パターは構え方さえ押さえれば、フィーリング重視でOK!
青木「今日のテーマはパターです。練習できる場所が少ないので、コースに出るまで打ったことがなかった、という人も実は多いクラブなんです」
里香「私も見様見真似で10分くらいしか触ったことがないです…」
青木「パターの1打もドライバーの1打も同じ1打ですから、おざなりにはできませんよ。むしろ、スコアメイクにはパターがとても重要な要素なんです」
里香「そうなんですね。そもそも、パターっていろんな形を見かけるんですが、どんな違いがあるんでしょうか?」
青木「いい質問ですね。パターのヘッド形状は大きく分けて3つあります。1つ目はかまぼこのような形のマレット型、2つ目はいちばん細いピン型、そして最も大きいネオマレット型です」
構えやすさ、打感の心地よさetc、パターは直感で選ぶのがコツ
里香「初心者は何を選べばいいんでしょうか?」
青木「構えやすく、方向性を重視したマレット型がおすすめではありますが、絶対ということはありません」
里香「好きに選んでいいんですか?」
青木「はい。実際に球を打った時の感覚もパターによって全然違うので、試打をした上で、自分がいちばんしっくり来る、入りそう、そんな風に思えるものを選んでください」
パターの基本:グリップ、ボールの位置、構え方
グリップは自由!
里香「握り方や構え方、ボールの位置はドライバーやアイアンと同じでいいんですか?」
青木「パターのグリップは自由!」
里香「自由!?」
青木「はい(笑)。自分がいちばん気持ちよくストロークできる握り方でOKです」
ボールの位置は左目の下!
里香「では、ボールの位置は?」
青木「ボールの位置は真ん中よりやや左。左目の真下、がベターです」
里香「左目の下?」
青木「試しに左目の高さからボールを落としてみてください。そこが定位置です」
スタンスは肩幅が目安
里香「足は肩幅くらいのスタンスでOKですか?」
青木「そうですね。パターというのは、全クラブの中で最も飛ばさなくていいクラブ。つまり、下半身は全く使いません。安定感ある土台のイメージで構えられれば、OK。大事なのは打ち出したい方向にフェースをしっかり向けられるかどうか、なんです」
里香「どうですか?」
青木「いいですね! すごく上手そう(笑)」
パターの動かし方【ポイント】
青木「では実際に、あのカップを目指して、打ってみてください」
里香「あれ? 届かなかったり、大幅にオーバーしたり…。距離感がなかなかつかめません」
手首を使うのはNG! 振り子をイメージして胸や肩を動かす
青木「パターのストロークは振り子をイメージしてください。引いたのと同じぶん、しっかり前に出すこと。インパクト時で止めたり、緩むのはNGです」
里香「こう、ですか?」
青木「そう。僕は胸で動かすイメージでストロークしていますが、腕や肩で動かすイメージの人もいます。手首でこねたりしないことを意識しましょう。あくまでも振り子、です」
里香「今まで習ったドライバーやアイアンの思いっきり振る! とは違う繊細さが要求されてる感じがします(笑)」
青木「その通り! 練習してくださいね」
次回は「ショートコースって?」をお届けします!
ダウンベスト¥38,500・ニット(インナーのボーダートップスとセットで)¥48,400・パンツ¥28,600・サンバイザー・¥6,160・グローブ[両手]¥9,900(パーリーゲイツ)、靴/スタイリスト私物、クラブ/本人私物
撮影/高野友也、YOSHiMARO(PEACE MONKEY) スタイリスト/林かよ ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) モデル/泉里香(本誌専属) 構成/一寸木芳枝
撮影協力/アコーディア・ガーデン志津(アコーディア・ゴルフ)
泉 里香
1988年生まれ。京都府出身。身長166cm。2003年、モデルデビュー。2019年からは『Oggi』の専属モデルに。女優としても活動の幅を広げており、2021年はドラマ『ゲキカラドウ』、『高嶺のハナさん』(主演)、『密告はうたう 警視庁監察ファイル』等に出演。
青木 翔
ツアープロコーチ。ツアーで活躍する男女多数のプロが信頼を寄せる人気コーチ。2017年、当時アマチュアだった渋野日向子選手の指導を引き受ける。2019年に彼女が全英を制覇した時はキャディを務め、歴史的優勝をサポート。自身のスクール『AOKI SHO GOLF ACADEMY』を拠点に活躍中。