【目次】
・「育ちがいい」といわれるのは嫌味? 褒め言葉?
・「育ちがいい」人の特徴とは?
・「育ちがいい」人がしないこととは?
・「育ちがいい」人になるために心がけるポイント
・最後に
「育ちがいい」といわれるのは嫌味? 褒め言葉?
友人や知り合いとの会話の中で、「育ちがいい」と言われたことはありませんか? 具体的にどのような人のことを「育ちがいい」というのでしょうか。
そもそも「育ちがいい」とは、どういう意味なのか、まずは言葉の意味から確認しましょう。「育ち」とは、「成長、生育すること」や、その状態を指します。
つまり、「成長の過程で、適切な教育や教養を得て、生育において整った環境で育った人」を指すときに、「育ちがいい」という言葉を用いるのです。
しかし、「育ちがいい」という言葉が使われるときは、嫌味で使われてしまう場合と、誉め言葉で使われる場合があるため注意が必要です。
「育ちがいい」という言葉が皮肉で使われるときは、「お高くとまってる」と思われた時や、お嬢様で箱入りがゆえに、天然や融通が利かない、世間知らずであると思われた時に使われることが多いとされています。
「育ちがいい」人の特徴とは?
続いては、「育ちがいい」人の特徴を紹介します。自分や、周りの人に当て嵌まる人がいないか、ぜひ振り返ってみてください。
1:言葉遣いが正しく、綺麗である
「育ちがいい」人のいちばんの特徴といってもいいのが、正しい言葉遣いが出来るということです。
例えば、最近では無意識に「ら抜き言葉」を使う人が多いですよね。「ご飯を食べれる」「朝早く起きれるのが特技だ」などが、「ら抜き言葉」です。正しくは、「ご飯を食べられる」「朝早く起きられるのが特技だ」となります。
他にも、「こういう例があります」という文章の、「こういう」を「こうゆう」と書いたり言ったりする人もいますが、「育ちがいい」人はこういった言葉遣いをしてこなかったため、違和感を抱く傾向があるのです。
2:服装や雰囲気から清潔感が滲み出ている
「育ちがいい」といわれる人は、お金持ちのお家である場合があります。服装や見た目にお金をかけることをいとわなかったり、気を配ったりしているため、清潔で上品な雰囲気を纏っているように見えるのです。
3:天然で、浮世離れしていることがある
「育ちがいい」人は、幼少期から両親や周りの人に大切にされ、箱入りになってしまう場合があります。そのため、世間のいう「一般常識」や「当たり前」から、少しずれてしまうことも。
周りと行動や考え方が少し違うため、「天然」「浮世離れしている」などと言われてしまうのです。
「育ちがいい」人がしないこととは?
1:自慢話をする
「育ちがいい」と言われている人は、自慢話をしません。「育ちが悪い」と言われてしまう人は、自分を大きく見せようと、話を盛ったり、自慢話を多くしてしまったりする傾向があります。また、同様に「育ちのいい」人は、他人を下げて自分を持ち上げようとはしません。
2:自分よりも立場の弱い人には強くあたる
自分の方が立場が上の場合や、自分に逆らうことの出来ない人に対して、横柄な態度をとる人がいます。しかし、「育ちがいい」人は、そういう態度が周りの人にとっても、自分にとっても良くないことであると理解しているため、そういった態度をとることはありません。皆を平等に接することが出来る人のことを「育ちがいい」人といいます。
3:公共の場でのマナーをわきまえない
「育ちが悪い」と言われる人たちは、一般的なマナーを守らなかったり、知らなかったりする場合があります。なぜかというと、「育ちが悪い」と言われる人たちは、「自分さえよければそれでいい」という考え方の人が、少なからずいるからです。
「育ちがいい」人というのは、そういった自分勝手な行動ではなく、周りのことを考えて動こうとします。
「育ちがいい」人になるために心がけるポイント
はじめに、「育ちがいい」という言葉は、時として嫌味に使われることがあると説明しましたが、それは、ひがみで使われる場合が多いのです。
つまり、「育ちがいい」こと自体が悪いわけではありません。「育ちがいい」に越したことはなく、ぜひ、持ち合わせたいステータスといえます。
そんな、「育ちがいい」人に周りから思われるために、日常生活で心がけるポイントを紹介します!
1:所作を常に意識する
物の置き方や、食事の仕方、歩き方、姿勢など、日常生活のふとした動作に、「育ちの良さ」というのは現れてきます。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、所作が美しいと、まさに花のような人になることが出来るのです。
2:挨拶がきちんとできる
相手の目を見て話すことや、挨拶が出来ることも「育ちの良さ」を表します。挨拶を蔑ろにする人は、対人関係においても蔑ろにするのではないかと相手は感じてしまうのです。相手への誠実さや、尊敬の念を抱きながら接することが出来るのが、「育ちがいい」人になります。
3:余裕をもつ
相手のことや周囲に気を配れる余裕のある人や、毎日を丁寧に過ごそうと心がけている人は、周りから見て「育ちがいい」と思われます。せかせかしていたり、自分のことでいっぱいいっぱいになっていたりする人は、周りから見ても「大丈夫だろうか」と心配になってしまうのです。
4:感性を磨く
「育ちがいい」といわれている人は、たくさん良い経験をしたり、良いものと触れ合ったりしています。積極的に、自分の知らない世界に飛び込んで体験してみたり、美術館や博物館に行ってみたりすると、感性を磨くことが出来るのです。
感性を磨くことは、様々な人や物と出会うことでもあるため、相手への思いやりや配慮も身につけることが出来るでしょう。
最後に
最後に紹介したポイントを意識しながら生活することで、プライベートではもちろん、ビジネスシーンにおいても周囲から高評価を得ることが出来ます。
今回紹介したポイントは、当たり前のように見えて実は結構難しいことです。長年の習慣になっていればなおさら、ふとした時に素が出てしまうこともあるかもしれません。
しかし、意識する心を忘れないで生活することで、少しずつ身についてきます。美しい所作、正しい言葉遣い、相手への誠実さを忘れずに、魅力的な人になれるように頑張りましょう!
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