ねこばばの漢字・由来を解説!
「拾ったものをねこばばする」のねこばばを漢字に変換すると正解はどっち?
A. 猫婆
B. 猫糞
ねこばばの漢字は…
◆正解はBの「猫糞」
ねこばばは「猫糞」と書き、「悪いことを隠して素知らぬ顔をすること。また、拾得物などをこっそり自分のものとすること」をいいます。
猫が糞(ふん)をしたあとを、砂をかけて隠す様子が、悪いことを隠して素知らぬ顔をする様子のようであることから猫糞といわれるようになりました。
糞という漢字をばばと読むなんてびっくりですよね。糞をばばと言うのは江戸時代の幼児語だったようです。現在でも関西では使われることがあるのだそう。デジタル大辞泉でもばばと引くと「大便、また、汚いものをいう幼児語」と載っているんですよ。
また、このばばから「ばばっちい」、「ばっちい」という言葉が派生したともいわれています。ばっちいは使ったことがある方も多いかもしれませんね。
いかがでしたか? 2月22日はにゃんにゃんにゃんの語呂合わせから猫の日ということで猫にまつわる言葉を紹介してみました。
とはいえ、ジブリの名作『天空の城ラピュタ』でモウロ将軍が「こらー! ねこばばするなー!!」と使うシーン以外では、ねこばばという言葉をあまり耳にする機会がないかもしれません。
漢字のインパクトは強いですが、語源の状況を想像するとちょっとなごみますね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!