おつとめ品の漢字や語源をチェック!
スーパーなどでお買い得な商品に「おつとめ品」とシールが貼ってあるのを見たことがありませんか?
このおつとめ品、漢字にすると?
おつとめ品の漢字は?
1. 御勤め品
2. 御務め品
3. 落止品
◆正解は1の「御勤め品」
おつとめ品とは「御勤め品」と書き、「客に奉仕したり、客寄せのため、特に安い値段で売る商品。サービス品」のことをいいます。
御勤め先と同じ漢字でしたね!
おつとめ品の語源は?
「勤」という漢字は勤める、仕事をするという意味をもち、働くイメージが強いのですが、そのほかに力を尽くしてつとめはげむという意味があります。
そのため、おつとめ品は商人がお客さまに対して力を尽くしてつとめはげむ、すなわち奉仕するという意味からつけられたといわれています。
また、商人用語で値段を安くすることを『勉強する』ということがあります。なんと、デジタル大辞泉で勉強という言葉をひくと、ちゃんと「商人が商品を値引きして安く売ること」と載っているんですよ。
商人がお客さまに勉強させてもらう、つまり値引きをするという意味からお勉め品と呼ばれるようになり、お勤め品に表記が変化したとする説もあります。
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いかがでしたか? おつとめ品はサービスとして値段を安くしているという意味であるため、例えば大量仕入れにより値段を安くすることができた場合などに使われます。
一方、似ている言葉である見切り品は「値段を非常に安くして売る売れ残りの商品」のことであり、お勤め品と比べ、売れ残りというネガティブなニュアンスがあります。
同じく安い値段で売るにも、サービスとして値段を下げているという方が印象が良いため、賞味期限が近い商品もおつとめ品シールが貼られていることがあります。
そのため、おつとめ品も見切り品に意味が近づいて捉えられることが増えている気がしますね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!