ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#78>
前回記事『愛情とお金… 毎度プレゼントが適当な彼氏の気持ちがわかりません<働く女性のお悩み相談室#77>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
「写真を送って欲しい」に隠された、男性の本音
お悩み:マッチングアプリで出会った男性と会う約束をしていたのですが、前日に「写真を送って欲しい」と頼まれました。私は写真が苦手で、アプリに載せているプロフ画像は奇跡的によく撮れたもの。しかし他のが見たいと言うので、仕方なく一番自分らしいと思う写真を送ったところ、その後連絡が途絶え約束当日も既読スルーのまま終わりました……。会ってから断られるならまだしも、すごくモヤモヤして自信を失くしています。
本当に失礼な話ですし、相談内容を読みながら筆者自身もモヤモヤしました。
しかしながら…… マッチングアプリで恋人探しをしている男性目線で考えてみると、納得できる部分もあります。
この男性が、デート前日になって「写真を送って欲しい」と言ってきたのはなぜでしょう。
それは、相談者さんがプロフィールに載せていた写真だけではリアリティがわかなかったからです。
マッチングアプリでは、その特性上、ほとんどの男性が複数の女性を同時に比較検討しています。この彼もおそらく、相談者さん以外の女性とも複数マッチングし、デートの約束をしていたと思われます。
となると、彼はこう考えたのではないでしょうか。実際に会って時間とお金を費やす前に、取捨選択しておきたい… と。
最近は割り勘にするケースも多いと聞きますが、男性がご馳走する前提の場合は尚更、対面デートをするか否かのハードルが女性より高くなるのも理解できる話です。
そして、男性は視覚で恋をします。恋に落ちるか否かは見た目の情報(顔立ち・雰囲気・スタイル…etc)が非常に重要。
そのため写真の段階でジャッジしてしまいたかったのに、相談者さんのプロフィール画像では判断がつかなかった。それで、確認のため再提出を求めたわけです。
「奇跡の一枚」は逆効果。リアルが伝わる写真を選ぼう
ここで声を大にして伝えたいのですが…… 音信不通になったのは、相談者さんのルックスがいまいちだったから、ではありません。
問題は、最初の時点で実際とかけ離れた「奇跡の一枚」を見せてマッチングしたことにあります。
これはマッチングアプリの運営に携わっている方から聞いた話ですが、異性の容姿を審査する目は、男性の方が女性よりも圧倒的に寛容なんだそうです。つまり、女性が考えているよりも男性のストライクゾーンは広いということ。
ということは、最初からリアリティのある写真を載せていれば、確認用に写真提出を求められることもなく、デートにこぎつけることができていたかもしれない。そしてデートで内面の魅力をアピールできれば、恋人関係に発展していたかもしれません。
しかしながら、最初に見た「奇跡の一枚」と、後から送られてきた写真がかけ離れていたら…… 男性はどのように感じたでしょう。
騙された、と思いますよね。このマイナスの感情は致命的です。
今回は会う前に写真提出を求められ、そのまま音信不通になってしまったようですが、もし実際に会っていたとしても同じ結果になっていたと思います。
逆の立場になって考えれば気持ちが理解できると思いますが、そもそもまだよく知らない相手にいったん負の評価を抱いてしまったら、そこから挽回するのは至難の技ですよね。
少しでも綺麗に見せたいという女心はとってもよくわかります。けれどもマッチングアプリで真剣に出会いを探したいなら、相手の目線で考えることが大切。
プロフィールに載せる写真は「奇跡の一枚」ではなく、正面・横顔、口を開けた笑顔・口を閉じた笑顔、綺麗めファッションの全身・カジュアルファッションの全身…… 等、自分のリアルが伝わる写真をたくさん載せるのが正解です。
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お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。