スコアメイクに欠かせないアプローチ
順調すぎる人生初のラウンドデビューでしたが、ホールが進むにつれて見えきたのは里香ちゃんの弱点。
球が当たらなくなる「ダフリ」「トップ」(vol.9)の次にぶつかった壁は、アプローチ。
里香「アプローチって、距離感が難しい!」
青木「そうなんです。ティーショットのように思い切り振れないですからね」
里香「インドア練習でもアプローチだけは、手応えがなくて。クラブも何を使えばいいのか…」
青木「アプローチはコースで実践的に覚えていくのがいちばんですよ。クラブはPWかAWのどちらかでOKです」
里香「さっきから、ちょっと強く打とうとするとグリーンを大きく超えてしまうし、逆に弱く打とうとするとチョロみたいになってしまいます…。もうピンに近づけるとか、そんな微妙なさじ加減、無理でしょって感じ(笑)」
青木「泉さんのアプローチがうまくいかない理由は、アイアンやドライバーと同じ構え方をして、腕の力加減で打とうとしているからなんです」
里香「え? 力加減でコントロールするんじゃないんですか!?」
アプローチは小さく構えてクラブの振り幅で距離を調節
青木「はい。アプローチの時は、フルスイングするスタンス(アドレス)はNG。小さく構えるのが鉄則です」
里香「小さく?」
青木「はい。まず、両足の間にこぶし1個が入るくらいの幅で立ちます。ボールの位置は真ん中ね」
青木「これくらい小さく構えたら、まず大きくスイングすることはできません」
里香「なるほど」
青木「小さく構えたら、あとはクラブを振るだけですが、まずは最大限テイクバックできる位置まで上げて、同じ位置までフォローを出して打ってみましょう」
▲アプローチの構え
▲テイクバック
▲フォロー
里香「ふむふむ」
青木「この時にまずどれだけボールが飛んだかを確認しましょう。30ヤードであれば、それがひとつの基準になります」
里香「15ヤード打ちたかったら、その半分だけクラブを引いて出す、ということですね!」
青木「その通り! この基準は人によってもクラブによっても変わるので、まず“自分のアプローチの基準”を知ること。泉さんもやってみましょう」
青木「大事なのはインパクトで緩まないこと、止めないこと。最後までしっかりフォローをとってね」
里香「引いて…」
里香「緩めず、止めず、フォローを出す…」
青木「その調子! ピンに寄ってる、寄ってる!」
里香「なんかゴルフしてるって感じ!(笑)」
青木「ちゃんとゴルフになってますよ(笑)」
次回は「一発アウトを叶えるバンカー脱出レッスン」をお届けします。
グリーンをとらえるアプローチレッスンは動画もチェック!
ダウンベスト¥38,500・ニット(インナーのボーダートップスとセットで)¥48,400・パンツ¥28,600・サンバイザー・¥6,160・グローブ[両手]¥9,900(パーリーゲイツ)、靴/スタイリスト私物、クラブ/本人私物
撮影/高野友也、YOSHiMARO(PEACE MONKEY) スタイリスト/林かよ ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) モデル/泉 里香(本誌専属) 構成/一寸木芳枝
撮影協力/アコーディア・ガーデン志津(アコーディア・ゴルフ) 企画協力/STARTUG TOKYO
泉 里香
1988年生まれ。京都府出身。身長166cm。2003年、モデルデビュー。2019年からは『Oggi』の専属モデルに。女優としても活動の幅を広げており、2021年はドラマ『ゲキカラドウ』、『高嶺のハナさん』(主演)、『密告はうたう 警視庁監察ファイル』等に出演。
青木 翔
ツアープロコーチ。ツアーで活躍する男女多数のプロが信頼を寄せる人気コーチ。2017年、当時アマチュアだった渋野日向子選手の指導を引き受ける。2019年に彼女が全英を制覇した時はキャディを務め、歴史的優勝をサポート。自身のスクール『AOKI SHO GOLF ACADEMY』を拠点に活躍中。