心を折るツッコミはしない
お笑いの世界には「ボケ」と「ツッコミ」があります。お互いトーク能力が高く、リズムが合う時はこれも話の面白さにつながっていきます。
しかし、普通の会話をしている時、つっこまれることが苦手な人も多いです。つっこまれるとその後どう切り返していいのかわからなくなるのです。
周りの人がみんな話し上手でテンポよく会話をしている時に、うまくのることができずに寂しい思いをしている人は意外なほどにたくさんいます。
話す側が言った何気ないツッコミやひと言が、会話をする上でのトラウマになってしまうこともあるのです。そう考えると、人の心は思っている以上に繊細なものと言えます。
特にまだ人間関係ができあがっていない相手との会話の中で、ツッコミにおいてネガティブな言葉は絶対にNGです。例えばこうした類いの言葉です。
「バカじゃないの」
「オチはないんかい!」
「それって間違ってるよね」
「意味わかんないんだけど」
すべての人が会話上手で話に自信を持っているわけではありません。むしろその数は少数と思っておいて間違いはないでしょう。
良かれと思って発した何気ないひと言で、相手からの印象を下げることがありませんように。
最後にまとめです。
・100%好かれる聞き方のコツ
ふだんからマイナスキーワードを使わないように心がける
次回も引き続き、嫌われない聞き方を紹介します。
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永松茂久(ながまつ・しげひさ)
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で数多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累積動員数は延べ45万人にのぼる。2021年1番売れた本『人は話し方が9割』(すばる舎)をはじめ、著書多数。