「fried potato」では通じない!?
ファーストフード店に行くと、つい頼んでしまうフライドポテト♡ ご存じのとおり、日本語でいうこのフライドポテトは、じゃがいもを細長く切って揚げた料理のことを指しますが、実はこの言葉は和製英語。間違えやすい和製英語として聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
では実際にファーストフード店でフライドポテトを頼みたい場合、なんといえば通じるでしょうか?
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正解は……
日本語でいうフライドポテトは、英語では「French fries(フレンチフライズ)」あるいは「fries(フライズ)」と呼ぶのが一般的。ただしこれはアメリカやカナダの場合で、イギリスやオーストラリアでは、通常、「chips(チップス)」といいます。イギリスの代表的な料理「fish and chips」をイメージすればわかりやすいのではないでしょうか。
「fried potato」というといかにもアメリカ的な感じがするのに、なぜ「French fries」といわれているのか。もともとはフランス料理だったのかと思う人もいるかもしれませんが、実はフライドポテトの発祥はベルギー!
第一次世界大戦中はベルギーでの公用語はフランス語だったため、ベルギーに来ていたアメリカ兵たちがフライドポテトを見て、「French fries」と呼んだのだとか。
ちなみに「fried potato」は英語として成立しないのかというとそういうわけではなく、ネイティブが「fried potato」と聞くと、単純に炒めたり揚げたりしたイモのことをイメージするのが一般的。
また話が逸れてしまいますが、“potato”という単語は、次のような意味合いで使われることもあるんですよ!
◆the potato
:まさにそのもの、おあつらえのもの
◆small potatoes
:ささいなもの、くだらない人
◆hot potato
:扱いにくいもの
たしかにポテトサラダを作るときなんか、ゆでたジャガイモの皮をむくのは一苦労……。また次回、他の野菜にまつわる話も取り上げてみたいと思います!
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。