しゃぶしゃぶの由来と起源知ってる?
これから美味しい季節になる鍋料理のしゃぶしゃぶ。
ところで、なぜしゃぶしゃぶと呼ばれるようになったのでしょうか? しゃぶしゃぶの由来を下のAとBから選んでみてください!
A. お肉をお湯にくぐらせる音
B. おしぼりをたらいですすぐ様子
しゃぶしゃぶの由来は?
◆正解は『B. おしぼりをたらいですすぐ様子』
しゃぶしゃぶは「薄切りにした牛肉を、鍋の熱湯にさっとくぐらせて、たれをつけて食べる料理」のことですね。
しゃぶしゃぶの名前の由来は、1952(昭和27)年、大阪にある永楽町スエヒロ本店の三宅忠一氏が、お店の料理として出すときのこと。従業員がおしぼりをたらいの中ですすぐ様子が、牛肉をだし汁にくぐらせている様子と似ていることや、その際のリズミカルな水の音をヒントに名付けたのだそう。
しゃぶしゃぶの起源は中国?
しゃぶしゃぶは中国の北京の火鍋料理が日本に伝わり、具材、味付けなどが日本人に合わせて変化したといわれています。この中国の火鍋はさらに遡ると、モンゴルから伝わったものなんだそうですよ。
実は中国から日本に伝わったのは、第二次世界大戦後、鳥取県出身で軍医として中国に赴いていた吉田璋也氏が中国で食べた火鍋を京都の料理店に伝えたことがはじまりと言われています。
そして1946(昭和21)年に京都の料理店で「牛肉の水だき」として登場しました。
京都の「牛肉の水だき」を大阪にある永楽町スエヒロ本店でも扱う際に、印象的な名前を考えていたところ、先述の通り、従業員がおしぼりをたらいの中ですすぐ様子からヒントを得て「しゃぶしゃぶ」となりました。
そして1952(昭和27)年にメニューに取り入れてから、しゃぶしゃぶは人気料理になり、東京、そして日本全国に広がっていったと言われています。
* * *
いかがでしたか? 鷄しゃぶ、しゃぶしゃぶする、など、お湯にくぐらせることを指す言葉として認知されるまでに広まったしゃぶしゃぶ。
しゃぶしゃぶの原型が日本に伝わったのも昭和に入ってからということで、意外と新しい料理でびっくりですね。それにもかかわらず、すっかり親しまれ広まって、すごいですね!
言葉の意味/デジタル大辞泉
TOP画像/(c)Shutterstock.com
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!