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2021.12.14

「快哉」の意味とは? 例文や類語、喝采との違いについて詳しく解説

小説や文学書などで見かける「快哉」という言葉は、「胸がすっきりして、痛快だ」と感じる時に使われます。なかなか普段の生活において使う機会がないため、少しかしこまった表現であるといえますが、どのようなシーンで使うのがいいのでしょうか。ここでは、「快哉」の使い方の例文や類語などについて紹介していきます。

【目次】
「快哉(かいさい)」の意味とは?
「快哉」と「喝采(かっさい)」の違い
「快哉」の使い方を例文でチェック
「快哉」の類語にはどのようなものがある?
最後に

「快哉(かいさい)」の意味とは?

「快哉」は、小説や文学書などで見かけることのある表現ですが、詳しい意味はご存知でしょうか?

(c)Shutterstock.com

「快哉」は、「こころよい、愉快だと思うこと」です。

「快哉」とは、「快なる哉(かな)」という意味を持つ言葉。「胸がすっきりして、痛快だ」と感じる時に使われます。「快」は「気持ちの良いこと」。「哉」は感動の意を表わす助辞です。古典ではよく「〜哉(かな)」という表現が出てきますが、「〜だなあ」という感動を示しています。

「快哉」は、<かいさい>と読むのが正解です。今まで、「かいや」と読んでいた! という方も多いのではないでしょうか。ちなみに、パソコンに「かいや」と打ち込んでも、「快哉」には変換されないため気をつけましょう。

「快哉」と「喝采(かっさい)」の違い

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「喝采」には、「声を上げて褒めそやかすこと、また、その声」を表す言葉です。「拍手喝采」などの表現をよく耳にしますよね。「喝」には「大声を出す」、「采」には「美しい彩り」などの意味があります。このことから「喝采」は、「美しい・素晴らしいと思ったことに声を上げる」といった意味合いを含んでいます。

しかし「喝采」は、あくまでも様子を表す熟語であるため、「喝采」自体は褒め言葉ではありません。一方で「快哉」は、先述したように「哉」が感動を表す助辞であるため、言葉自体に感動や素晴らしいという意味があります。

例文:「偉大な発見をした研究者は、壇上で喝采を浴びていた」「舞台での俳優の素晴らしい演技に、皆、拍手喝采した」

「快哉」の使い方を例文でチェック

「快哉」は、普段の生活であまり使う機会がない、少しかしこまった表現であるといえます。では、どのようなシーンで使うことができるのでしょうか? 一緒に見ていきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:「チームの金メダルが決まった時、会場にはサポーターの快哉を上げる声が響き渡った」

「快哉」は感動を表す言葉であるため、スポーツなどの大きな大会で、結果を出したときなどにも使うことができます。例文では、金メダルをとった喜びを抑えきれずに叫ぶ人々の様子が想像できますね。

2:「やっとの思いでフルマラソンを完走した兄に、家族全員で快哉を送った」

「快哉」という言葉は、痛快で気持ちがいいことという意味に、さらに「強い感動」が伴っていることが特徴でもあります。そのため、シンプルにお風呂から上がってさっぱりした時や、仕事が終わってスッキリしたというような時に使うのは、やや大げさな印象があります。上記のように、様々な困難に打ち勝って、見事勝利を収めた時に、「快哉」はふさわしい言葉といえるでしょう

3:「大学の合格発表の日、自分の受験番号を発見して、思わず快哉を叫んだ」

「快哉」が使われる日常的なシーンとしては、スポーツの他に、学校の試験などが挙げられます。特に、受験のように長期間プレッシャーに耐えた後に合格を勝ち取ったなら、言葉ではいい表せない感動があるに違いありません。1年の内で最も多く「快哉」の声が聞こえるシーズンかもしれませんね。

「快哉」の類語にはどのようなものがある?

「快哉」と同じような意味を持つ言葉には、どのようなものがあるのでしょうか? 合わせて覚えておきましょう。

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1:「晴れ晴れ」

「晴れ晴れ」は、「空がすっかり晴れ渡っているさま」「気持ちがさっぱりとしたさま」という意味の言葉です。天候や空模様などの他に、人の心情や表情を表す時に使われます。

例文:「彼女は、みごと志望校に合格し、晴れ晴れとした表情をしていた」「今日は運動会にふさわしい、晴れ晴れとした青空だ」「明日のテストが心配で、今ひとつ気分が晴れ晴れとしない」

2:「快感」

「快感」は、「こころよい感じ」を指す言葉です。「快」は「気持ちがいいこと」。「感」は「心が動くこと」を表します。言葉では表すことが難しい、至上の感覚を表す時に使用されます。

例文:「昨日の夜は、優勝の快感に浸った」「お腹いっぱいに食べた後の快感は言葉で表現できない」

3:「清々しい」

「清々しい」は、<すがすがしい>と読みます。「爽やかで気持ちがいい」「ためらいがなく思い切りがいい」という意味があります。「清々しい朝」というように気候や季節を表します。また、「あの人の態度は見ていて清々しいね」というように、思い切りのいい人柄を指す言葉でもあります。

例文:「神社に足を運び、久しぶりに清々しい気持ちになれた」「意地悪をしてくる友達との縁が切れて、清々しさを感じた」「清々しい挨拶をすることは、社会人として基本的なことだ」

4:「善哉」

「善哉」は、<ぜんざい>と読みます。「良いと感じること、喜び祝うこと」を意味する言葉です。「善き哉(よきかな)」の熟語表現でもあり、「実に良い、その通りである」と相手を褒め称える時に使われます。特に、師が弟子に賛成の意を表す時に用います。

また、「善哉」は、焼いた餅にあんこをかけた、「ぜんざい」を表す言葉でもあります。あまりのおいしさにほっぺたが落ち、その味を褒めたということが由来になっているそうです。

例文:「師匠が“善哉善哉、さらに励めよ”と褒めてくれたおかげで、修行に打ち込むことができました」「新しい師範の誕生は大変めでたく、実に善哉なことです」

5:「愉快」

「愉快」とは、「楽しく心が浮き立つこと、おもしろいこと」です。非常に良いことがあり、気分を良くすることをいいます。

例文:「友達と愉快に語り合ったことは、今でも学生時代のよき思い出だ」「ジョークを交えた彼の話は実に愉快だった」「私は暗くシリアスな内容の映画より、愉快なキャラクターがたくさん出てくる、ファンタジー映画が好みだ」

最後に

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今回は、「快哉」の言葉の意味や喝采との違い、使い方の例文・類語などを紹介しました。「快哉」は、痛快さや感動を一言で伝えられる便利な言葉。しかし、日常生活で使うには、ややオーバーな表現だと感じる場合は、「清々しい」や「晴れ晴れ」などの類語を使ってみましょう。この機会に、「快哉」と類語表現を合わせて覚えて、日常会話に役立ててみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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