すきやきの由来や発祥はなに?
これからの季節に食べたくなる鍋料理のすきやき。
なぜすきやきと呼ばれるようになった?
A. 農具の鋤(すき)を鍋の代用にしたから
B. 肉をすき身にして焼くから
すきやきの由来は?
◆最有力は『A. 農具の鋤(すき)を鍋の代用にしたから』
すきやきとはデジタル大辞泉によると「牛肉を豆腐やネギなどと一緒にたれで煮焼きしながら食する鍋料理。関東では牛鍋(ぎゅうなべ)ともよばれた。名は、鋤を鍋の代用にしたからとも、肉をすき身にして焼くところからともいう」
すきやきは、肉を薄く切った「剥身(すきみ)」を焼くからとする説もありますが、農夫が農具の鋤(すき)の金属部分を鉄板の代わりにして火の上にかけて、魚や豆腐を焼いて食べていたことから呼ばれるようになったといわれています。そのため、すきやきは漢字では「鋤焼」と書くんですよ。
すきやきは京都発祥?
すきやきの発祥のお店といわれるのは明治6年創業の京都にある三嶋亭。
すきやきの由来のとおり、まずは牛肉を焼き、そのあと野菜を加えて食べるんだそう。現在は関西風すきやきと称される作り方ですね。関西出身の友人もすきやきはまずは牛肉を焼いてから煮ると言っていました。
一方、関東ではわりしたを煮立てて作りますね。関東では明治時代に入り、牛肉を醤油や味噌で煮込む牛鍋が横浜を中心に流行。これが、わりしたを煮立てて作るすきやきの元祖といわれます。そして、関東風すき焼きと呼ばれたりしますね。
関西は焼く・調味料が後、関東は煮る・調味料が先。なぜこんなにも違うのか。
上記のように、もとは別々の料理が関西風、関東風とそれぞれの特徴を残したまま同じ料理名になっていったから違うのですね。
* * *
いかがでしたか? これからすきやきが美味しい季節。この冬は関西風、関東風どちらもチャレンジしてみたいですね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
TOP画像/(c)Shutterstock.com
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!