり…。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。