採卵前最後の通院終わり! かと思いきや…?【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、採卵前最後の通院となったD(デイ)12の体調の話をお届けしました。今回は、D(デイ)12の診察結果と点鼻薬のブレセリンについて。
診察室でエコー検査。気になる卵胞の数や大きさは?
採卵前最後の通院であるこの日の診察もK先生。採卵周期は医師が変わらないのは安心感があってよかったです。さっそくエコーで子宮と卵巣の様子をみることに。
カーテンの隙間から見えるエコーのモニターには、ポコポコと成長した卵子が左右の卵巣に5個ずつ見えました。ちゃんと育ってる! すでに20mmを超えているものもいくつかありました!
ひとつひとつが赤ちゃんになるのかもと思うと、すごく神秘的。何度もやってるエコー検査ですが、この時ばかりは今までとは比較にならないほど感動しました。
医師「今日の血液検査でもホルモン値問題ないですし、子宮内の様子も順調です。採卵はあさってにしましょう!」
私「わかりました。10個くらいとれそうな感じですか?」
医師「う~ん、そうねぇ。ちゃんと針に吸い付いてくれればいいんだけど。やってみないと本当にわからない。でもしっかりがんばられていますから、きっと大丈夫。今日は病院でゴナールを打っていっていただいて夕方ご自宅でガニレスト。それで注射はおしまいです」
私「やった!」
終わってみればあっという間だったけれど、採卵周期のツライ自己注射のゴールがやっと見えたときは心からホッとしました。
医師「それで、明日の夜なんですけれど点鼻薬を使っていただきます」
私「テンビヤク?!」
自己注射の終わりが見えてホッとしたのもつかの間。また新しい薬を処方される私。ドキッとしました。
ブセレリンという不思議な点鼻薬
私が処方されたのは、この「ブセレリン」という文字通り鼻から入れるタイプの薬でした。
私「痛いですか?」
医師「痛くないです。卵を成熟させる薬なんですけれど、鼻から吸っていれるんです。使う前に鼻をかんでおいて、あとはノズルを押しながら鼻から吸い込むだけ。少し前かがみになりながら一気に息を吸い込みながら噴霧するんです」
キャップをあけるとこんな感じ。ノズルの部分をプッシュすると薬がでる仕組みになっていました。
医師「薬が鼻のおくまで広がる様に頭を後ろに傾けながら息を吸っておしまい。両鼻に一回ずつ使ってください」
私「なるほど…。やってみます」
医師「これを、明日の23時と23時半に。くれぐれも時間厳守でお願いします」
私「わかりました」
と、返事をしたものの、鼻から薬をいれると卵が成熟する?! ってぜんぜんイメージがわかない! 不思議な感じがしますよね。そして時間厳守。忘れないようにしないと! と思って、私は時間のことばかりで頭がいっぱいだったのですが、診察のあと薬局で薬剤師さんから薬をもらう時に…。
薬剤師「これ先生に両鼻って言われました? 不妊治療の方、片方だけの人もいるので、間違えないようにしてくださいね」
そう言われて、「え?! どっちだっけ?!」と一瞬ヒヤリとした場面がありました。でもすぐにメモ魔の夫が「両方の鼻で大丈夫。ちゃんとメモに書いていたから(ドヤ顔)」と教えてくれて安心。
薬剤師のお姉さんに薬の袋に大きく「両鼻腔・各1回ずつ噴霧」と手書きされました。医師の説明を一生懸命に聞いているつもりでも、私はうっかりものなので時々どの部分が重要かわからなくなってしまいます。
通院のたびに、いろんな情報で頭がパンパンになるし。そんな時、医師から聞いたことを隣でどんどんメモしておいてくれる夫はとても頼もしい存在でした。私のプライベート書記官みたい(笑)。
次回は採卵前日のお話をしたいと思います。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。