【目次】
・「口だけの人」とは?
・「口だけだなぁ」と感じるシーンとは?
・「口だけの人」になってしまう原因とは?
・「口だけの人」への、うまい対処法とは?
・最後に
「口だけの人」とは?
「口だけの人」とは、言うことは立派なのに、行動がまったく伴わない人のことをいいます。「口だけの人」は男女問わず、結構たくさんいるものです。年齢もあまり関係ありません。立派な大人になっても、「口だけね」と言われている人も多いのではないでしょうか。
「口だけだなぁ」と感じるシーンとは?
30〜45歳の働く既婚女性を対象にしたアンケートでは、約4割の人が、「口だけの人」と関わって困ったことがあると答えています。それは、どんなシーンでなのでしょうか。
1:子育てに参加しない夫に
「子どものうちに、いろいろな経験をさせておくことが大事だよね」などと、子育てを語ったりするわりに、実際には何もしない夫に、「口だけの人」と感じるという声があります。「じゃあ、休日に何か楽しいプランを立ててよ」とお願いしても、「うーん、何がいいかな」と言うだけで、結局なにも提案がないといったことも、よくある話ですね。
2:誰にでもいい顔をする同僚に
「あ、それ、私がやっておきますよ」「その企画いいですよね、今度みんなで話し合いましょうよ」などと、目に入るものすべてに顔を出しては、いい顔をする同僚はいませんか? いい感じの声かけをしてくれるものだから、本気にして待っていても、実際には手伝ってもくれないし、話し合いの場も設けられない…。期待したほうは、がっかりです。
3:軽い返事ばかりの上司に
「わかった、わかった、今度聞いておくよ」「そうだね、これは真剣に話し合うべき事柄だ」などと、返事はいいのですが、その後は梨のつぶて…。こんな上司に、困らされた経験のある人も多いようです。
4:見栄っ張りの彼に
「そんなんだから、キミはだめなんだよ」「それじゃあ、上手くいくはずないよ」などと、いつも上から目線で人をけなす彼に、「じゃあ、あなたは?」と、冷たい視線を送った経験のある人も多いのではないでしょうか。偉そうにするばかりで、人の役に立ったり、人を助けたりすることのない様子には、うんざりしてしまいますよね。
5:トラブルを繰り返す友達に
「もう、飲まないから」「今度は、きっと約束を守るから」と言うばかりで、いつも同じことの繰り返し…。そんな友達に、「口だけだなぁ」と感じたことはないでしょうか。
そのほかに、「嘘ばかりつく」「実現しそうにない提案ばかりする」「お調子者」などの声があがりました。共通するのは、「信用できない」というところ。「口だけの人」を信用すると、こちらがバカをみるのです。
「口だけの人」になってしまう原因とは?
では「口だけの人」は、いったいなぜ、「口だけ」なのでしょうか。その心理を考えてみましょう。
1:後回しにしている
「わかった、わかった」と言う上司も、「今度はうまくやるよ」と言う夫も、最初からやらないと思いながら、「わかった、やるよ」と言っているわけではないようです。その時は行動しようと思っているのですが、ついつい、後回しにしてしまっているのです。
「口だけの人」は元来、いい加減な人なので、後回しにしている間に忘れてしまうことが多いのです。
2:「すごい」と言われるのが好き
「口だけの人」は、往々にして人に「すごい」と言われるのが好きです。褒められたり、感心されたりするのが好きなのです。ゆえに、何か言われると、相手がすごいと言ってくれるようなことや、相手が喜ぶようなことを言ったりするのです。
基本的に自分が賞賛されたり、褒められたりしたいだけなので、その欲求が満たされれば、それでOK。その後の実行には興味がないのです。
3:結構、自尊心が高い
「口だけの人」は、「自分は優秀だ」とか、「自分はなんでもできる」などという自信を、根拠なく持っています。ですので、人に何か頼まれたり相談されたりすると、それができるかどうかも考えずに「わかった!」と答えてしまうのです。
しかし、実際には実力が伴わない場合が多く、結果として「口だけの人」と思われてしまう、という訳です。
「口だけの人」への、うまい対処法とは?
「口だけの人」を信用してしまうと、こちらががっかりしたり、被害を被ったりしてしまうことになります。「口だけの人」と上手に関わるには、どうしたらいいのでしょうか。
1:できることなら、関わらない
まずは、関わらないのがいちばん簡単で、効果的な対処方法です。本人に悪気はないので、関わり合わなければ、迷惑を被ることはありません。この「悪気がない」というところがクセもの。悪気がある場合には、本人にその気があれば改善することもあるのですが、悪気がない場合には、それもあまり望めません。「口だけの人」が周囲にいても、避けられるなら、避けるのが無難です。
2:記録に残す
「今度、絶対ね」などと、できもしないことを軽く約束するのが、「口だけの人」の特徴です。そんな時には、すかさず「いつにしますか?」などと、スケジュール帳を開いて見せて、記録をとりましょう。
本人にその気がなければ、「あぁ、考えとくよ」とその場を立ち去るでしょう。その場合には、その話はないと思ったほうが賢明です。
3:具体的なところまで、話を詰める
彼と旅行がしたいとしましょう。「うんうん」「あ〜、温泉もいいよね」「リゾートも捨てがたいか〜」などと、のらりくらりとかわされているような、考えてくれているような… という場合には、あなたのほうから、「夏頃がいいよね」「夏なら、海かな」と、どんどん話を具体的にしてしまうのです。
話が進んでいく様子を見れば、なんらか動くのが通常です。最後には、「じゃあ、今度の日曜にチケットを手配しようね」と日取りまで決めてしまうのです。
「口だけの人」はコツコツ努力したり、細かいことを考えたりすることが苦手なだけ。楽しいことが目の前にあれば、案外、無邪気に楽しむことが多いのです。
最後に
「口だけの人」は困った人ではありますが、愛すべき人でもあります。「口だけの人」と知っていながら付き合うのであれば、見方によっては「かわいいところよね」と許せるかもしれません。
問題なのは、「口だけの人」と知らずに信じてバカを見ることです。まずは、よく観察して、付き合うと決めたら、記事の中で紹介した対処法なども使って、うまく付き合いましょう。
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