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2022.01.26

「敵愾心」の意味や読み方とは? 類語や使い方、例文についても解説

「敵愾心」という漢字、なんと読むか知っていますか? 日常生活では馴染みのない言葉なので、初めて見たという方も多いかもしれません。本記事では、そんな「敵愾心」という言葉の意味や読み方、その正しい使い方を例文を用いて解説します。

【目次】
「敵愾心」とは?
「敵愾心」の使い方を例文でチェック
「敵愾心」の類語
「敵愾心」の対義語には、どのようなものがある?
最後に

「敵愾心」とは?

「敵愾心」という漢字、なんと読むか知っていますか? 日常生活では馴染みのない言葉なので、初めて見たという方も多いはず。「敵愾心」は、人の荒々しい感情や意志を表す言葉。言葉に見覚えがなくても、その感情は経験したことがあるかもしれません。早速、詳しい意味や読み方をチェックしていきましょう。

(c)Shutterstock.com

「敵愾心」の意味と読み方

「敵愾心」とは、<てきがいしん>と読みます。「敵に対して憤りを抱き、争おうとする意気込み」を表す言葉です。相手に対して不満や怒りの感情があり、なおかつ、闘争心を持っている状態のことを指します。同じ漢字を使う四字熟語には、「敵愾同仇(てきがいどうきゅう)」があり、「恨んでいる相手に立ち向かうこと」という意味です。

「敵愾心」の語源

「敵愾心」の「愾」という漢字は、常用漢字ではありません。そのため、「敵がい心」と表記されることもあります。「愾(がい)」は、「なげく」「いかる」という意味。「敵愾」という言葉は、中国の書物『春秋左伝』の「諸侯、王の愾する所に敵(あた)りて其の功を献ず」が由来とされています。よって、「君主の恨みを晴らそうとすること」という意味も含まれる言葉です。

「敵愾心」の使い方を例文でチェック

「敵愾心」は、「敵愾心が強い」「敵愾心を燃やす」「敵愾心を抱く」というような使い方をします。漢字を見てわかるように、不満や敵意を抱いている言葉なので、直接相手に対して使う言葉ではありません。どちらかというと、小説や新聞など、書面で目にする機会の多い言葉ですね。主な使い方をチェックしてみましょう。

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1:彼女は敵愾心が強い性格で、すぐ人に歯向かってくる。

誰に対しても、すぐにライバル心を燃やしたり、嫉妬深い性格の人は接しづらいものです。このようなタイプも「敵愾心」が強い人と言っていいかもしれません。心の中で闘志を燃やすだけでなく、実際に争おうという態度も、「敵愾心」の特徴です。

2:自分の恋人を奪おうとする男に、強い敵愾心を抱いた。

「敵愾心を抱く」という表現もあります。例えば、自分の恋人に対して連絡先を聞いたり、デートに誘おうとする異性がいたら、怒りの感情が湧くことでしょう。「どうしてそんなことをするんだろう」という憤りの気持ちや、「恋人は自分のものだ!」という気持ちは、まさに「敵愾心」といえるかもしれませんね。

3:いたずらに敵愾心をあおることは、スポーツマンシップに反する。

これをしたら相手は怒るだろう、ということをわざと言ったり、態度で示すことを「敵愾心をあおる」といいます。怒らせることで冷静さを失わせ、試合を有利に運びたいと思っているのでしょう。このような態度では、本当に相手の逆鱗に触れてしまうかもしれません。

「敵愾心」の類語

続いて、「敵愾心」の類語をみていきましょう。「敵愾心」は日常会話で使うにはやや堅い言葉なので、より身近な言葉をセレクトしました。

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1:敵対心

「敵愾心」とよく似た言葉に「敵対心」があります。こちらの言葉の方が馴染みがありますね。意味をおさらいすると、「相手を敵と見なしてはむかう心。敵視してさからう心」です。「敵対心」はあくまで心の中で相手に逆らっているというニュアンスがありますが、「敵愾心」は実際に争おうという意志が含まれた言葉です。よって「敵愾心」の方がより強い対抗心を持った言葉であるといえるでしょう。

・彼女は同じテニス部のAちゃんに敵対心を持っている。

2:反感

「反感」も「敵愾心」の類語のひとつです。こちらは「相手の存在や言動に対して、反抗する気持ち」を表します。「敵愾心」ほど怒りの強い感情ではありませんが、相手に対して反発している時に使われる言葉です。「反感を買う」「反感を抱く」というような使い方をします。

・弟は思春期なので、親に反感を持っているようだ。

3:戦意

「敵愾心」の類語として「戦意」も挙げられます。「戦意喪失」「戦意がある」というように、日常生活でも度々使われる言葉ですね。「戦意」の意味は、「戦おうとする意気込み、闘志」です。「敵愾心」が、恨みや怒りの感情も含まれているのに対して、こちらは「戦う意志」に的を絞った表現であるといえるでしょう。

・相手がすんなりと折れてしまったので、戦意喪失した。

「敵愾心」の対義語には、どのようなものがある?

「敵愾心」は、怒りや恨みなどマイナスの感情が含まれた言葉です。そのため、対義語にはポジティブな意味合いの言葉が多く揃っています。ここでは、代表的な対義語を紹介していきましょう。

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1:友好的

「友好的」とは、「互いに仲が良いさま、関係がなごやかな様子」のことです。ニュースなどでは、「日本は友好的かつ、平和的な解決をのぞんでいます」などというように使われていますね。お互いが相手に対して好印象を持っていることが「友好的」の特徴なので、一方が強い怒りを持っている「敵愾心」とは正反対の言葉といえるでしょう。

2:好意的

「好意的」は、文字の通り「相手や物事に対して、好ましく感じていること」です。恋愛の場面でも「彼は彼女に好意的な感情を持っている」と表現しますね。相手のことが好きなら、相手の立場や考え方を尊重して、何かしてあげたいと思うはずです。

3:親近感

それまではそこまで親しくなかった相手なのに、共通の趣味が発覚して急に距離が縮まった、なんて経験はありませんか? 好きな食べ物が一緒だったり、実は地元が同じだったりすると、いきなり相手に親しみを感じてしまうものです。「親近感」は、そんな「自分に近いものを感じて抱く、親しみの気持ち」を表します。「親近感を覚える」「親近感を持つ」などと表現しますね。

最後に

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「敵愾心」の意味や語源、類語などはお分かりいただけましたか? 「敵愾心」とは、「敵に対して憤りを抱き、争おうとする意気込み」のこと。相手に対する怒りや不満の感情を表すため、一般的には悪い意味として捉えられることが多い言葉です。

しかし、時に物事に対する憤りや競争心は、自分が成長する上でのエネルギーにもなります。怒りの矛先を相手に向けるのではなく、前向きな原動力に変えられると良いですね。いざというときに、すらりと読めるように、この機会に「敵愾心(てきがいしん)」を覚えておきましょう。

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