虫歯かな? と思ったらしておきたいこと
鏡を見た際に歯が黒くなっていたり、冷たい水がしみたりなど、あれ? これって虫歯かな? と思ったこと、あると思います。虫歯が出来たら歯科で診てもらうのが1番ですが、仕事の都合などですぐには行けないこともありますよね。
今回は、虫歯かもと思ってから歯医者さんに行くまでの間に、ご自身で気を付けてほしいことを紹介していきます。
◆1:歯磨きをいつもより丁寧に行って、虫歯に汚れを溜めない
まずは歯磨きをしてください。虫歯に食物残渣(しょくもつざんさ)や歯垢(プラーク)が溜まると、虫歯がより進行しやすくなる原因となってしまいます。
虫歯の歯を清潔にしていても、他の歯に汚れや細菌が多く付着していると、唾液によって虫歯に細菌が運ばれてきてしまうことも考えられるので、歯磨きをして、口の中をなるべく清潔な状態に保ってください。
◆2:飲食後はなるべく早く歯磨きを行う
食事後はすぐ歯磨きをしてみてください。口の中に菌が繁殖しにくい環境を維持するために、食事の後はなるべく時間を置かずに歯磨きをおこなうことがオススメ。虫歯によって歯が欠けている場合は、欠けている部分に食べ物が挟まることによって痛みが出る可能性もあるので、よく鏡を見て、歯磨きをすると良いでしょう。
また、食事だけではなく、砂糖の入った飲み物を飲んだ時も同様に、早めの歯磨きをしてみてください。
◆3:高濃度フッ素が入っている歯磨き粉を使用する
虫歯かもと思ったら、フッ素が配合された歯磨き粉を使ってみてください。フッ素には、虫歯菌が溶かし出した歯の成分であるミネラルを、また固めようとする働きがあります。この働きがあるのはフッ素だけだと言われており、初期虫歯の経過観察をおこなう際にも、患者さんに必ず使用してもらっている歯磨き粉の成分です。
フッ素自体には抗菌効果もあります。出来てしまった虫歯を元の状態に治すことはできませんが、虫歯の進行予防には非常に有効です。
◆4:甘い物は極力控える
甘い物は糖が多いため虫歯の進行を促進します。甘い物は虫歯に刺激となり、しみて痛みが出る可能性があります。特に飴やチョコレート、キャラメル、クッキーなど甘いものでかつ口の中に残りやすいものは、より虫歯の進行を促してしまうため、避けた方がベター。
虫歯が出来たら早めに病院へ
なるべく早く歯科医院に行って精査してもらうことが望ましいですが、上で紹介した方法を試してみてください。こちらは、虫歯が出来ていない人の虫歯予防にも効果的。
オーラルケアをしっかりして、健康な歯をキープしましょう。
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Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!
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