薬剤師さんが生み出したクラフトコーラ
前回、奈良・今井町でタイムスリップをしたような時間を過ごしました♪
前回記事▶︎【奈良・橿原】江戸にタイムスリップしたような街でショッピングや農家ごはんを楽しむ♪
今回は、大人気の炭酸水などで割って飲むシロップタイプのクラフトコーラを紹介! その名も「おにみみコーラ」。作っているのは、奈良県橿原市今井町にある端壮薬品工業という、風邪薬を作っている企業。なんと、薬剤師さんが作ったクラフトコーラなんです!
▲端壮薬品工業前 おにみみコーラ発案者の5代目社長さん
「おにみみ」という名前の由来は、鬼の耳が風(風邪)を切るという意味からつけたそうで、もともと主力商品の風邪薬についている名前だそう。創業116年、明治時代からある薬屋さんの5代目が、今の社長さんです。
ずっと主力商品だった風邪薬が、コロナで皆が手洗いうがい、消毒の予防を徹底するようになった結果、全然売れなくなってしまったそう…。このままでは会社存続の危機… ということで試行錯誤をして出来上がったのがニュービジネス「クラフトコーラ」。健康に良いスパイスたっぷりの美味しいコーラです。
と、そんなおにみみコーラ誕生のきっかけを、手描きの紙芝居で説明をしてくれたチャーミングな社長さん。訪れる人から質問を受けたら、この紙芝居で説明をしてくれるそう。すごいサービス精神です(^^)
春夏秋冬で味が変わる! 4つの味を楽しめるコーラ
おにみみコーラは、春夏秋冬でスパイスの配合を変えているそう。私が行ったタイミングは11月末だったので冬のコーラでした。冬のコーラは、風邪予防や緩和に効果があるスパイス(シナモン、ジンジャー等)を多めにしたり、美白に良いビタミンC豊富な柿の葉茶を配合したりしているそう。何度も試作を繰り返して、たくさんのスパイスをバランス良く配合して仕上げたコーラです。
冬バージョンに実際に入っているスパイスを見せて頂きました。こんなにたくさんのスパイスが入っているなんて驚き…! 春夏秋冬で味が違うと聞くと、4つ飲み比べてみたくなります。
おすすめの飲み方は?
濃いシロップタイプなので、割って飲むのが基本。様々なおすすめの飲み方で試飲させて頂きました。
まずは一番ベーシックな炭酸水割。冷たい炭酸水で割るので普通のコーラのお味です。レモンを足すと爽やかさが増します。
次に個人的にかなり好みだったのが牛乳割り! コーラと牛乳は不思議に思うかもしれませんが、このクラフトコーラ自体シナモン強めのスパイスシロップ、という感じなので、コーラと牛乳というよりはチャイのよう!
ちょっぴり甘めでスパイシーなチャイ、という感じで大好きな味でした。この飲み方に惚れ込んで、自宅用に3本も購入♡ 自宅ではアーモンドミルク割にして楽しんでいます(^^)
クラフトコーラって新しい! コーラが美味しい! だけじゃなく感じたこと。それは社長さんの想いです。
紙芝居で面白おかしく説明してくれましたが、実際には長く続けてきた風邪薬が全く売れなくなってしまい、売上が激減。会社存続の危機にあったというのはとても大変だったと思います。ましてや創業116年だなんて、ずっと伝統的に続いてきた会社が自分の代で倒産してしまうかもしれない… なんて考えたら相当なプレッシャーですよね。そんな中、活路を見出す為に試行錯誤したり、出来上がったコーラを物産展などで自ら宣伝しに行ったり。諦めないことと、自らが積極的に動くこと。やっぱり経営者って強いなと思い感動しました。
「今までは風邪薬を作ってきた。具合が悪い人を助ける商品を作ってきたけれど、今は『元気な人が楽しみにして買う商品』を作って売る事ができるのが楽しい」
この言葉にじーんと来てしまいました。辛かったけど、大変だったけど、乗り越えて今楽しい! こう言えるように私も壁にぶつかっても粘って頑張りたいと思いました。
そして、やっぱりこのコーラの味が好みすぎるので、自分用に買った3本を飲みきった後も、後日ふるさと納税に出ていたものを追加注文しました。季節ごとに注文することになりそうです(^^)♪
オッジェンヌ 大枝千鶴
2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な34歳。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:@chizuruoeda