球が当たらない二大要因「ダフリ」「トップ」
ショートコースでラウンドデビューを迎えた里香ちゃん。
まさにグリップを握るところからレッスンをしてきた青木コーチはもちろん、見守ってきたスタッフも驚くほどの順調なラウンドに、本人もノリノリ(vol.8)。
里香「ゴルフって楽しい! もっともっと上手くなりたいなぁ〜」
青木「そう思ってもらえたなら本望です。ゴルフはプレイするスポーツとしての面白さはもちろんですが、人とコミュニケーションを取るには最高のツールですし、自然の中に身を置く開放感もストレス解消にはぴったりなんです」
里香「本当にそうですね。今、Oggi世代でゴルフを始める人が増えている理由、すごくわかる気がします」
青木「泉さんもせっかく始めたんですから、このまま続けてくださいよ」
里香「はい! ところで…。最初の数ホールは順調だったんですが、さっきから少し当たらなくなってきたような…。ボールの手前を叩いたり、逆にクラブの刃の部分に当たってしまったり」
青木「はい。空振りはしていないですけど、“いい当たり”は減ってきましたよね?」
里香「そうなんです…。最初はそんなことなかったのに、どうしてなんでしょう?」
コースでは“練習場でのスイング”をいかに再現するか、がカギ
青木「コースでボールが当たらなくなったとき、まず確認してほしいのは“体がしっかり回りきれているか”です。その上で“クラブを振り切れているか”をチェックしてみましょう。特にその日最初のティーショット前は意識してください。泉さんはむしろ出だしは振り切れていてよかったです」
里香「でも今は?」
青木「だんだんミスしたくないという気持ちが出てきてませんか? それが体の動きを止めている原因です。体の動きが止まると、振り切りも中途半端になって“いい当たり”が出なくなるんです。」
泉「自分では体の動きが止まっている感じはないのに… 不思議」
「ダフリ」「トップ」解消レッスン
青木「先ほど泉さんが体感していた2つのミスですが、それぞれに名前があります。ボールの手前を叩いて球が思ったように飛ばないミスを“ダフリ”、逆にクラブの刃の部分に当たって勢いよくボールが飛んでしまうミスを“トップ”と言います」
里香「はい。それぞれの原因は?」
青木「“トップ”の原因は体が起き上がってしまうこと。ダフリの原因は体が突っ込んでしまうこと。もっと簡単に言えば、ボールを見ていないこと、見過ぎていること、ですね」
▲トップする際のインパクト。
▲ダフる際のインパクト。
里香「確かにボール、見てない(笑)」
青木「コースは練習場とは環境が異なるぶん、“普段通りのスイング”を再現するのがとても難しい。人間ですから、池やバンカーが目に入ったり、傾斜や狭さ、広さを感じてしまうと影響されますよね」
里香「練習場みたいに、ずっと同じ環境で打てるわけではないですもんね」
青木「そう。ダフリ、トップのミスが出たら、“普段通りのスイング”ではない証拠。素振りをしっかりして、いつもの自分を取り戻しましょう」
里香「もう、思い出せないかったりして(笑)」
青木「それがゴルフなんです(笑)。初心者の方は、まずは繰り返し体に自分のスイングを覚えさせること」
里香「自主練、しなくちゃ!」
次回は「グリーンをとらえるアプローチレッスン」をお届けします。
ダフリ、トップの解消レッスンは動画もチェック!
ダウンベスト¥38,500・ニット(インナーのボーダートップスとセットで)¥48,400・パンツ¥28,600・サンバイザー・¥6,160・グローブ[両手]¥9,900(パーリーゲイツ)、靴/スタイリスト私物、クラブ/本人私物
撮影/高野友也、YOSHiMARO(PEACE MONKEY) スタイリスト/林かよ ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) モデル/泉 里香(本誌専属) 構成/一寸木芳枝
撮影協力/アコーディア・ガーデン志津(アコーディア・ゴルフ) 企画協力/STARTUG TOKYO
泉 里香
1988年生まれ。京都府出身。身長166cm。2003年、モデルデビュー。2019年からは『Oggi』の専属モデルに。女優としても活動の幅を広げており、2021年はドラマ『ゲキカラドウ』、『高嶺のハナさん』(主演)、『密告はうたう 警視庁監察ファイル』等に出演。
青木 翔
ツアープロコーチ。ツアーで活躍する男女多数のプロが信頼を寄せる人気コーチ。2017年、当時アマチュアだった渋野日向子選手の指導を引き受ける。2019年に彼女が全英を制覇した時はキャディを務め、歴史的優勝をサポート。自身のスクール『AOKI SHO GOLF ACADEMY』を拠点に活躍中。