歯のトラブルを予防するのは難しいこと
大学で学んだ知識に+αの知識があっても、歯のトラブルの適切な予防法というのは、端的に言えるものばかりではなく個人によっても異なります。そして、トラブル防止を徹底したつもりでも、虫歯が出来てしまう歯医者さんも多くいます。
虫歯を含む口のトラブルは、以前に詰め物や被せ物を行った歯が多いかどうか、飲食の頻度や内容、全身疾患や服用薬、歯並びや唾液量と質、喫煙の有無など様々な要因で起こってきます。
歯医者さんは口に関する意識は高い?
歯医者さんは、毎日口のことばかり見て考えているため、とても口に関する意識は高いと言えます。
私の周りの歯医者さんは、皆1日3回歯間ブラシと歯磨きをおこなっています。また、誰かに会った時、テレビで芸能人の第一印象を歯や歯茎の状態で見てしまう、など歯医者ならではの声も…。職業病ですね(笑)。
また、歯磨き粉や歯ブラシも自身でこだわった物を使用していることが多いのも、歯医者さんの特徴のひとつかもしれません。
歯医者さんは虫歯が出来たら他の歯医者さんに行くの?
もしかして虫歯かもと思った時に、勤務先の歯科医院でレントゲン写真を撮影して治療することがあります。
麻酔を打ち、歯を削り、詰め物や被せ物。こうしたことは自分では行えないため、他の歯医者さんにお願いすることも。でも、毎日一緒に働いている歯医者さんに治療をしてもらうのは恥ずかしい… ということで、他の歯科医院に行くこともあるんです。
歯医者さんはお得に治療しているの?
勤務先の歯科医院で虫歯、被せ物、矯正、ホワイトニングをする場合、歯科医院にもよりますが、無料もしくは技工士さんに払うお金だけで治療することが多いです。
そのためお得と言われればお得なのですが、治療時間を作ることが難しいのが現状です。毎日患者さんの予約をいただいているため、治療する側とされる側の時間がなかなか取れず、昼休みや治療後の時間を利用することになってしまいます。
加えて、歯医者さんの休診日は他の病院と被ってしまうことが多く、なかなか他院にも通いづらいといった悩みもあります。
歯医者さんも患者さんと同じ気持ちで治療
今回は、歯医者さんの歯の事情についてまとめてみました。歯医者さんの中でも麻酔が怖い人、歯を削られるのが怖い人は、たくさんいます。患者さんと治療するときの気持ちは一緒なので、不安に思うことがあったら、なんでも相談してみてくださいね。きっと親身になってくれるはずです。
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Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!
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