不惑でも結婚したい(…かも)。結婚相談所登録後の初デート
がむしゃらに働いて、キャリアを積んで走り込んだアラサー時代。それなりの恋愛もしたけど、結婚にはたどりつかないことばかり。それでも、いつかは自然と結婚したい人が現れるだろうと、運に身を任せ、能動的に結婚相手を探すことをしなかったのですが、気づけばもうアラフォー。
そんな私が結婚相手を見つけるために、思い切って結婚相談所に登録。婚活のリアルをお伝えしていきます。
前回は「お申し込みをいただいた、二人目の方とお見合いをした話」をお届けしました。今回は、結婚相談所に入会してから初めてデートした話。
残念な内容で終わった初お見合いから、不安を拭えないまま、二人目のお見合いに突入した筆者。その方には、初回の顔合わせこそ好印象を抱いたものの、2回目のランチデートのお店選びによって違和感を感じました…。そんな気持ちのまま、私はランチデートに行ってきたのでした。
いざ、ランチの陣。違和感は怒りへと。
頭では考え直しはしているけれども、心は違和感をしっかり感じ取っている状態の私。そんなこんなでも、デートをすっぽかすような大人げない失礼なことはできません。足取り重くデートに向かいました。
到着すると、見晴らしの良い素敵な席に案内されました。さすが一流ホテル。久しぶりのデートという緊張感は多少ありつつも、事前に調べていたバーガーへの期待が大きく少しワクワクしていきました。
席につき程なくするとお店のスタッフの方が「最初のお茶お選びください。本日は、メニューに載っているお茶どれでも楽しめることができます」と、お茶のメニューを私達に案内してくれました。
そこには、日本茶から紅茶、そしてチャイなど多種多彩に揃っていました。
チャイだけでも3種類ほどあり、その中から、私はバーガーとのペアリングが良いかなと思ったチャイを選びました。一方、彼はほうじ茶を注文。紅茶ひとつとってもたくさんの種類がある中で、なぜほうじ茶を選ぶんだろう、と少しだけ不思議に思いましたが気にもとめませんでした。
そしてバーガーを注文するため、一応フードのメニューをもらおうかなと思い近くのスタッフを探そうとした時、お弁当のようなものをスタッフの方がこちらに運んでくる姿が目に飛び込んできました。
その方たちは私達が座っているテーブルまでやってきて、「本日はご来店ありがとうございます。春の懐石お弁当となります」と三段重の素敵なお弁当を目の前で丁寧に広げていくのです。
素敵な光景が広がっている中で、私は唖然としていました。お店が決まったことは、連絡をもらっていましたが、メニューまで決まっていることは聞いておらず予想打にしていなかったのです。
お弁当は、本当に素敵でカジュアルに懐石が楽しめる工夫が散りばめられていました。鯛の美しい桃色を残した昆布じめや、鮮やかな和風ジュレなどが可愛く弁当箱の中に並べられており、弁当の仕分けで使われている小鉢の模様もセンスが良く、舌だけではなく目でも楽しめるお弁当でした。
しかし残念ながら、私は懐石弁当が注文されていることは知らされていなかったため、バーガーを楽しむつもりでいました。そして、そのつもりでチャイを選びました。自分が選んだチャイは美味しかったです。ですが、まったく懐石弁当とは合わないのです、、(涙)。
慌ててチャイを飲み干し、懐石に合わせたお茶を追加注文したのですが、どことなく私はお弁当を十分に楽しむことができませんでした。そして彼がほうじ茶を選んだことに合点がいきました。
カジュアルな懐石であることを知らされていない私は、出てくるものが想像できず、懐石とはアンマッチな飲み物を注文してしまったではないか、という気持ちとともにAOさんに対してサァッと気持ちが引いていき、もはや違和感ではなく軽い怒りを覚え始めていました。
なぜ、お弁当というコースをチョイスしていることを教えてくれないのだろう、と。サプライズのつもりだったのかもと、思考回路を切り替えようとしても、ほぼ初対面の人と一緒に時間を過ごすことへの配慮が足りなさすぎるだろうと、思い始めると、お見合いのときに感じた好印象はすべてつゆと消えました。
最後は辛い選択を迫られる結果に
婚活初のデートは最悪な結果で終わるであろうと予測しながら、そして、顔を出してしまった怒りを抑えることに必死な状態の中、やっと帰れる雰囲気に。
改札口まで来たときに、急にその場で真剣交際を申し込まれたのです。もう、、、怒りも通り過ぎ残念な気持ちになりました。
AOさんは結婚を必死に考えているのであろう、ということはヒシヒシと感じました。ですが、AOさんと私が過ごした時間は、お見合いの時間を合わせも合計5時間を満たしません。
私自身、AOさんのことは当初は「良いな」とは思っていました。ただ、それ以上の感情はなく、「彼の事を私は好きになれるのだろうか」ということを見極めたい、くらいのテンション。そんなコンディションでいきなり申し込まれても断る以外の選択肢は私にはありませんでした。
結婚相談所のルール上、個人間でOK・NGの回答は控えることになっていますので、AOさんからの申し入れはその場での回答はせず、自宅でカウンセラーさんに、AOさんとの継続は難しいことを伝え、縁をまた自ら切りました。
婚活での初デートは、残念な気持ちだけが広がりました。フラれるとはまた違う、苦い感情がジンワリと襲いかかり、なかなかのストレス。それが原因だったかは不明ですが、デート直後から胃痛が激しくなり寝込んでしまった私。
AOさんとの経験を通して論ずると、自分のこと含めてある程度の年齢に差し掛かっている人間で、結婚したいのにそういったステータスを踏めていない人は、相手の気持ちになって考えるとか、自分の置かれている状態を踏まえてどう立ち振る舞う必要があるか、といったことが至らない人が多いのでは? と、思うように。
彼が、僅かでも私の気持ちを汲んでいてくれたら、もう少し違った可能性があったのでは、と考えるのです。
そして、その経験は反面教師として自分に活かしています。それは、もちろん婚活でもですが、仕事や日常生活でもです。
相手の立場に立っていない言動が、たくさんのストレスなることを身を持って経験したから。そして、婚活ではこれが大きなカギになるということを苦しみながら学びました!
さて、お次は…? どんな人が筆者とお見合いしてくれるのでしょうか!?
〜次回記事は2022.1.11(火曜)20時公開予定です〜
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ライター sacco
IT企業に勤めるお酒ラブ(特にクラフトビールラブ)、毎晩移住を妄想するくらいオージーラブのOLライター。お酒を片手にシュールな人間模様の観察と妄想するのが趣味。最近は国内のブルワリー情報収集も日課になりつつあるビアギーク街道まっしぐら!
ときに紛争や平和などに思いを馳せる真面目な一面を覗かせたりも。モットーは「ビールで世界平和!」