「躑躅」はなんと読む?
これから見頃を迎える躑躅。「躑躅」はなんと読むか分かりますか?
◆つつじと読む
躑躅は「つつじ」と読みます。公園や街路樹に多く、身近で華やかでかわいいイメージのつつじですが、ずいぶんとゴツい漢字なんですね…。
◆躑躅はてきちょくとも読む
躑躅はつつじのほかにてきちょくとも読み、「1. 足踏みすること。ためらうこと。2. つつじ。」という意味をもちます。まだつつじと結びつきませんよね。
つつじは花が次々と「つづき」咲くことからついたとする説や、花が筒状なので「つつ」と呼ばれていたものが変化したとの説などがあります。
この呼び名に中国からの漢字、躑躅が用いられるようになりました。中国では、羊がその葉を食べて足踏みをしながら死んでしまったことから「羊躑躅」と名付けられていたんだそう。実はこのエピソードからわかるように、つつじの種類の中には毒をもつものがあるのです。
そのほか、見た人が足を止めるほど美しいことからついたとする説もあります。同じ足踏みなら見惚れて、がいいですね。
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身近に咲くつつじが種類によっては有毒だなんてびっくりですよね。公園や街路樹で見るつつじは有毒ではないといわれていますが、有毒である種類であるか否かを見分けるのは難しいことから、つつじの蜜は吸わない方が良いそう。
花の鑑賞マナーを守って安全に楽しんでくださいね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!