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2021.12.24

採用面接時の意識するポイントに納得!「ソーシャルスタイル理論」を知ると会話が円滑に!

コロナ禍で生活や仕事のスタイルが一変。職場でのコミュニケーションは「ソーシャルスタイル理論」を使って円滑に。今回は採用面接で役に立つソーシャルスタイル活用法をお届けします。リクルートマネジメントソリューションズの松木知徳さんが解説。

松木知徳

採用面接で役に立つソーシャルスタイル活用

これまで、職場でのコミュニケーションが円滑になる「ソーシャルスタイル」を使って、異動者の受け入れやリモート会議をどのように進めるか紹介してきました。今回は、採用面接で役に立つソーシャルスタイルの活用法をお届けします。

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まずは診断チェックシートから、自分のタイプを見つけてみてください。

A:アナリティカルの人が面接時に意識するポイント

(c)Shutterstock.com

タイプA:アナリティカル(Analytical)は、考えてから話をし、すぐに打ち解けるよりも一定の距離を置きながら時間をかけて少しずつ相手を理解していくタイプ。一見物静かで反応の薄い印象を与えます。一方、自身の関心の高い分野では熱意や意見を持っていることが多いのも特徴です。

アナリティカルは、面接などでは大人しく相手の話を聞いていることが多く、あまり自分の意見や気持ちを表情や言葉で表に出さない傾向があります。一方、面接官から見ると、「強い意思や熱意が感じられない」と思われることもあります。

話し方の特徴ゆえに、大人しいと思われ、十分にあなたの良さを伝えられていない可能性があるので、伝えたいことや聞きたいことがある場合には、冗長にならないよう、端的に伝えることを意識するだけで印象がずいぶん変わります。

B:ドライビングの人が面接時に意識するポイント

(c)Shutterstock.com

タイプB:ドライビング(Driving)は、結論から話をし、行動派で周囲をぐいぐい引っ張るタイプ。素早く合理的に物事を考えるため、頭の回転が速く優秀に見える反面、少し自己中心的な印象を与えることもあります。

ドライビングは、面接などでは素早く思考を巡らし、自分の意見を明確に伝えることができます。一方、面接官から見ると「周囲とぶつかったりしないだろうか」と思われることもあります。

合理的思考ゆえに、自己主張が強く、周囲への配慮が欠けるという印象を与える可能性があるので、自身の成果だけでなく、途中のプロセスにおける苦労した点や悩んだことなどエピソードを話すことで、自身の持つ人間らしい部分を伝えることができます。

C:エミアブルの人が面接時に意識するポイント

(c)Shutterstock.com

タイプC:エミアブル(Amiable)は、いつもニコニコしていて、優しい癒し系のタイプ。相手の気持ちを大事にし、相手に合わせることが得意。優しくサポートしてくれる印象を与えるタイプです。

エミアブルは面接などではサポート役に回ることが多く、自分の意見を明確に伝えず、相手に合わせる傾向があります。一方、面接官から見ると、「押しが弱く、自己主張がはっきりできない」と思われることもあります。

協調性の高さゆえに、自己主張が弱く、周囲に流される印象を与える可能性があるので、自身の意思を明確にし、言い切るように準備をしておくことで、頼りになる印象を与えることが可能です。

D:エクスプレッシブの人が面接時に意識するポイント

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タイプD:エクスプレッシブ(Expressive)は、ノリが良く、盛り上げ上手なタイプ。会話をリードするのも得意です。予定外のことも楽しめるタイプですが、計画性がなく、細かなプランを立てるのが苦手な一面もあります。

エクスプレッシブは、集団面接などではリーダー的な役割をすることが多く、自分の意見を伝えながら周囲を巻き込んでいく傾向があります。また、個別面談において面接官から見ると、「元気で熱意があるけど、思い込みで行動している」と思われることもあります。

感情が表情に出やすいゆえに、感覚的な思いつきで話をしているような印象を与える可能性があるので、事前に自分の考えを整理しておき、落ち着いて伝える練習をすると、思慮深い印象を与えることが可能です。

日常のビジネスにも応用可能

(c)Shutterstock.com

このように自分のソーシャルスタイルを理解してコミュニケーションのクセを理解すること、相手のタイプを考えて対応を変えることで、限られた面談の時間をお互いにとって有意義な場になります。筆者自身も採用の面接官を務める時には、この理論を意識して応募者とコミュニケーションをとるようにしています。

この理論は面接の場だけでなく、顧客への対応、上司への説明など日常のさまざまな業務にも応用することが可能。日常からソーシャルスタイルを意識することで、貴方の仕事のパフォーマンスや周囲との関係も大きく変わる可能性があります。コミュニケーションの質を高めたい方はぜひ、この理論を実践してみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

松木知徳

2007年リクルート入社。人事・組織コンサルタントとして、組織変革や人材開発施策に携わる。2017年より、新規事業をプロジェクトリーダーとして推進、サービス業における従業員のモチベーションと生産性の向上や人工知能を用いた対人コミュニケーション支援など新規サービスの開発に携わり2019年には技術特許を取得。2020年よりコンサルタント兼主任研究員として、ビジネス、アカデミックの両側面より企業のコンサルティングを行う。一方、社内外のコミュニケーション強化の支援を専門領域としたメディアへの出向や講演活動などを行っている。日本マーケティング学会、サービス学会、ナレッジマネジメント学会、国際戦略経営研究学会会員。SBI大学院大学非常勤講師、尚美学園大学非常勤講師。博士(工学)。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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