ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#77>
前回記事『 老けていく自分に憂鬱… 30代以降、加齢とどう向き合えばいいですか?<働く女性のお悩み相談室#76>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
男性は、愛する女性のためなら時間もお金も惜しまない?
お悩み:誕生日プレゼントをスルーされ、1ヶ月遅れで渡されたのがラッピングもされていない香水でした。おそらく海外出張のついでに免税店で買ってきたのではないかと… しかも10代が使うような香りなんです。愛はお金で量れないとわかっていますが、その適当さにモヤモヤし、愛されていないのではと悲しくなります。
誕生日に高級品を贈ったり、感動的なサプライズを準備したり…… ドラマや映画で繰り広げられきたロマンチックかつスマートな演出によって、私たち女性はこんな価値観を刷り込まれています。
男性は、愛する女性のためなら時間もお金も惜しみなく使うものだと。
確かに、恋愛初期の魔法にかかっている期間は、男女ともに好きな人のためになんでもしてあげたい衝動に駆られるものですよね。
非常に情熱的な男性が、どうしても振り向かせたい女性を追いかけているような場面では、ドラマや映画さながらの熱烈アプローチがリアルでも起こりうるかもしれません。
ただ当然ながらすべての男性に当てはまる話ではないし、気持ちの盛り上がり方も愛情表現も人によって大きく異なります。交際後、関係が落ち着いた後となれば尚更です。
男性は、愛する女性のためなら時間もお金も惜しみなく使う――これがたとえ真実であったとしても、人によってレベル差がある以上、時間やお金をかけてもらえない=愛されていない、という結論にならないことは忘れずにおきましょう。
「なぜ手抜きしてはダメか」を冷静に伝えよう
とはいえ、誕生日をスルーされたうえ、1ヶ月も遅れて渡されたプレゼントがラッピングもされていない、空港免税でお土産ついでに購入したであろう香水だったというのは…… 相談者さんがモヤモヤしてしまう気持ち、大いに理解できます。
ギフトの内容云々ではなく、滲み出る「手抜き感」に憤りを感じてしまうんですよね。
ただ先述したように、時間もお金もかけず手抜きしたからといって、彼が相談者さんを愛していない、と考えるのは間違いです。彼にとっては、誕生日プレゼントに時間とお金をかける=愛情表現ではないだけの話。
「手を抜くなんてヒドイ!」と責めるのではなく、まずは冷静に、相談者さんにとって誕生日プレゼントがいかに重要であるか説明するところからスタートしてはどうでしょうか。
愛はお金で量れないと頭ではわかっていても、時間とお金をかけたプレゼントをもらうと愛情を感じて嬉しい、だから手を抜かないで欲しいーーそうストレートに伝えてみてください。
一方で相談者さんサイドも、誕生日プレゼントを重視しない彼の考えに理解を示し、あまり多くを求めすぎないよう注意しましょう。
価値観の違う者どうし、本質的にわかり合うことは難しくても、良好な関係を維持したいなら互いに歩み寄る努力が必要です。
* * *
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。